きさらぎ賞回顧:馬場適性と展開が明暗を分けた一戦

あなたは、客観的な情報に基づいた判断をしているつもりでも、無意識のうちに偏った思考に陥っているかもしれません。人間には、自分の考えに固執したり、損失を過度に恐れたりする心理的な傾向(バイアス)があります。本稿では、代表的なバイアスとその対策について解説します。バイアスを理解し、対策を講じることで、より合理的な判断が可能になります。

きさらぎ賞回顧

2025/2/9(日) 1回京都4日 11R
きさらぎ賞 G33歳オープン 馬齢
芝右1800m (Aコース) 10頭

単勝 ◎4

馬連 4-2,5,6,10,7,8

ワイド ◎◯▲BOX

3連複 ◎-◯▲△△-◯▲△△7,8

3連単 ◎→◯▲△△→◯▲△△7,8

※3歳以上重賞ラップ
35,1-35,5-34,9=1,45,5
レースラップ34,4-36,9-35,7=1,47,0

きさらぎ賞予想記事

⇧きさらぎ賞予想記事

きさらぎ賞回顧:馬場適性と展開が明暗を分けた一戦

今年のきさらぎ賞は、降雪の影響で開催が危ぶまれる状況の中、当日の朝方になってようやく開催が決定しました。しかし、馬場状態は稍重であり、その悪化具合が予測を困難にしました。レースは、サトノシャイニングの強さが際立つ内容でした。これは、同馬の馬場適性が他の出走馬よりも優れていたことが大きな要因と考えられます。

各馬の評価

一方、ミニトランザットは動きが硬く、馬場適性か中2週のローテーションが影響した可能性があります。
リンクスティックは、逃げ先行に厳しい流れの中、2着に粘り込む力強さを見せました。これは、同馬の地力と展開が噛み合った結果と言えるでしょう。
ランスオブカオスは、展開に恵まれながらもリンクスティックを差し切ることができませんでした。これは、緩んだ馬場状態が合わなかったか、距離が長かった可能性があります。
ショウヘイは、上位3頭から大きく離されており、力不足が否めません。
エリカアンディーヴは、出遅れながらも大飛びを生かして無様な結果に終わらず、健闘しました。馬場状態が不利な中で、一定のパフォーマンスを見せたことは評価できます。

今回のきさらぎ賞は、馬場適性と展開が勝敗を大きく左右する結果となりました。稍重の馬場状態の中、各馬の適性を見極めることが予想の鍵を握っていたと言えるでしょう。

予想の反省点

予想の反省点

今回の予想では、エリカアンディーヴの評価が難しいポイントでした。当初は馬場状態から、飛びが大きな同馬はには合わないと過小評価していましたが、最終的には時間切れで強引に予想を組み立ててしまいました。
ミニトランザットとリンクスティックの2頭はほぼ確定していたものの、印の付け方で上位5頭を選んだことが買い目を狭める要因となりました。本来であれば、ボックスでの購入が理想でしたが、何故BOXかというと、不安定要素の多さから決定的な決断ができない、馬場状態の不確実性から色んな意味で妥協してしまう形である為である。
エリカアンディーヴの勝利確率が低いにも関わらず、心理的要因によって、同馬を含む馬券を選択した。

競馬予想に影響を与える心理的要因

競馬予想は、単なる情報処理だけでなく、予想者の心理状態も大きく影響する。以下に、代表的な心理的要因を挙げる。

確証バイアス: 自分の予想に都合の良い情報ばかりを集め、不利な情報を無視する傾向。

損失回避: 利益を得ることよりも、損失を避けることを優先する心理。

集団心理: 他の予想者の意見に 影響され、自分の判断を修正してしまう心理。

時間的制約: 予想時間が限られている場合、焦って不十分な判断をしてしまう心理。

確証バイアスと損失回避を極力避けるための対策:論理的解説

確証バイアスと損失回避は、人間の判断を歪める代表的な心理的バイアスでり、競馬予想においても例外ではありません。これらのバイアスを極力避け、より 合理的 な判断を下すためには、以下の対策が有効です。

1. 確証バイアス対策

客観的な情報収集: 自分の予想に都合の良い情報だけでなく、不利な情報も積極的に収集する。
批判的思考: 集めた情報を鵜呑みにせず、批判的な視点で吟味する。情報の信頼性や出典、他の情報との矛盾点などを確認する。
第三者の意見: 自分以外の人の意見も参考にすることで、自分の視野にはなかった情報や視点を得る。
仮説の検証: 自分の予想が本当に正しいのか、客観的なデータや事実に基づいて検証する。

2. 損失回避対策

損失回避は、利益を得ることよりも損失を避けることを優先する心理です。これを避けるためには、以下の対策が有効です。

目標設定: 競馬予想の目標を明確にする。単に「勝ちたい」というだけでなく、具体的な金額や回収率などを設定する。
リスク管理: 損失を許容できる範囲内で馬券を購入する。資金配分や賭け方などを事前に決めておく。
感情のコントロール: 感情的な判断を避け、冷静に情報に基づいて判断する。
長期的な視点: 短期的な損失に囚われず、長期的な視点で競馬予想に取り組む。

3. 両バイアス共通の対策

上記に加えて、以下の対策も両バイアスに有効です。

記録と振り返り: 自分の予想や結果を記録し、定期的に振り返る。
知識の習得: 心理学や行動経済学に関する知識を習得することで、バイアスに対する理解を深める。
自己認識: 自分の思考パターンや感情の動きを意識し、バイアスに陥りやすい状況を把握する。

バイアスとは、

英語の「bias」に由来する言葉で、日本語では「偏り」「偏見」「先入観」などと訳されます。

思考の偏り: 特定の考え方や信念に固執し、客観的な判断を妨げる心理的な傾向。

統計的な偏り: データ収集や分析において、特定の要素が過剰に反映されること。

4. 具体的な対策例

目標設定: 1レースあたりの投資金額や回収率事前に決めておく。
リスク管理: 自分の資金力に合わせて、無理のない範囲で馬券を購入する。
感情のコントロール: 予想が外れても感情的にならず、冷静に反省する。
記録と振り返り: 自分の予想や結果を記録し、定期的に振り返ることで、改善点を見つける。

最後に。人間は誰しも、多かれ少なかれバイアスという名の心のクセを持っています。

それは、過去の経験から生まれた思い込みだったり、感情的な偏りだったり、あるいは周囲の意見に流されやすい心理状態だったり、その形は様々です。しかし、バイアスに気づかず、無意識のままに判断を下し続けることは、時に大きな過ちを招く可能性があります。大切なのは、自分の心に潜むバイアスを意識し、客観的な視点を持つことです。

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