【マイラーズC】ジュンブロッサム復活の重賞制覇へ!激穴に重賞初制覇をかけたあの騎手とのコンビ…
春のマイル王決定戦、安田記念への重要なステップとなる読売マイラーズカップ。過去のデータと各馬の近況を踏まえ、本命に推すのはジュンブロッサムだ。右回りで見せる安定感、そして秘めたる爆発力。鞍上の手綱捌きが噛み合えば、淀の直線で強烈な末脚が炸裂し、復活劇の重賞タイトルを手にする可能性は十分にある。陣営の並々ならぬ想いを背に、漆黒の馬体が京都のターフを切り裂くか。
過去の呪縛を断ち切れ!変貌するマイラーズカップ、データは参考程度に
マイラーズカップ:危険なデータ
春のマイル王決定戦、安田記念への試金石となる読売マイラーズカップ。しかし、過去10年のデータに安易に飛びつくのは危険かもしれない。2021年、22年は阪神競馬場での開催、そして近2年はAコース使用と、例年とは異なる条件下で行われてきた。かつてのCコースで行われたレース結果が、今年のCコース外回りで行われるレースにそのまま当てはまるとは限らないのだ。
2020年のCコースではスローペースで先行馬が上位を独占し、2019年のCコース2日目では、上位人気馬の先行勢が上位3着を占めた。これらの事実は確かに存在する。しかし、コース設定や馬場状態、出走メンバー構成は年々変化するもの。過去の成功例が、今年の勝利への絶対的な方程式とは言えないだろう。
むしろ、固定観念に囚われず、今年の出走馬の能力、調子、そして展開を読むことこそが重要となるのではないか。過去のデータはあくまで参考程度。時には大胆に無視する勇気も、馬券で勝利を掴むための心得と言えるだろう。変貌するマイラーズカップを制するのは、過去のデータに縛られない、柔軟な思考を持つ者だけだ。

◎ジュンブロッサム
漆黒の末脚、淀を切り裂くか?
芝1600mで[5,6,1,9]、距離適性の高さは疑いようがない。とりわけ東京[3,2,1,5]、新潟にも良績があり、広いコースでこそそのポテンシャルを最大限に引き出すタイプだろう。舞台は京都、[1,0,0,2]と決して得意とは言えないまでも、底力は秘めているはずだ。
しかし、気がかりな点もある。馬主の所有馬は今年、未だ勝利はおろか3着以内も僅か1頭という状況。是が非でも結果を出したい、陣営の焦燥感が伝わってくるようだ。
この馬自身、強烈な決め脚こそ最大の武器。それは紛れもない事実であり、現役屈指の瞬発力の持ち主と言えるだろう。前走の東京新聞杯では、初めて背負った59キロの斤量が、その鋭さを鈍らせたのかもしれない。
昨年の夏以降、極端な後方待機策で覚醒。初の重賞タイトルとなる富士ステークス(東京芝1600m、G3)を制覇したのは記憶に新しい。だが、中団からでも結果を出せる自在性も持ち合わせている点は心強い。
高速馬場が見込まれる今回の京都。次走に控える大目標、安田記念に向けて、ここで惨敗は許されない。漆黒の末脚が淀の直線で炸裂するか。陣営の悲願を背負い、この馬は渾身の走りを見せるだろう。
◯セオ
右回りで見せる本領、セオの覚醒
5歳牡馬セオ。その好成績は、鮮やかに右回りコース[5,3,2,7]に集中している。得意の脚質は逃げ、または先行。そして、舞台となる京都コースとも[2,1,2,2]と相性の良さを見せる。
陣営も勢いに乗っている。上村洋行調教師は、今年の大阪杯をベラジオオペラで2年連続制覇という偉業を達成し、その手腕は今まさに円熟の域に達していると言えるだろう。
前走の阪神芝1600m、六甲ステークスでの走りは特筆に値する。1000m通過57秒7というハイペースで先行した馬たちが次々と失速する中、セオは勝ち馬から僅か0.1秒差の4着に粘り込んだ。2着、3着馬よりも1キロ重い58キロの斤量を背負っての好走は、その実力の証左に他ならない。
さらに、デビュー以来最高となる496キロの馬体重も、セオの充実した状態を物語っているのではないだろうか。そして、過去5勝のうち3勝を挙げている岩田望来騎手が再び手綱を取るというのも、大きなアドバンテージとなるはずだ。
右回りの京都で、逃げ先行という得意の形に持ち込めれば、セオの末脚は更なる輝きを放つだろう。勢いに乗る陣営、絶好の鞍上、そして自身の充実。全ての要素が、セオの覚醒を予感させる。
▲ビーアストニッシド
甦る闘志か、ビーアストニッシド
6歳を迎えた牡馬、ビーアストニッシド。芝コースでは[2,2,2,17]という戦績が示す通り、4歳春の安土城ステークスでママコチャの2着に入って以降、長らく3着以内から遠ざかっている。かつてスプリングステークスを制した輝きを知る者にとっては、その低迷ぶりに寂しさを覚えるだろう。
しかし、陣営は諦めていない。近年、試行錯誤を重ねて馬具を工夫し、その効果か、近走では集中力が増してきたという。さらに、陣営からは積極的な先行策を示唆するコメントも飛び出しており、展開が味方につく可能性も十分に考えられる。
スプリングステークスを制した頃の、あの漲る気力が再び蘇るのか。それは陣営、そしてファン共通の願いだろう。正直なところ、今回のレースでは展開の助けが不可欠かもしれない。それでも、新たな馬具と積極策が、眠っていたポテンシャルを呼び覚ます起爆剤となるか。かつての覇者の意地と、陣営の執念が試される一戦となるだろう。
マイラーズカップ京都芝1600mG2【予想】
◎ジュンブロッサム
◯セオ
▲ビーアストニッシド
△ニホンピロキーフ
✕ミスタージーティー

参考:買い目
注)無理のない範囲で、ご自身の判断に基づいてお楽しみください。