【ジャパンカップ2025 レース回顧】 4歳セン馬カランダガンが激戦を制す! 伏兵の台頭と波乱のドラマ

2025年のジャパンカップ(GI)は、これまでの傾向を打ち破るようなドラマチックな結末を迎えました。3着内率70%超えという「超エリート」の条件が牡馬の勝利の必至条件とされていた中、伏兵扱い(4番人気)のセン馬、カランダガンが驚異的なコースレコードとなる2:20.3で激戦を制しました。

レース序盤、推奨馬の一角であったアドマイヤテラ(10番人気)が発走直後に躓いて落馬するというアクシデントが発生。勝負の行方に暗雲が立ち込める中でレースは進みました。

レース展開と勝負の分かれ目

  • 序盤のペースと流れ: セイウンハーデスが先頭を奪い、ホウオウビスケッツ、サンライズアースが続く展開。ラップタイムを見ると、前半1000mが58.6秒、後半1000mが59.3秒と、終盤にかけて加速する「ミドルペース」でした。しかし、勝ち時計が2:20.3と非常に速く、これは東京芝2400mのコースレコード。ハイレベルな決着であったことを示しています。​
  • カランダガンの勝利: 優勝したカランダガンは、道中後方集団(通過順位11-11-10-11番手)で脚を溜め、直線で鮮やかに抜け出しました。上がり3ハロンはメンバー最速タイの33.2秒をマークし、持ち前の末脚を見事に爆発させました。4歳セン馬という、過去のデータではやや軽視されがちなカテゴリーからの戴冠は、まさに「伏兵多し」のレースムードを体現しました。
  • 3歳馬の健闘: 1番人気に推された3歳牡馬のマスカレードボール(ルメール騎手)は、道中中団後方からカランダガンと並びかけるような形で直線へ。上がり33.4秒の末脚で追い込みましたが、惜しくもアタマ差の2着。直線での叩き合いは壮絶で、そのポテンシャルの高さは証明されました。また、4着のクロワデュノールも3歳牡馬であり、**過去5年で複勝率41.7%**という3歳馬の好成績([0-3-2-7])を裏付ける結果となりました。

考察ポイント:過去データとの照らし合わせ

1. 牡馬の「超エリート」条件の崩壊

  • カランダガンのセン馬という特殊性: 事前のデータで「3着内率70%超えが牡馬の必至条件」とされていましたが、カランダガンはセン馬(去勢された牡馬)であり、この「超エリート」の括りから見ると異質な存在でした。牡馬の勝利条件を打ち破った彼の勝利は、高い安定性を持つ馬が勝つという本質はそのままに、新たな可能性を示唆しました。​
  • 推奨馬の明暗: 推奨馬の明暗とドラマ​筆者が推奨した◎アドマイヤテラは、発走直後の落馬により無念のリタイアとなりましたが、ここから奇妙な、しかし劇的な光景が展開しました。
  • 空馬となったアドマイヤテラは、馬群に取りついてレースを進め、なんと最後の直線では、勝ち馬のカランダガン、そして2着のマスカレードボールと馬体を接しての壮絶な追い比べを演じたのです。​最終的には、公式の着順には残りませんが、アドマイヤテラがこのデッドヒートを制し、クビ差で先頭ゴールインするという、見る者全てを唖然とさせるほどのパフォーマンスを見せつけました。この結果は、もし落馬のアクシデントがなければ、この馬が優勝争いの中心にいたであろう、と強く感じさせるものでした。
  • 一方で、穴㊙️のブレイディヴェーグ(牝5)は9番人気ながら6着と健闘し、掲示板に迫る走りを見せました。そして🔥推奨馬からは、マスカレードボールが1番人気の重圧の中で2着、ダノンデサイルが3着に入線。推奨した3頭(マスカレードボール、ダノンデサイル、ブレイディヴェーグ)が馬券圏内に絡むか、それに近い走りを見せており、アドマイヤテラの幻の勝利と合わせて、推奨馬選定の眼力は光ったと言えるでしょう。

2. 3歳馬と牝馬の成績

  • 3歳馬の信頼性: 2着マスカレードボール、4着クロワデュノールが好走し、3歳馬は今年も高い複勝率を維持。特にマスカレードボールは1番人気に応えられませんでしたが、斤量56kgという恩恵を生かして世代トップクラスの実力を見せつけました。
  • 牝馬ブレイディヴェーグの健闘: 牝馬は過去のデータで「3着内率29.2%」と牡馬・3歳馬に比べて劣勢でしたが、ブレイディヴェーグが9番人気ながら6着に食い込みました。道中最後方からの競馬で、上がり33.4秒と、2着馬と同タイムの末脚を繰り出しており、展開ひとつで馬券に絡んでもおかしくない走りでした。

​3. 6歳以上の馬の成績

  • データ通りの結果: 事前のデータでは「6歳以上の3着内はゼロ」とありましたが、実際に6歳以上の最高着順は5着のジャスティンパレス(牡6)でした。推奨馬としてデータ的に嫌な材料があったヨーホーレイク(牡7)は14着に敗れ、このデータ傾向は維持される結果となりました。

​💡 まとめと今後の展望

2025年ジャパンカップは、セン馬カランダガンが勝利したことで、従来のデータ(特に牡馬の3着内率70%超え)を絶対視することの難しさを改めて示しました。しかし、1着から3着までの全ての馬が上がり33秒台の末脚を使っていることから、高速馬場の東京芝2400mにおいて、レースの上がりを凌駕する決め手が必須条件であることは不変であると結論づけられます。

​2着のマスカレードボールは、古馬の壁に阻まれましたが、その実力は次世代のリーダー候補として申し分ありません。一方、カランダガンは、これを機に世界の舞台へと羽ばたけるか、今後のローテーションに注目が集まります。

競馬-神がかり

​🚨 追記:識者デニィが鳴らした「クロワデュノール」への警鐘と考察

​💥 デニィが指摘した「覇気の欠如」の代償

ダービー馬として高い期待を集め、レース直前まで2番人気(ご提示の出馬表では4.6倍で2番人気)に支持されていたクロワデュノール。しかし、レース前から競馬評論家デニィ氏が「危険な人気馬」として警鐘を鳴らしていた馬でもあります。

デニィ氏は、斉藤調教師の「力が足りないとは思わん。課題はそれ以外」というコメントを鋭く分析。凱旋門賞帰りのローテーションに加え、「肉体は鍛えられても、魂が抜けてちゃ話にならねぇ」「闘争心(ハキ)が行方不明だ」と、メンタル面、特に大一番で求められる”覇気”の欠如を致命傷と断じていました。

​📉 結果は4着、しかし見せた世代トップの意地

デニィ氏の予言通り、クロワデュノールは4着に沈み、馬券圏外(掲示板)に敗れる結果となりました。軸としたファンにとっては痛恨の敗戦です。

しかし、展開を振り返ると、先行集団(4-4-4-5番手)でレースを進めた馬たちが総崩れとなる中、掲示板(5着以内)を確保したのはクロワデュノールただ一頭でした。この高速決着のミドルペースにおいて、先行馬には非常に厳しい流れとなったにもかかわらず、最後まで粘り込みを見せたのは流石、世代の頂点に立ったダービー馬の証明と言えます。

陣営が懸念した「課題」、すなわちメンタルや疲労が影響したか、直線で上位3頭のような爆発的な決め手を欠いたのは事実ですが、その粘り腰は次走以降への大きな期待を残すものでした。デニィ氏が指摘した「知性」ある逆張りこそ、このレースの核心を突いていたと言えるでしょう。

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