母系に流れる仏の血、乾いた中山を駆け巡る!穴馬筆頭!
酔いどれ競馬評論家デニィのレーヴドロペラ分析
「おっと、この娘か。なかなか面白い馬が出てきたな。レーヴドロペラってのはな、夢見る歌姫って意味らしいぜ。でも、この娘の夢は、俺のグラスの中を満たしてくれることだ!」そう、デニィはそう嘯く。グラスを傾けながら、レーヴドロペラのデータを見つめる。
「モーリス産駒か。モーリスと言えば、ジャックドール、ジェラルディーナ、ピクシーナイトと、そうそうたるメンバーを輩出しているな。この娘もその血を引いているってことは、相当な素質を持っているってことだ。それに、母系の3代母はNumidieか。阪神JFを勝ったレーヴディソールも出てるし、血統的には文句なしだな。」デニィはニヤリと笑う。
「だが、血統だけで勝てるほど競馬は甘くない。重要なのは、レースでのパフォーマンスだ。」
「芙蓉Sでは、2着に来たか。緩い流れの中で、3角から徐々にポジションを上げてきたのは悪くない。スタミナもあるようだし、中山の乾いた馬場も合いそうだ。だが、札幌2歳Sでは5着か。上位入着馬とは位置取りの差が出たな。このレースの2着馬アロマヴェローチェが阪神JFを勝ったってことは、この娘も相当な能力を持っているってことだ。
でも、この娘はもっと前に行けるはずだ。」デニィはグラスを叩きつける。「加藤調教師か。コスモキュランダやクリスマスパレードを管理している名伯楽だな。この娘をどう仕上げてくるか楽しみだ。でも、ちょっと心配なのは、この娘がまだ若くて、経験が少ないことだな。ホープフルSは、そうそうたるメンバーが集まる激戦だ。この娘がどれだけ通用するか、注目したい。」デニィは再びグラスに口をつける。
「さて、ホープフルSか。このレースは、単なるレースじゃない。俺の財布の中身を潤してくれるかどうかの瀬戸際だ。この娘には、俺の期待に応えてほしい。もし、この娘が勝てば、俺は豪勢に祝杯をあげる。だが、もし負ければ、この娘のせいで俺は一文無しになるかもしれない。だが、それも競馬の醍醐味というものだろう。」
「レーヴドロペラよ、お前は俺の夢を叶えてくれるか?それとも、俺を奈落の底に突き落とすのか?どちらにしても、俺は楽しみにしているぞ!」
デニィは、そう言って、グラスを空にして見せた。彼の瞳には、狡猾さと興奮が入り混じっていた。レーヴドロペラの未来は、まだ分からない。だが、デニィは確信していた。この娘は、競馬界に旋風を巻き起こす存在になるだろう、と。
「競馬は人生そのものだ!血統、騎手、コース…。全ての要素が絡み合って、ドラマが生まれる。俺様の予想は、そのドラマの脚本さ。さあ、一緒にその結末を見届けようぜ!」