**「重馬場の新馬戦で見せた加速力は本物」**という評価が、良馬場の中山で見事に結実しました。キャリア1戦という不利なデータを跳ね除け、中団から外に持ち出す機動力を見抜いたのは圧巻です。単勝1,980円、そして高配当の起点となる最高のピックアップでした。

​前走の上がり32.8秒という末脚だけでなく、父フィエールマン譲りの**「冬の中山を走り切るスタミナ」**に注目した点が的中への鍵でした。勝ち馬とクビ差、3/4馬身差の接戦を演じ、推奨通り馬券圏内を確保しました。

今回の推奨馬による馬連4-11 (8,310円)、さらに3 着アスクエジンバラを拾えていれば3連複55,140円 という、破壊力抜群の結果でした。

単に人気馬を並べるのではなく、「ラヴェニューの回避」というアクシデントを受け止め、「ジャスティンビスタの粗探し（データによる切り）」を断行。その上で、キャリア1戦のロブチェンが持つ潜在能力に賭けた決断力が、この高配当的中を手繰り寄せました。​

上位入線した馬たちの次走、特に皐月賞での舞台適性をどう判断するか。今回の的中をステップに、さらに精度の高い分析を続けていきましょう。

​勝ち馬ロブチェンは、戦前は「道悪の逃げ切り勝ちのみ」という未知数な存在でしたが、蓋を開けてみれば非凡なレースセンスを披露。1コーナーの不利を冷静に捌き、中団待機から直線で外へ持ち出すと、上がり最速タイの34.5秒をマーク。先に抜け出したフォルテアンジェロ（4番人気）をきっちり捉え切りました。

​松山弘平騎手の「まだ体に緩さがある」というコメントは、逆を言えば伸び代の塊である証拠。キャリア1戦組の低調なデータを覆す勝利は、来春のクラシック戦線における主役候補への名乗りと言えるでしょう。

• 2着：フォルテアンジェロ父フィエールマン譲りのスタミナと、前走で見せた斬れ味を中山でも発揮。マーカンド騎手の完璧なエスコートもあり、勝ち馬に迫る好内容でした。タフな展開になればなるほど光るタイプです。
• ​3着：アスクエジンバラ9番人気の低評価を覆す激走。岩田康誠騎手が「伸び代は十分」と語る通り、馬体が完成してくれば、この世代のダークホース的な存在になりそうです。

人気を背負った馬たちにとっては、中山の2000mが大きな壁となりました。

​1番人気アンドゥーリル（7着）の敗因​

中京マイルでの圧勝劇から支持を集めましたが、川田将雅騎手の「現状この距離は長い」という言葉に集約されます。スローペースの瞬発力勝負には強いものの、中山の急坂を含む2000mの持続力勝負では、本来の良さが削がれてしまいました。

​注目馬たちの誤算

​バドリナート（5着）：絶好枠から先行策を取りましたが、直線では内ラチ沿いで伸びを欠きました。血統背景からも冬の中山は合うはずでしたが、上位勢の決め手に一歩譲る形に。​

ジーネキング（12着）：外枠の不利に加え、直線での進路妨害という不完全燃焼な結果に。持ち前のスタミナを活かす形に持ち込めなかったのが悔やまれます。

​今年のホープフルSは、馬連8,310円、3連単368,180円という高配当決着となりました。しかし、この結果は決してフロック（偶然）ではありません。

​ロブチェンが見せた「馬群を割れる精神力」と「外へ持ち出してからの加速力」は、同じ舞台で行われる皐月賞に直結する武器です。朝日杯FSを制した快速馬カヴァレリッツォとの、スピード対スタミナの対決が今から待ち遠しくてなりません。

​編集者の独り言

自分の決めた「推奨馬5頭」という掟を守り、ジャスティンビスタを消しきった決断は、結果として正解（掲示板外）でした。競馬予想において、フォームを崩さず、冷静にデータの裏付けを取る姿勢が、今回のロブチェン抜擢（穴推奨）という快挙に繋がったと言えるでしょう。