激震の葵S!420kgの小柄なアブキールベイが大金星、荒れる短距離戦を制す!

今年も大波乱となった葵ステークスは、15番人気という低評価を覆し、わずか420kgの小さな馬体のアブキールベイが鮮やかな大金星を挙げました。過去10年で最高配当を記録する激戦を制し、短距離戦線に新たなヒロインが誕生しました。

レース結果

大波乱!

189万

△クラスペディア2着に健闘も、◎ダンツエランは6着…

葵S【レース結果•払戻金】

結果
2025/5/31(土) 2回京都11日 11R
葵ステークス G3
3歳オープン (国際)(特指) 馬齢
芝右1200m (Dコース) 16頭 良
2025年 葵Sの着順結果は以下の通りです。
1着: アブキールベイ (15人気)
2着:△クラスペディア (13人気)
3着: レイピア (8番人気)
4着: サウスバンク (9番人気)
5着: モジャーリオ (14番人気)

2025年 葵Sの払戻金は以下の通りです
* 単勝: 8番 アブキールベイ 6,050円
* 複勝:
* 8番 アブキールベイ 1,260円
* 15番 クラスペディア 710円
* 12番 レイピア 450円
* 枠連: 4-8 13,160円
* 馬連: 8-15 66,010円
* 馬単: 8-15 129,830円
* ワイド:
* 8-15 14,500円
* 8-12 8,820円
* 12-15 4,040円
* 3連複: 8-12-15 177,260円
* 3連単: 8-15-12 1,893,020円
ご注意:この結果と払戻金は速報に基づいています。必ずJRA(日本中央競馬会)の公式発表をご確認ください。

レース回顧

【レース回顧】混戦極めた葵S!アブキールベイが大金星、ダンツエランの悔しい敗戦

今年もまた、荒れに荒れたレースとなりました!なんと、過去10年間で最高となる189万円という高配当が飛び出す大波乱の決着です。
特に激戦だったのは、3着のレイピアから6着の◎ダンツエランまで。タイム差なしで、それぞれアタマ差、ハナ差、ハナ差、クビ差という僅差でゴール板を駆け抜けました。惜しむらくは、ダンツエランの進路が直線でわずかに塞がれたこと。メンバー最速の豪脚を繰り出しながらのタイム差なしは、悔しいが…これもまたレースの綾だと諦めるしか無いです。

序盤:猛然とポジションを取りに行く

レースの主導権を握るべく、スタート直後に飛び出したのはダンツエラン。
しかし、スタート直後から各馬が猛然とポジションを取りに行くため、慣れないスプリント戦では隊列の形成についていくのが難しいと判断した団野大成は手綱を絞る。
内からベイビーキッスが先頭に立とうとする矢先、小崎綾也騎手が猛烈にステッキを入れ、クラスペディアがハナを奪って逃げの態勢に入ります。
これに、見習いマークをつけた西塚洸二騎手鞍上のサウスバンク、そして北村友一騎手のドラゴンウェルズも負けじと追走し、先頭集団を形成しました。

そこから3馬身ほど後方には、2番人気のポッドベイダーと荻野極騎手、斎藤新騎手のモジャーリオが続きます。そして、小柄な馬体を大きく伸ばしながら岩田望来騎手とアブキールベイが前を見据えて虎視眈々とチャンスをうかがいます。

中盤:騎手の判断と馬の感覚

4コーナーに差し掛かると、柴田祐一騎手とレイピア、団野大成騎手はダンツエランを中団まで下げて追走していました。
 スプリント戦では馬群全体のスピードが速く、中長距離のようにゆったりとした流れの中で位置取りを決める時間的余裕がありません。手綱から伝わる「ダンツエランの戸惑い」を感じその中で、ダンツエランと団野大成騎手のコンビが、最適なポジションを取るのに苦労した可能性があります。
『騎手の判断と馬の感覚: 団野大成騎手も、ダンツエランのスプリント能力や短距離での反応を探りながらの騎乗だったはずです。馬もまた、騎手からの指示に対して、普段とは異なる状況での感覚のズレを感じていたかもしれません。』

終盤:、このまま逃げ切ってしまうのか!?

