【AJCC 2026】ドゥラドーレスを断捨離!苦悩の末に辿り着いた「究極の穴馬」とは?
当初の予定ではドゥラドーレスを本命とする予定でしたが、外枠に入った上、1番人気で期待値も低い。それでも「今回は仕方ない、上位人気で堅めの決着を見届けるしかないのか……」と諦めかけていました。
しかし、穴党として何とか光を見つけられないかと苦悩しました。確かにデータは指針を導いてくれますが、データは往々にして、土壇場の閃きや勝負気配や直感を捉えるのには弱い。そんな苦悩の末に見つけたのが、ノースブリッジです。微弱ではありますが、上位人気馬たちにもそれぞれ不安要素が存在しており、「意外にもいけるんじゃないか?」とさえ思えてきたから不思議なものです。
AJCC推定馬
◎ショウヘイ
牡4(2022年生) 友道康夫厩舎
どちらかと言えばスピードの勝ったタイプであり、今の中山がピッタリ合うとは言い難いものの、一週前追い切りに川田騎手が自ら跨っている点は陣営の本気度の表れと言えます。
本馬の最大目標はあくまでこの先の大阪杯や宝塚記念といった春の大舞台にあります。そこを見据えた際、中山の急坂やタフな流れの中でどれだけパフォーマンスを発揮できるか。今回のレースは、今後のG1戦線に向けたローテーションを占う上でも、鞍上に「現時点での完成度」のジャッジを仰ぐ意図が強いはずです。
ただし、ここで直面するのが「4歳馬による古馬混合戦の壁」です。過去の傾向を振り返ると、昨年は5番人気のビザンチンドリームが菊花賞以来の古馬初対戦で6着。2023年にはガイアフォースが1番人気で5着(7月に混合戦経験済み)、2022年も菊花賞2着のオーソクレースが1番人気で6着、2021年のアリストテレスは2番人気で11着と大敗を喫しています。
人気を背負った4歳馬の敗戦が目立つだけに、期待値の観点からは警戒が必要であり、安易な過信は禁物でしょう。また、今回は特殊な非根幹距離の一戦。鞍上の比重も重くなりますが、上位人気が予想されるジョバンニの松山弘平騎手は、過去3年間の中山芝2200mで[1-1-0-7]と実績に乏しく、初の古馬戦に挑む若駒を導くには不安要素が残ります。
対するショウヘイは、京都新聞杯(稍重)の2200mを2分14秒7、上がり33.8秒で完勝。ダービーでは勝ち馬クロワデュノールから0.3秒差、神戸新聞杯2着と、異なる条件下で世代トップクラスの能力を示してきました。
初の古馬戦には一抹の不安が漂いますが、そこは百戦錬磨の川田将雅騎手に託すほかありません。陣営の期待、鞍上の勝負気配、そして好枠。ここをクリアすれば春の主役が見えてくるだけに、諸刃の剣ではありますが、そのポテンシャルに期待します。
◯マイネルエンペラー
牡6(2020年産) 清水久詞厩舎
前走の有馬記念は、中団から早めに動いて直線入り口で先頭集団に並びかけ、粘り込みを狙いましたが、流石に相手が強すぎました。丹内祐次騎手は「良い時ならあそこから弾けた……」とコメントしており、8ヶ月ぶりの休養明けが響いたのかもしれません。
注目の調教ですが、一週前(1/16)には一杯に追われて終い11.2秒をマーク。さらに最終追い切り(1/21)の栗東CWでの動きが度肝を抜きました。格下馬を2.3秒(約12〜13馬身)という、通常では考えられないほど離れた位置から追走。これを馬なりのまま直線だけで捉え切り、終い11.4秒をマークして同入しました。この抜群の追走能力は、現在の充実ぶりを何より証明しています。
今回は初の戸崎圭太騎手とのコンビになりますが、名手・戸崎騎手なら何の不安もありません。非常に楽しみな一頭です。
ディマイザキッド
牡5(2021年生) 清水英克厩舎
【結論:中山2200mの「隠れた主役」——データが裏付ける必勝パターン】重賞未冠ながら、充実度はメンバー屈指。4歳馬や有力古馬に注目が集まり、本馬の配当妙味が上がるなら、データ面からも最も「買い」と言える一頭です。
1. 「上がり1位」が絶対条件のコース中山2200mにおいて、後半の末脚(上がり3F)は勝敗に直結します。
