【京都記念展望】最強牝馬チェルヴィニア、ドバイ遠征前哨戦で牡馬撃破なるか?

待望の古馬初対戦、試金石の一戦昨年のオークス、秋華賞を制し、世代最強牝馬の座に輝いたチェルヴィニア(牝4、木村哲也厩舎)が、2月16日に京都競馬場で行われる京都記念(G2、芝2200m)に出走する。これまで同世代の牝馬相手に圧倒的な強さを見せてきたチェルヴィニアだが、今回は古馬、牡馬混合戦となる京都記念で、その実力が試されることとなる。

昨年の京都記念覇者プラダリア、重賞勝ちのあるヨーホーレイクに加え、リビアングラスなど、実績馬が多数出走を予定している。

チェルヴィニアにとっては、牡馬一線級との初対戦となるジャパンカップで4着と健闘したものの、今回は更なる強敵が揃った。ドバイシーマCへ向けた重要な一戦また、チェルヴィニアにはもう一つの目標がある。4月5日にメイダン競馬場で行われるドバイシーマC(G1、芝2410m)への出走が決定しているのだ。京都記念はその前哨戦として、重要な意味を持つ。ドバイ遠征に向けて、好走し、弾みをつけたいところだろう。

懸念材料は仕上がり具合

気になるのは、仕上がり具合だ。ドバイシーマCを目標にしているだけに、京都記念はあくまでステップレースという位置づけになる。そのため、万全の状態ではない可能性もある。しかし、チェルヴィニアの能力の高さを考えれば、多少の仕上がり不足でも好勝負になるだろう。

牝馬の意地を見せられるか

京都記念は、牝馬にとって厳しいレースと言われている。しかし、近年は牝馬の活躍も目覚ましく、2021年にはラヴズオンリーユー、2020年にはクロノジェネシスが優勝しており、3着以内に入った牝馬も多数いる。チェルヴィニアは、過去の優秀な牝馬たちに続き、牝馬の意地を見せ、牡馬を撃破することができるだろうか。競馬ファンの期待競馬ファンの期待は高まっている。最強牝馬チェルヴィニアが、古馬の壁を乗り越え、更なる高みへと駆け上がっていく姿を見たいと願っている。京都記念は、チェルヴィニアにとって、大きな試金石となる一戦だ。果たして、期待に応えることができるだろうか。

チェルヴィニアCervinia  牝4 鹿毛 2021/02/03生

父ハービンジャー

[代表産駒]ディアドラ(秋華賞、英ナッソーS)ノームコア(ヴィクトリアm、香港C)他多数

母チェッキーノ

[主な産駒] 
チェルヴィニア(牝、2021年生まれ)
:2024年 オークス(G1)、秋華賞(G1) 優勝
ノッキングポイント(牡、2020年生まれ)
:2023年 新潟記念(G3) 優勝

2代母ハッピーパス

[ハッピーパスの競走成績]
中央競馬: 28戦5勝
獲得賞金: 2億4850万6000円
[主な産駒]
コディーノ(牡、2010年生まれ)
:2012年 札幌2歳ステークス(G3) 優勝

チェッキーノ(牝、2013年生まれ)
:2016年 フローラステークス(G2) 優勝、チェルヴィニアの母

母父キングカメハメハ

[BMS主な産駒]デアリングタクト(牝馬3冠)ウシュバテソーロ(ドバイターフ、交流G1-3勝)

  • 【生産牧場】ノーザンファーム
  • 【馬主】サンデーレーシング
  • 【調教師】木村哲也(栗東)[通算勝利数]410勝[重賞勝ち]32勝[代表管理馬]イクイノックス(天皇賞秋×2,他)レガレイラ(有馬記念)

2025年2月11日現在

【競走成績】

全成績[4,1,0,2]重賞勝ち[秋華賞、オークス他]

ジャパンカップ

2024/11/24(日) 5回東京8日 12R
ジャパンカップ G1
3歳上オープン 定量
芝左2400m (Cコース) 14頭
4着 6枠9番 2人気 4.0倍牝3 494kg(+4) ルメール(54.0)
③③⑥④-④ 先行 2:25.9 (33.4)
レースラップ
37,1-37,4-37,6-33,4=2,25,5
3歳以上重賞平均ラップ
35,9-37,1-37,1-34,6=2,24,7
※チェルヴィニアは、牡馬一線級との初対戦となるレース。メンバーには、現役最強の呼び声高いドゥデュース、菊花賞馬ドゥレッツァ、天皇賞春を制したジャスティンパレス、ダービー3着のシンエンペラーなど強豪が顔を揃えました。レースでは、チェルヴィニアは先行 ポジション を取り、スローペースに多少折り合いを欠く面を見せながらも、リラックスした様子で直線に入ると早めに抜け出しを図りました。

しかし、外から追い上げてきたドゥデュースが一瞬の間に抜き去り、1着でゴールイン。
 チェルヴィニアはそこから0.4秒差の4着でゴールしました。初めての古牡馬との対戦で、ジャスティンパレスを抑えての4着は、相手が強かっただけで、十分に高く評価できる内容と言えるでしょう。

秋華賞

2024/10/13(日) 5回京都4日 11R
秋華賞 G1
3歳オープン 牝 馬齢
芝右2000m (Aコース) 15頭
1着 3枠5番 1人気 2.3倍牝3 490kg(+8) ルメール(55.0)
⑧⑧⑧⑦-① 差し 1:57.1 (34.2)
※レースラップ
34,5-45,9-36,7=1,57,1(ハイペース)3歳以上平均ラップ
35,2-48,5-34,9=1,58,6
※スタート直後、セキトバイーストがローズS同様の大逃げを打ち、クリスマスパレードがそれを追走。ハイペースの流れに、最終コーナー辺りから先行勢やタガノエルピーダは早々に失速してしまいました。一方、チェルヴィニアは後方グループでじっと機を伺っていました。
4コーナーを回り、先行勢が力尽きると、馬群が一気に動き出します。その中で、チェルヴィニアは馬場の真ん中をスムーズに抜け出し、一気に加速。外からボンドガールが猛追してきましたが、チェルヴィニアは1馬身3/4差をつけて見事な勝利を収めました。チェルヴィニアの冷静なレース運びと、最後の直線での爆発的なスピードが印象的なレースでした。

※大外8枠18番から発走となった、桜花賞では終始外を周る厳しい位置取りになり、直線では早々と一杯になり大敗を喫したが、仕方の無い敗戦だろう

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