【高松宮記念2025】堀厩舎の秘策、再び!サトノレーヴ、父の偉業を継ぐ高松宮記念制覇へ
春のスプリント王者を決める高松宮記念。父ロードカナロアとの父子制覇を目指すサトノレーヴが、万全の態勢で決戦の舞台へと駒を進める。昨年夏に見せた充実期を彷彿とさせる532キロの馬体重、そして名伯楽・堀宣行調教師が描く緻密な青写真。眠れるスプリンターの才能が今、開花する時を迎える。

高松宮記念2025:高速馬場と馬体重が鍵、リピーターと適性に注目!牝馬人気馬は慎重な判断を
傾向
春のスプリント王者を決める高松宮記念は、リピーターの活躍が目立つレースであり、コース適性が重要なファクターとなる。
開催4日目を迎え、昨年秋のスプリンターズSと同様の高速馬場が見込まれる今年は、スピード決着への適性がより一層問われるだろう。有力馬には、昨年の高松宮記念で上位を独占したマッドクールとナムラクレアが揃って参戦。
6歳を迎えてもなお衰えぬ実力で、再び頂点を目指す。さらに、スプリンターズSの上位馬であるルガルとトウシンマカオも参戦。実績十分の快速馬たちが、高速馬場でのパフォーマンスに期待がかかる。
また、今年に入り重賞戦線を賑わせているエイシンフェンサーとカンチェンジュンガも見逃せない存在だ。勢いに乗る新興勢力が、古豪の牙城を崩す可能性も十分に考えられる。
加えて、2023年のスプリンターズSを制したママコチャも参戦。実績馬ひしめく混戦模様は必至だ。ただし、高速馬場で行われる短距離戦においては、牝馬の人気馬の評価には慎重な判断が求められるだろう。過去の傾向を踏まえ、過信は禁物と言える。
そして、今年の高松宮記念で注目すべきもう一つのポイントは、出走馬の馬体重だ。
巨漢馬が多く見られる今年は、馬格が影響し、実力を発揮できないまま敗れてしまう人気馬も出てくる可能性がある。馬体重の増減や当日の気配を入念にチェックする必要があるだろう。
高速馬場への適性、過去のレース実績、そして馬体重。これらの要素を総合的に考慮し、春のスプリント王者の座を射止めるのは果たしてどの馬か。
例年以上の激戦が予想される高松宮記念から目が離せない。
◎サトノレーヴ
サトノレーヴ、充実期再現へ – 父子二代制覇へ向け、名伯楽が描く緻密な青写真
高松宮記念へ向け、最終調整を終えたサトノレーヴの馬体重は532キロ。昨年夏のレースでキャリアハイに近い534キロを記録した頃、5歳夏を迎えた同馬はまさに充実期を迎えていたと言えるだろう。当時のレースで見せた道中の機敏な反応、研ぎ澄まされた馬体のキレ、そして揺るぎない精神力。陣営が理想とするのは、その頃に近い530キロ前後の馬体重ではないだろうか。
歴史的名スプリンターである父ロードカナロア、そして母父に快速馬サクラバクシンオーを持つサトノレーヴ。その血統に眠る爆発的なスプリント能力が覚醒する瞬間は、刻一刻と近づいているのかもしれない。
3ヶ月半というレース間隔は決して短くはないが、管理するのは重賞77勝、そして高松宮記念をキンシャサノキセキで2年連続制覇という偉業を成し遂げた堀宣行調教師だ。綿密に計算されたローテーションであることは疑いようがない。
父ロードカナロアに続く、父子二代での高松宮記念制覇という偉大な目標に向け、サトノレーヴは最高の状態でスタートラインに立つだろう。名伯楽の手腕が、眠れるスプリンターの才能を最大限に引き出すか。その瞬間に注目したい。
◯ペアポルックス
4歳を迎えた若駒、逞しさを増してG1制覇へ視界良好
4歳を迎えた若駒、逞しさを増してG1制覇へ視界良好
前走から馬体重が16キロ増の488キロ。これは明け4歳という成長期を迎えた若駒にとって、むしろ喜ばしい変化と言えるだろう。デビュー2戦目の3歳春には既に480キロで出走していた事実からも、今回の馬体重増は馬体の充実を示すものであり、更なる成長への期待が高まる。
前走のオーシャンステークスでは、強豪G1馬ママコチャに惜しくもゴール前で差される結果となった。しかし、その内容は決して悲観するものではない。むしろ、G1馬を相手に最後まで食い下がる粘り強さは、この馬がG1競走でも十分に通用する素質を秘めていることを証明したと言えるだろう。
今回の馬体重増は、その秘めたるポテンシャルをさらに引き出すための成長の証。逞しさを増した若駒が、次走こそG1の舞台でライバルたちをねじ伏せるシーンを目撃したい。
▲トウシンマカオ
トウシンマカオ、実績と成長を胸に挑むG1舞台 – 鍵は横山武史騎手との新コンビ
昨年のスプリンターズSでは478キロで2着と好走したトウシンマカオ。陣営が理想とする馬体重は±10キロ前後と見られており、今回は3ヶ月半の休養明けとなる。しかし、過去には休養明けで2度の重賞制覇を果たしている実績があり、この点に不安はないだろう。
調教後の馬体重は484キロ。輸送による体重変動が懸念されるものの、充実した状態でレースに臨めそうだ。1200mの重賞を4勝という実績は紛れもない実力の証。昨年のスプリンターズSでは1分7秒0という時計決着に対応してみせたように、スピード勝負にも強い。
気がかりな点は、過去10年で3着以内馬が出ていないという鬼門の6枠に入ってしまったこと。この不利な枠を、新たに手綱を取る横山武史騎手がどのような騎乗で克服するのか。鞍上との新コンビがどのような化学反応を見せるのか、その手腕に注目が集まる。実績と成長を糧に、トウシンマカオがジンクスを打ち破り、G1タイトルを掴み取るか。期待が高まる一戦となる。

高松宮記念G1【予想】
◎サトノレーヴ
◯ペアポルックス
▲トウシンマカオ
△ママコチャ
✕カンチェンジュンガ
競馬に「絶対」はない:リスク管理の重要性
日経賞の買い目を考察する際にも触れたことだが、競馬の世界に「絶対」という言葉は存在しない。いかに完璧に見える馬、隙のない仕上がりに映る馬であっても、それはあくまで第三者の視点に過ぎない。
実際に馬を管理し、レースに向けて戦略を練り上げてきた陣営の意図、その本音と建前を見抜く必要がある。ましてや、言葉を持たない生き物である競走馬を相手にする以上、陣営の思惑通りに進まない誤算が生じるのは当然のことだ。陶酔にも似た確信に囚われ、「絶対」があるかのように錯覚してしまうことこそが危険である。常にリスク管理の意識を持ち、冷静な判断を忘れてはならない。
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