上がり1位: 複勝率 76.9%
上がり2位: 複勝率 45.5%
上がり3位: 複勝率 45.5%本馬は東京の瞬発力勝負(共同通信杯 32.5秒)から、タフな冬の中山(初咲賞 34.4秒)まで、常に上がり最速クラスを計時。他馬が捲り合って展開が激しくなれば、この高確率な「上がり最速の脚」がそのまま勝利へと直結します。
2. 中山2200mで見せる「父譲り」の圧倒的適性中山の急坂や小回りコーナーを苦にしないパワーは、父ディーマジェスティ譲り。特に同舞台でのパフォーマンスは特筆すべきものがあります。
25/01/12(初咲賞・2200m): 11番手から捲り気味に進出し、上がり34.4秒で0.8秒差の圧勝。
24/03/30(山吹賞・2200m): 稍重の馬場を後方から追い上げ3着。中山特有の「直線の短さ」を、自ら動く機動力でカバーできる点が最大の強みです。
3. 傾向データから見る優位性今回の条件においても、複勝圏内を確保するデータが揃っています。
枠番(12番): 7〜11番が複勝率34.0%と好調ですが、外寄りの枠はスムーズに外へ出せる利点があります。捲りを武器とする本馬にとって、被されずに進路を確保できる好枠と言えます。
5歳馬: 複勝率 22.6%。充実期にある5歳馬として、昨秋の毎日王冠(4着)、アルゼンチン共和国杯(3着)で示した重賞級の実力は、このメンバー間では勝ち負けのレベルです。
4. まとめ:差し切りの筆頭候補1800mから2500mまで、どんな距離・ペースでも確実に上位の脚を使う操縦性の高さが魅力です。冬の中山に直結する「タフな馬場での上がり最速能力」は証明済み。今の充実度なら、ここで待望の重賞タイトルを手にしても何ら不思議ではありません。
ファウストラーゼン
牡 4 (2022年) 須貝 尚介厩舎
「4歳馬の古馬初対戦」における不安要素についてはショウヘイの項で触れたため割愛しますが、本馬にはさらなる壁が立ちはだかります。それは「12番枠より外は過去10年で勝利ゼロ」というデータです。複勝率も10%を切る絶望的な傾向があり、外枠というだけで大幅な割引が必要です。
しかし、データ上の懸念材料が並ぶ一方で、調教で見せた動きはまさに「常識外」の一言でした。最終追い切りでは、栗東CWでラスト10.8秒をマーク。横山武史騎手を背に、馬なりのままこれだけの時計を叩き出すのは、並の重賞級ではありません。今のウッドチップ馬場、しかも最終追いの調整程度で10秒台が出るというのは驚異的です。
転厩初戦で環境が変わり、体質が強化されたのでしょうか。馬体の成長以上に「回転力」が飛躍的に向上しており、攻め解説でも「驚きの10秒台」「いきなり能力全開か」と最大級の評価が与えられています。
「データ的な絶望」を「個体の能力」が超えてくるのか。非常に興味深い一戦になりそうです。
激アツ㊙️穴ノースブリッジ
牡 8 (2018年) 奥村 武厩舎
2023年のこのレース(AJCC)の勝ち馬であり、中山芝2200mという舞台設定はベストと言えます。
前走は約1年ぶりの休養明けに加え、脚元の関係からダートで始動した上での惨敗であり、全くの度外視で良いでしょう。そこから再度2ヶ月半ほどの休養を挟んでの実戦となりますが、調整過程は至極順調です。
一週前追い切りでは、格上のオープン馬を1秒追走してきっちり先着。全体時計83.5秒、終い11.6秒と、休養明けを感じさせない力強い伸び脚を見せました。ここでしっかり負荷をかけたことで、眠っていた闘争心に火がついた印象です。
最終追い切り(1/21・美浦W)も集中力抜群。主戦の岩田康誠騎手が跨り、先行する僚馬を0.8秒追走して同入しました。勢いのある4歳・6歳世代に対し、「中山巧者のベテランが絶好のデキで立ちはだかる」——。今回の穴馬はこの馬で決まりです。
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