【青葉賞2025】ダービーへの狼煙!高速馬場適性でエネルジコが突き抜けるか

4月26日(土)東京競馬場を舞台に、3歳馬クラシック戦線における重要な一戦、テレビ東京杯青葉賞(G2)が幕を開ける。東京優駿(日本ダービー)への優先出走権を懸けた トライアル戦で、ひときわ輝きを放つのは前走セントポーリア賞を圧巻の末脚で制したエネルジコだ。開幕週の高速馬場を味方に、そのポテンシャルを開花させるか。過去のレース傾向、コース適性、そして陣営の勝負気配を徹底分析し、本命◎エネルジコを中心としたレース展望をお届けする。

2025年 テレビ東京杯青葉賞(G2) レース展望:ダービーへの切符を掴むのはどの馬か

4月26日(土)に東京競馬場で行われるテレビ東京杯青葉賞(G2)は、3歳馬にとって東京優駿(日本ダービー)への重要なステップとなる一戦です。上位2頭には優先出走権が与えられるため、各馬陣営の思惑が入り混じる熱い戦いが予想されます。

舞台となるのは、約半年ぶりに使用される芝左2400mのAコース。

過去の傾向からは、前走で1勝クラスを勝利した馬が注目を集めます。実際に、過去10年で8勝を挙げている勝ち馬の多くが前走1着馬であり、特に1勝クラスを制してきた馬は【6.5.7.29】という好成績を誇ります。昨年も1着、2着馬がこの条件に該当しており、今年も有力馬の選定において見逃せないデータと言えるでしょう。一方で、前走未勝利戦を勝ってきた馬は苦戦傾向にあります。

さらに、展開のカギを握るのは前走での上がり順位です。

過去10年の勝ち馬のうち6頭が前走で上がり最速をマークしており、複勝率も34.6%と優秀です。昨年も2着、3着馬が前走上がり1位であり、上位争いには必須の要素と言えるでしょう。勝ち馬は全て前走上がり5位以内に入っている点も注目しておきたいポイントです。

今年のレース展開を展望すると、恐らくエネルジコが主導権を握る可能性が高いと見られます。しかし、同馬はスタートに課題を残すタイプであるため、後方からの競馬となることも考えられ、結果的にスローペースでレースが進むかもしれません。

約半年ぶりのAコースということもあり、各騎手の仕掛けのタイミングが勝敗を大きく左右するでしょう。

その点、名手ルメール騎手が騎乗する馬は心強い存在と言えます。メンバー構成を見ると、三冠牝馬アパパネの仔であるアマヒキ、新馬戦とこぶし賞を連勝したマテンロウバローズ、そしてフェブラリーステークス覇者コスタノヴァの半弟にあたるファイアンクランツなど、素質馬が揃っています。実績や血統など、それぞれ魅力的な背景を持つ馬たちが、ダービーの切符を懸けて激しい攻防を繰り広げることでしょう。

過去のデータと現在のメンバー構成を踏まえると、前走のレース内容、特に着順と上がりタイムは重要な判断材料となりそうです。果たしてどの馬が、この混戦を制し、夢の舞台への切符を手にするのでしょうか。注目の一戦です。

エネルジコ

東京開幕週の高速馬場に自信! エネルジコの強さが際立った一戦

前走セントポーリア賞、東京1800m戦。スタートでやや立ち遅れ、2馬身ほどのビハインドを背負う形となった。しかし、二の脚でスムーズに中団後方までポジションを押し上げ、折り合いもスムーズ。迎えた4コーナー、外を回っては届かないと判断した鞍上は、内ラチ沿いを選択する。ところが、前が壁となり進路を断念。外へと切り替えるロスがありながらも、残り400m地点でようやく前が開くと、そこから弾けるような末脚を発揮した。みるみるうちに加速し、最後は2着馬に0.2秒差をつける快勝劇。上がり3ハロンはメンバー最速の34秒0を叩き出した。
約半年ぶりの実戦となる東京競馬場Aコースは、開幕週の高速馬場が見込まれる舞台となる。本馬の高速馬場適性は、前2走がいずれも高速馬場での好走であることからも疑いようがない。さらに、新馬戦と前走で破ったライバル2頭が、先週の中山競馬場の高速馬場でワンツーフィニッシュを決めている事実は、エネルジコの高速馬場への適性と、秘めたる能力の高さを雄弁に物語っていると言えるだろう。

