【NHKマイル】力強さと速さの融合!アドマイヤズーム、新たな舞台で頂点へ
レース展望
先週の東京競馬場は、京王杯スプリングカップで日本レコードが出るほどの高速馬場だったと思いきや、今週の1800m戦では稍重ながらもレコード決着。ゴール前の激しい追い比べは、まさに息をのむ展開でしたね。
そして、3歳戦線も面白いことになっていますね。青葉賞では、後方から脚を伸ばす馬たちが上位を独占。続くフローラステークスでも同様の傾向が見られ、7番人気や18番人気の伏兵が突っ込み、3連単100万円超えの大波乱。これは、明日のNHKマイルカップも、思い切って人気薄の差し追い込み馬を狙ってみるのも、確かに面白いかもしれませんね。馬場状態や近走のレース傾向を考えると、一発の可能性を秘めた穴馬の末脚に期待する戦略は、十分にあり得るのではないでしょうか。
◎アドマイヤズーム
力強さ
&
速さ の 融合
アドマイヤズーム力強さと速さの融合!アドマイヤズーム、新たな舞台で頂点へ
二歳暮れの中山で、荒れた馬場を力強く駆け抜け、五番人気ながらも朝日杯を制したアドマイヤズーム。
あの時の勝利は、まるで眠っていた才能が、環境の変化によって目を覚ましたようでした。稍重の、厳しい馬場状態こそが、彼の内に秘めたる強さを引き出したと言えるでしょう。その力強い走り方は、まさしくパワータイプ。
初めての東京競馬場、そして左回りという新たな舞台はありますが、G1を22勝している友道康夫調教師の手腕があれば、心配はいらないでしょう。中山の厳しい馬場状態で見せた底力こそ、アドマイヤズームの真髄。高速馬場という新たな舞台で、研ぎ澄まされたスピードと、秘めたる能力が爆発する時が来たのかもしれません。一体どのような衝撃的な走りを見せてくれるのか、今から期待に胸が膨らみます。
◯アルテヴェローチェ

アルテヴェローチェ期待に応えられぬ苦悩の先に~アルテヴェローチェ、陣営の覚悟と佐々木大輔騎手の再騎乗
アルテヴェローチェは、朝日杯フューチュリティステークスで1番人気に推されながらも5着と期待を裏切る結果に終わりました。
続くシンザン記念、チャーチルダウンズステークスでも2着と善戦はするものの、やはり1番人気に応えられず、陣営にとってはもどかしい状況が続いていたことでしょう。そうした背景もあり、陣営は今回のNHKマイルカップにかける思いは強く、そのため大胆な調教方法を取り入れました。坂路で56秒というタイムは、一部で「体調不良ではないか」という憶測を呼びましたが、陣営が重視したのはタイム以上に精神面だったようです。
この苦渋の決断からは、アルテヴェローチェの秘めたる能力を最大限に引き出し、G1タイトルを獲得させたいという強い願いが伝わってきます。鞍上には、サウジアラビアロイヤルカップで東京マイルの適性を示した佐々木大輔騎手を迎えます。再び東京マイルの舞台で、佐々木騎手がアルテヴェローチェの潜在能力を解き放ち、陣営の期待に応える走りを見せることができるか、注目が集まります。
▲ミニトランザット

爆発する末脚、東京の直線に描く勝利の軌跡!ミニトランザット、待望の舞台へ
ミニトランザット。稍重のきさらぎ賞を除く直近3戦では、常にメンバー最速の上がりを叩き出す、その破壊力抜群の末脚こそが最大の武器。
今回のNHKマイルカップは、まさにこの馬にとって絶好の舞台設定と言えるでしょう。なぜなら、今の東京競馬場は明確に差し追い込み有利な馬場コンディション。開催6日目、Aコース最後の重賞というタイミングも、その傾向を後押しする可能性を秘めています。これまで京成杯、チャーチルダウンズカップと、あと一歩及ばず3着という結果に終わってきたミニトランザット。
その「何か一つ足りなかった」要因こそ、高速馬場における展開の綾だったのではないでしょうか。前が潰れるような流れにならなければ、自慢の末脚も活かしきれない場面があったのかもしれません。しかし、今回のNHKマイルカップは違います。差し追い込みが決まる今の東京の馬場状態ならば、これまでのレースで燻っていたポテンシャルが最大限に引き出されるはず。足りなかった「何か」――それは、この差し追い込みが決まる舞台こそが見つけ出すのではないでしょうか。爆発的な末脚が炸裂し、歓喜のゴールへと駆け抜ける。そんな期待を抱かせる一頭です。
NHKマイルC東京芝1600G1【予想】
◎アドマイヤズーム
◯アルテヴェローチェ
▲ミニトランザット
△パンジャタワー
✕ヤンキーバローズ
参考:買い目
2回東京競馬場のAコースは、差しや追い込みが決まる傾向が顕著です。深く考え込むよりも、この流れに乗って予想してみるのも一つの手かもしれませんね。