後方に目を転じると、出遅れたムイと今村聖奈騎手、そして菅原明良騎手が駆るニタモノドウシが並んで追走。
そして、1番人気に推されていたシュタルケ騎手のウィントワイライトは、まさかの最後方からの競馬となりました。先頭では、クラスペディアとサウスバンクが3ハロン33.5秒というハイペースを演出し、後続を3馬身引き離したまま直線に突入。
クラスペディアは内ラチ沿いを粘り、サウスバンクは馬場の大外に持ち出す形となり、馬場の中央にはぽっかりと広大なスペースが空いていました。残り200mを切っても、後続との差は一向に縮まる気配がありません。「まさか、このまま逃げ切ってしまうのか!?」観客の誰もがそう予感する展開でした。

決着:熾烈を極めたのは…

誰もがそう思い浮かべた残り50m…その刹那、後続馬群が一つの塊となり、ぽっかりと空いた馬場の中央を一気に覆い尽くし始める。420kgという小柄な馬体を大きく見せたアブキールベイが、一気に先頭に躍り出て、鮮やかに1馬身抜け出します。
ハッキリとした塊から抜け出たアブキールベイの姿は、すでに勝利を確信させるものでした。完全に抜け出した勝ち馬の背後で熾烈を極めたのは、2着争いです。

内ラチ沿いを粘り切ろうとするクラスペディアと、大外から進路を取ったサウスバンクの間にできた空間を後続の馬群がまさに一つの塊となって押し寄せ、埋め尽くした塊は何が何だか見分けがつかない…

確かに、◎に推したダンツエランが必死に突っ込んできたのは見えましたが、体勢は極めて不利に見えました。いや、もしかしたら届いたのかもしれん?(僅かな可能性を求めて…) 

戦い終えて

レース後、ビデオで確認すると、ダンツエランはメンバー最速となる上がり3ハロン33秒3の豪脚を繰り出していたものの、無念の6着敗退。 あの混乱の馬群の中で、わずかに進路が塞がれた不利が響いた形となりました。
しかし、この波乱を制したのは、15番人気のアブキールベイでした。420kgの小柄な牝馬が、混戦を尻目にただ一頭突き抜け、1分08秒3のタイムで重賞初制覇を飾るという劇的な結末。
そして、そのアブキールベイに続いたのは、まさに死力を尽くした粘りを見せた馬たちです。2着には、ハイペースで逃げながらも最後まで粘りに粘った13番人気の△クラスペディアが入り、3着にはアタマ差で8番人気のレイピア。さらにハナ差の4着には9番人気のサウスバンク、そしてまたもハナ差でモジャーリオが5着と続き、激戦を物語る着差となりました。
今年の葵Sは、まさに大波乱。荒れた馬場と、若駒たちの激しいせめぎ合いが、競馬の醍醐味を改めて感じさせる一戦となりました。

馬券考察

△クラスペディアの激走

荒れる葵S、読み違えた波乱!それでも光った△クラスペディアの激走

荒れると読んで穴狙いに徹した…

荒れると読んで穴狙いに徹した今回の予想。
とはいえ、葵Sは例年、1番人気馬や逃げ馬の成績が比較的良い傾向にあるため、それらも加味して組み立てたつもりでした。しかし、その思惑すら木っ端微塵に打ち砕かれるほどの、まさに超大波乱。
多くの競馬ファンと同様に、私も今回の馬券は完敗です。そんな中で、唯一△評価で選び出したクラスペディアが2着に激走してくれたのがせめてもの救い。もし◎に推したダンツエランが3着に滑り込んでくれていれば、せめてワイドだけでも的中できたのですが、残念でなりません。

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