第70回 大阪杯(GI) 回顧:新時代の胎動、クロワデュノールが中距離の頂へ
春の古馬中距離王決定戦。2026年の大阪杯は、次代を担う4歳馬クロワデュノールと、稀代の逃げ馬メイショウタバルによる、息もつかせぬ先行争いと意地のぶつかり合いとなりました。阪神の急坂を舞台に繰り広げられた、新旧交代を予感させる一戦を振り返ります。
レース結果:ハイレベルな決着、勝ち時計1分57秒6
好天に恵まれた良馬場の阪神芝2000m。レースはメイショウタバルが果敢にハナを奪い、淀みのないラップを刻む展開となりました。
■ レースデータ
タイム: 1.57.6(良)
前後3F: 前半34.9 – 後半35.5(ミドルペース)
ハロン平均: 11.76秒
■ 過去3年間平均との比較
本年: 1.57.6(平均ハロン 11.76)
過去3年平均: 1.58.5(平均ハロン 11.85)
過去3年と比較しても1秒近く速い時計であり、非常にレベルの高い、実力が問われる一戦だったと言えます。
■ レース配当
単勝: 15(250円)
馬連: 6-15(830円)
3連単: 15-6-4(5,240円)
■ 推奨馬の成績
◎ メイショウタバル: 3人気 / 2着
◯ クロワデュノール: 1人気 / 1着
△ エコロディノス: 6人気 / 15着
激穴㊙️ エコロヴァルツ: 7人気 / 14着
激穴㊙️ マテンロウレオ: 10人気 / 11着
■ 調教BEST5馬の成績
1位:ダノンデサイル(9.5 S)→ 3着
2位:ファウストラーゼン(9.2 A)→ 13着
3位:セイウンハーデス(8.8 A)→ 5着
4位:メイショウタバル(8.5 A)→ 2着
5位:クロワデュノール(8.2 A)→ 1着
調教上位勢が掲示板に4頭(1, 2, 3, 5着)入るなど、仕上がりの良さがそのまま結果に直結しました。
競馬-神がかり
大阪杯 回顧
レース回顧:メイショウタバルの逃げ、クロワデュノールの執念
戦前の予想通り、メイショウタバルが主導権を握りました。1000m通過が57秒9という淀みのないペースを刻み、後続に脚を使わせるタフな展開を作り出しました。勝ったクロワデュノールは、外枠から終始好位の8番手を追走。北村友一騎手の冷静な手綱捌きにより、勝負どころの4コーナーから一気にポジションを押し上げると、直線では逃げ粘るメイショウタバルを残りわずかで捉えきりました。上がり34.9秒はメンバー中2位。厳しい流れの中、持続的な末脚を繰り出したその走りは「横綱相撲」と呼ぶに相応しいものでした。
推奨馬の考察:◎◯のワンツー決着と、伏兵たちの明暗
本誌が**◎(本命)に推したメイショウタバルは、武豊騎手のエスコートで見事な逃げを披露。勝てこそしなかったものの、ハナを切って1分57秒台の好時計で粘り切った内容は、改めて現役屈指の先行力を証明しました。また、◯(対抗)のクロワデュノール**が勝利し、本線でのワンツー決着となりました。
一方、激穴㊙️として注目したエコロヴァルツとマテンロウレオについては、タフな展開に翻弄される形となりました。エコロヴァルツは返し馬での硬さが影響し、マテンロウレオは本来の伸びを欠く結果に。しかし、4着に食い込んだ13番人気タガノデュードの激走(上がり34.8秒の最速タイ)が示す通り、展開一つで穴馬の出番がある馬場コンディションであったことは間違いありません。
総評: 調教S評価のダノンデサイルが3着を確保したように、今回は「状態」と「底力」が綺麗にリンクした結果となりました。優勝したクロワデュノールは、この先の中長距離戦線でも主役を張り続けることでしょう。
