京成杯優勝: ニシノエージェント(津村明秀騎手)波乱のハイペースを味方に!
キングノジョー、快時計に力尽きる波乱
レース展開: ハイペースの中、中団後方から直線で抜け出し勝利。勝ち時計: 1分59秒9波乱のレース: 11番人気の大 波乱。調教師・騎手: 千葉直人調教師の重賞初勝利、津村明秀騎手のレース初勝利。その他:2着:ドラゴンブースト、3着:ミニトランザット1番人気キングノジョーは4着中団から末脚を伸ばしたニシノエージェントと、最後方から追い込んだミニトランザットが上位を独占
レース総括
ハイペースの消耗戦となり、中団以降の差し馬が上位を独占する波乱のレースとなった。ニシノエージェントは強い末脚を見せ、ドラゴンブーストは最後まで粘りを見せた。
◎パーティーハーンのレース回顧
パーティーハーンは、中団やや前というポジションを取り、折り合いはスムーズ。4コーナーで追い出しをかけたものの、なかなか脚が伸びず、後続勢に交わされての5着という結果に終わった。
まだレース経験が浅く、成長途上の段階である。
今日のレースを見る限り、瞬発力に優れるタイプというよりは、持続力のあるタイプと言えるだろう。レース展開が前崩れとなり、後方から一気に差し切るような形になると、現状では厳しい戦いとなる可能性が高い。しかし、勝ち馬から0.5秒差と、力のある走りを見せたことは評価できる。
今後距離や展開が合えば、さらに上位進出も期待できる。
今後の展望パーティーハーンは、経験を積むことで、より安定したレース運びができるようになると考えられる。距離についても、もう少し距離のあるレースを試してみるのも面白いだろう。今回のレースで得られたデータをもとに、陣営がどのような調整をしてくるのか注目したい。
◯インターポーザーのレース分析
インターポーザーは、内枠を生かして好スタートを切りましたが、これが裏目に出た形となりました。折り合いはついていたように見受けられますが、2F10秒5という速いラップで坂を駆け上がり、最後は脚色が鈍り力尽きてしまいました。
馬体重
は前走から+14kgと大幅に増量しており、2戦連続で計26kgの増加は気になります。この増量は、ぜい肉なのか、それとも成長によるものなのかは断言できません。もし成長によるものだとすれば、今回のハイペース戦での敗戦が精神的なダメージを与えていないか、今後のレースで注意深く観察する必要があります。今回の敗戦をー教訓に、今後はペース配分を工夫したり、距離を伸ばすなど、様々な作戦を検討していく必要があるでしょう。インターポーザーのポテンシャルは高く、今後の成長が期待されます。
1枠1番の▲タイセイリコルド
は、スタートから抜群のスピードを見せ、ガルダイアとハナ差の激しい先頭争いを展開した。両馬とも一歩も譲らぬ気迫溢れる走りで、観戦者を釘付けにした。おそらく、タイセイリコルドは自身の持ち味であるスピードを生かして、レースを自分のペースに持ち込もうとしたのだろう。しかし、中盤以降は、激しいペースの逃げ争いが祟り、徐々に脚色が鈍り始めた。特に直線では、脚が重くなり、後続に次々と交わされてしまった。
これは、約3カ月の休養明けで馬体重が+16kgと大幅に増えたことが影響
している可能性がある。馬体重の増加については、冬場の運動不足によるものか、それとも成長によるものか、はたまた両方の要因が考えられる。いずれにせよ、今回のレースでは、増量の影響が結果に現れてしまったのは否めない。今回のレースでは、休養明けということもあり、状態が万全とは言えなかった。しかし、素質は高い馬だけに、今後しっかりと調整が進めれば、再び力強い走りを見せてくれるだろう。次走では、馬体重を絞り込み、よりスムーズなレース運びができるかが鍵となる。
【馬券考察】
3歳馬特有の成長過程にある不安定さや、レース展開の読みにくさから、人気馬が大きく負ける展開は、予想の難しさを物語っています。万が一、予想外のレース展開となったとしても、人気薄の3頭全てを的中させることは、宝くじに当たるようなものではないでしょうか。それほどの困難さがあるでしょう。今回の結果を見る限り、馬券考察に無理のあるレースと思います」