ゲルチュタール

秘めたるポテンシャル – ゲルチュタール、2400mの適性と世代上位の可能性

メンバー中唯一となる2400メートル戦の勝利実績は、ゲルチュタールにとって大きなアドバンテージと言えるでしょう。スタミナが要求される長距離適性は、他の出走馬にはない強みを示唆しています。
そのポテンシャルの一端は、中山2000mの葉牡丹賞でも垣間見えました。レースでは、3着馬リトルジャイアンツの上がり33秒9に次ぐ、34秒5という鋭い末脚で2着に追い込んだのです。
特筆すべきは、勝利したヴィンセンシオがコースレコードとなる1分58秒8を叩き出した点。そして、ゲルチュタールもハナ差という僅差で続いた事実です。新馬戦から3ヶ月の休養明け、馬体重がプラス12キロの520キロという成長著しい状況でのこの好走は、彼の潜在能力の高さを物語っていると言えるでしょう。
さらに、葉牡丹賞のレベルの高さも見逃せません。勝利したヴィンセンシオは、次走の弥生賞で2着と好走。3着のリトルジャイアンツも、共同通信杯で3着に入着するなど、後の重賞戦線で活躍を見せています。これらの実績馬と遜色のないレースを演じたゲルチュタールは、世代の中でも上位の能力を秘めている可能性を十分に示唆しているのではないでしょうか。
2400mの距離適性に加え、世代上位の実力馬たちと互角に渡り合った実績。ゲルチュタールは、今後のレースで更なる飛躍を遂げる可能性を秘めた、注目すべき一頭と言えるでしょう。

ガルダイヤ

秘めたる素質、開花なるか – ガルダイヤ、青葉賞への試金石

2歳暮れのベゴニア賞では、後方待機から直線に賭ける競馬を選択したガルダイヤ。しかし、最後までジワジワとした伸び脚にとどまり、爆発的な切れ味を示すことはできませんでした。このレース内容から、先行して粘り込む形こそが、彼の持ち味を最大限に引き出す戦法であるとの見解が強まりました。
年明け、3歳初戦となった京成杯では、馬体重がプラス12キロの482キロと成長を感じさせる馬体で出走。しかし、レースではタイセイリコルドとの激しい先行争いが祟り、1000m通過58秒3というハイペースに巻き込まれ、結果的に大敗を喫してしまいます。
続く毎日杯では一転、スローペースからの上がり勝負となりました。ガルダイヤは逃げる展開となり、勝利したファンダムの驚異的な上がり32秒5には及ばなかったものの、自身もメンバー3位となる33秒5の末脚でまとめました。このレースは、先行力に加え、ある程度の決め脚も持ち合わせていることを示唆する内容だったと言えるでしょう。
次走の青葉賞は、高速馬場での開催が見込まれます。このような馬場状態は、展開にどのような影響を及ぼすのでしょうか。
高速馬場における展開の考察
高速馬場では、一般的に先行馬が有利にレースを進めやすいと言われています。これは、馬場が乾いて摩擦抵抗が減ることで、スピードが出しやすく、前に行った馬がそのまま押し切るケースが増えるためです。
ガルダイヤにとって、これはプラスに働く可能性があります。ベゴニア賞の内容から、溜めて切れるタイプではないことは明らかであり、毎日杯で見せたように、積極的に前へ行って粘り込む競馬こそが彼の活路となるでしょう。
ただし、注意すべき点もあります。それは、他馬の出方です。もし他にも先行したい馬が複数存在する場合、京成杯のようにハイペースに巻き込まれる危険性も孕んでいます。特に、高速馬場では各馬のスピードが上がりやすく、序盤のペース設定が鍵を握ります。
逆に、もしスローペースになった場合は、毎日杯のように上がり勝負となる可能性もあります。この展開になった場合、ガルダイヤの末脚の持続力が試されることになります。ファンダムのような爆発的な切れ味を持つ馬には分が悪いかもしれませんが、自身の上がり33秒5という脚は、決して軽視できるものではありません。
結論
青葉賞におけるガルダイヤの理想的な展開は、スタートを決めてハナを奪い、淀みのないペースで逃げる形でしょう。高速馬場を味方に、持ち前の先行力を活かし、後続に脚を使わせる競馬ができれば、粘り込みを図るチャンスは十分にあります。
もちろん、レースの流れは蓋を開けてみなければ分かりません。しかし、これまでのレース内容を踏まえれば、ガルダイヤが最も力を発揮できるのは、積極的に前に行く競馬であることは間違いありません。高速馬場という舞台が、彼の秘めたる素質を開花させる後押しとなるのか。青葉賞は、ガルダイヤにとって大きな試金石となる一戦となるでしょう。

青葉賞/東京芝2400G2 【予想】

エネルジコ

ゲルチュタール

ガルダイヤ

△ファイアンクランツ

✕レッドバンデ

参考:買い目

参考:買い目
  • ◎◯▲△✕
  • BOX
  • 馬連、ワイド
  • 3連複、3連単

注)無理のない範囲で、ご自身の判断に基づいてお楽しみください。

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