軸不在の激戦必至!エプソムC、敢えて本命は1番人気シュトラウスに託す!
群雄割拠、まさに予想家の腕が試される今年のG3エプソムカップ。どの馬にもチャンスがあるように見える混戦模様は、ファンを大いに悩ませる一方で、思わぬ高配当への期待も高まります。データや過去の傾向だけでは測りきれない伏兵の台頭も十分に考えられるでしょう。しかし、そんな混沌とした状況だからこそ、あえて1番人気に推されたシュトラウスに本命の◎を託します。その理由は一体何なのか? 激戦を制する可能性を秘めたシュトラウスの底力に迫ります。
◎シュトラウス

炸裂するスピード、蘇るかクラシックの記憶 – シュトラウスの覚醒
4歳牡馬、シュトラウス。その血統には、名牝マイワイルドフラワーの血が脈々と流れる。母母の産駒には、マイルCSを制したブルーメンブラットがいることは、この馬の潜在能力の高さを物語るだろう。
前走の白富士Sでは、2番人気に応え見事1着。しかし、レース内容は決してスムーズとは言えなかった。掛かり気味にハナを奪い、そのまま押し切るという、ある意味で危うい勝利だったと言える。左回りを得意とし(3,1,1,3)、逃げ先行策を取れば(3,1,1,1)安定した成績を残す。東京コースとの相性も抜群で(3,1,1,2)、そのスピードの持続力は疑いようがない。
2歳時には東スポ杯2歳Sを制し、クラシック戦線を賑わせた逸材。しかし、その後は期待されたほどの成績を残せていないのも事実だ。その要因として指摘されるのは、やはり気性面の課題だろう。能力は疑いようもないだけに、精神的な成長なくして、安定したパフォーマンスは望めないのかもしれない。
今回のレース、高速馬場という舞台設定は、シュトラウスのスピードを最大限に引き出す可能性を秘めている。しかし、前走のような掛かり癖を見せるようだと、スタミナ切れを起こし、思わぬ伏兵に足元を掬われる危険性も孕んでいる。かつての輝きを取り戻し、再びクラシックの舞台へと駆け上がるためには、課題の気性を克服し、自身のポテンシャルを最大限に引き出すレース運びが求められる。今回のレースは、シュトラウスにとって、真価が問われる試金石となるだろう。
◯デビットバローズ

老獪な脚力、淀みに潜む一撃 – デビットバローズの熟成
6歳を迎えた芦毛のセニョール、デビットバローズ。その血統には、名種牡馬キングカメハメハの魂が宿る。前走は見事1着。3番人気に応え、その実力を改めて示した。
得意とする1800mでは(2,2,0,4)安定した成績を残しており、逃げ馬としての破壊力は(3,0,0,0)目を見張るものがある。先行策もこなせる自在性も持ち合わせている(2,2,0,4)。今回は休み明け3戦目。フレッシュな状態ではないものの、レースを使うごとに着実に調子を上げていると見て良いだろう。前走の内容からも、上積みは十分に期待できる。
特筆すべきは、前々走の洛陽Sだ。休み明けながら56キロの斤量を背負い、勝利したロジリオン(58キロ)とクビ差の接戦を演じた。この一戦は、デビットバローズの地力と勝負根性を如実に示すものだったと言える。近年の競馬界では、ベテランホースの活躍が目覚ましい。
経験と実績を積み重ねた古豪は、一概に軽視できない存在だ。デビットバローズもまた、その一頭として警戒すべきだろう。東京コースでの実績こそまだない(0,0,0,1)ものの、1800mという距離適性、そして自在な脚質を考慮すれば、コースへの適応に大きな不安はないと見るべきだ。円熟味を増した6歳馬デビットバローズ。展開次第では、鋭い末脚で伏兵の一撃を食らわせる可能性も十分に秘めている。
▲ラケマーダ
波乱の使者
激走!
ラケマーダ
波乱の使者、覚醒の時 – ラケマーダ、人気薄からの激走なるか
ラケマーダは、前走の小倉大賞典で後方から鋭く脚を伸ばし、見事3着に入線しました。
特筆すべきは、このレースの勝ち馬であるロングランが、次走のマイラーズカップを制している点です。条件が味方したとはいえ、ロングランと僅差の勝負を演じたことは、ラケマーダの潜在能力の高さを十分に示唆していると言えるでしょう。
昨年エプソムカップでは不本意な結果に終わりましたが、今年は休養明け3戦目という、陣営が綿密に練り上げたローテーションでレースに臨みます。万全の状態でこのレースを迎えることができるのは、ラケマーダにとって大きなアドバンテージとなるはずです。
エプソムC東京芝1800G3【予想】
◎シュトラウス
◯デビットバローズ
▲ラケマーダ
△ドゥラドーレス
✕コントラポスト
参考:買い目
ダノンエアズロックの扱いには本当に迷いました……。実は、今回のエプソムカップ(エプソムに限らず)では、上位3番人気馬の中から選ぶのは2頭まで、という自分なりのルールを決めているんです。確率的な要素や期待値を考慮した結果、そう決めたんですが……。