ティラトーレ、女王への階段を駆け上がるか?~クイーンCプレビュー~

「牝馬クラシック戦線の台風の目、現る!」とは、某競馬雑誌のキャッチコピーだが、まさに今のティラトーレに相応しい言葉だろう。前々走のフェアリーSでは、ハイペースの中、先行勢で唯一粘り込み2着。勝ち馬は強かったが、ティラトーレも3歳重賞の平均ラップを上回るタイムで走り切っており、その能力の高さは疑う余地がない。

クロッカスSでは上がり33秒2という驚異的なタイムを叩き出し、

さらに、先行抜け出しで2着。この脚力は、クイーンCでも十分に通用するはずだ。母系は名牝アイドリームドアドリーム系。エアシェイディやエアメサイアといった名馬たちと同じ血筋を受け継いでいる。父はリアルスティール。パワータイプの産駒が多いが、ティラトーレはスピードとスタミナを兼ね備えている。

「社台ファーム生産」「STレーシング所有」「牧光二厩舎」という良血馬の王道を行くプロフィールも、ティラトーレの期待の高さを物語っている。今回のクイーンCは、秋華賞へ向けた重要な一戦となる。強豪揃いのメンバー構成だが、ティラトーレなら十分に勝機はある。「女王への階段を駆け上がる」とは、某競馬ゲームのCMのフレーズだが、ティラトーレにはまさにこの言葉が似合う。狡猾さと機知に富むデニィの予想では、ティラトーレがクイーンCを制し、秋華賞へと駒を進めるシナリオが濃厚だ。

【デニィの独り言】「ティラトーレ、なかなかやるじゃないか。こりゃ、秋華賞が楽しみになってきたぜ。しかし、競馬はギャンブルだ。最後まで何が起こるか分からない。だからこそ、面白いんだ。」

ティラトーレTiratore  牝3 鹿毛 2022/03/07生

  • リアルスティール[代表産駒]フォーエバーヤング(東京大賞典、ジャパンD)レーベンスティール(オールカマー、セントライト記念)【サイアーランキング】2024年15位※パワータイプが特徴の産駒が多い
  • 母エアシンフォニー
  • 2代母エアデジャヴー[現役時成績]中央12戦2勝。クイーンS(G3)[クラシック]桜花賞3着,オークス2着,秋華賞3着[主な産駒]エアシェイディ(AJCC)エアメサイア(秋華賞)
  • 母系は名牝アイドリームドアドリーム(USA)系3歳牝馬
  • 母父ルーラーシップ[BMS代表産駒]ステレンボッシュ(桜花賞)
  • 【生産牧場】社台ファーム
  • 【馬主】STレーシング
  • 【調教師】牧光二(美保)[重賞]2勝

【競走成績】

クロッカスS

2025/2/1(土) 1回東京1日 10R
クロッカスステークス L
3歳オープン 別定
芝左1400m (Dコース) 7頭

2着 2枠2番 2人気 2.5倍
牝3 488kg(±0) 木幡巧也(55.0)
③③-② 先行 1:23.0 (33.2)
レースラップタイム
36,7-12,6-33,6=1,22,9
スローペース
※3歳以上重賞ラップ
34,8-11,4-34,2=1,20,4

※この馬の走破時計は2歳重賞の平均よりも遅いものでしたが、特筆すべきはその上がりタイムです。33秒2という数字は、先行して抜け出した際に記録したものであり、後方から追い込んでこの記録を0.1秒上回った馬よりも価値が高いと言えます。

フェアリーS

2025/1/12(日) 1回中山4日 11R
フェアリーステークス G3
3歳オープン 牝馬 馬齢
芝右1600m (Cコース) 16頭

2着 7枠13番
4人気 6.4倍
牝3 488kg(+2) 木幡巧也(55.0)
②②①-② 先行 1:33.3 (35.9)
レースラップ
34,1-23,2-35,5=1,32,8 ハイペース
3歳以上重賞ラップ
34,7-23,3-35,6=1,33,6

※先行勢の中で粘りを見せたのは、勝ち馬とこの馬だけでした。勝ち馬には3馬身の差をつけられたものの、相手が強すぎたという印象を受けます。ハイペースの中、3歳重賞の平均ラップを上回る1分33秒3で走り切ったことは、この馬の能力の高さを物語っています。

ひいらぎ賞

2024/12/14(土) 5回中山5日 9R
ひいらぎ賞
2歳1勝クラス 馬齢
芝右1600m (Aコース) 13頭

4着 6枠8番 3人気 12.9倍
牝2 486kg(+2) 木幡巧也(55.0)
④④③-④ 先行 1:33.0 (35.5)
レースラップタイム
34,3-23,0-35,1=1,32,4
3歳以上重賞ラップ
34,7-23,3-35,6=1,33,6

※勝ち馬がレコードタイムで逃げ切るというハイペースなレース展開の中、この馬は1000m通過57.3秒という厳しい流れに乗じて、上がり35.5秒でバテずに4着に入線しました。勝ち馬との差は0.6秒であり、これは非常に立派な成績と言えます。このパフォーマンスから、この馬は上のクラスでも十分に通用する可能性を秘めていると言えるでしょう。

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