砂の頂上決戦!第26回チャンピオンズカップ(GⅠ)展望:鍵は「上がり最速」と「リピーター」の証明
2025年12月7日、中京競馬場のダート1800mを舞台に、ダート界の頂点を決める**チャンピオンズカップ(GⅠ)**が開催されます。今年は絶対王者レモンポップが不在。新旧交代、そして勢いのある3歳馬と実績ある古馬が激突する、波乱の予感を秘めた一戦となります。
この一戦を深く掘り下げ、勝利への方程式を導き出します。
👑 勝利への絶対条件:中京ダート1800mを支配する「上がり最速」
中京ダート1800mは、ゴール前の急坂と、その坂を駆け上がるために後半のスタミナと加速力が問われるタフなコースです。逃げ切りも不可能ではありませんが、データが示すのは**「上がり」の重要性**。
過去の傾向を見ると、上がり3ハロンタイムが1位または2位だった馬の信頼度が非常に高いことがわかります。
- 上がり1位:勝率36%、連対率64%、3着内率73%
- 上がり2位:勝率25%、連対率50%、3着内率56%
この両者を合わせると、連対率は70%を超え、複勝圏内は驚異の90%近い確率で占められています。つまり、このレースは「道中を我慢し、最後の直線で強烈な末脚を発揮できる差し・追い込み馬」こそが、馬券の鍵を握るということです。
この傾向は、**ウィルソンテソーロ(牡6)やメイショウハリオ(牡8)**といった、中団から鋭く伸びてくるタイプに追い風となります。
🌟 本命視すべき「リピーター」と「悲願」の牡馬:ウィルソンテソーロ
今年の有力馬の中で、この「上がり」のデータと中京コース適性で最上位に立つのは、やはりウィルソンテソーロでしょう。
彼は過去2年連続でこのレースに挑戦し、いずれも2着。2023年(2番人気)、2024年(12番人気)と人気を問わず連対を果たしており、その末脚は常に上位。まさに**「最速上がり馬はリピーター率が高い」**というデータを体現しています。
前走のJBCクラシック(船橋)は5着に敗れましたが、これは地方の初コース、特にスパイラルカーブに戸惑った可能性が高く、陣営のコメントにある「目に見えない疲れ」は、本質的な能力低下を示すものではないと判断します。
絶対的な強敵レモンポップが不在となった今、ウィルソンテソーロにとって、3度目の正直で悲願のGⅠタイトルを手にする最大のチャンスが到来したと見ています。
⚡️ 勢いに乗る3歳馬と古豪の壁
今年のダート界は、3歳馬の活躍が目覚ましいのが特徴です。
- ナルカミ(牡3):ジャパンダートクラシックを圧勝し、新星として台頭。
- ルクソールカフェ(牡3):武蔵野Sを制し、芝の名門・堀厩舎から送り出される超良血馬。
彼らは勢い十分ですが、GⅠの舞台で古馬の壁をクリアできるかは大きな焦点です。過去の傾向では、3歳馬が古馬を撃破するには、相当な抜けた能力が求められます。
対する古馬勢では、**メイショウハリオ(牡8)**の存在も見逃せません。中京ダートは得意舞台であり、高齢ながら衰え知らずの走りで、虎視眈々とGⅠ獲りを目論んでいます。
✅ 結論:馬券の核は「確かな末脚」を持つ馬
今年のチャンピオンズカップは、例年以上に混戦模様であり、配当妙味も見込めます。馬券の組み立ては、過去の傾向に素直に従い、上がり最速・連対率90%のゾーンから軸馬を選ぶべきです。
本命は、3度目の正直にかけるウィルソンテソーロ。対抗には、今年の勢いと若さで挑む3歳馬たち、そして実績上位の古馬を加え、厚い印を打つべきでしょう。
