有馬記念/ダノンデサイル
ダノンデサイル、菊花賞惨敗…デニィが斬る!
「ほうほう、ダノンデサイルか。ダービー馬が菊花賞で6着とは、世の中何が起こるかわからんな。いや、むしろ、何が起こったんだ?」そう、いつものようにバーカウンターに腰掛け、グラスを傾けながら、競馬新聞を片手に呟くのは、競馬界の裏社会で暗躍する酔いどれ評論家、デニィだ。「ダービーのときには、あのベテラン騎手とコンビを組んで、見事な勝利を収めたじゃねぇか。あれからわずか半年、何が起きたんだ?あの時の神懸かったような走りはどこへやら。まるで別人みたいじゃないか。」デニィは、グラスをテーブルに叩きつけながら、そう言い放つ。
「いや、待てよ。何か裏があるんじゃないか?」デニィは、新聞に顔を近づけ、再び読み始める。「2週目4角での不利は激しすぎた。それでも、メンバー最速の上がりで6着まで走ったのだから、やはりダービー馬なのだとこの馬の強さを見せつけられる」「ふむふむ。不利があったのか。でも、ダービー馬なんだから、そんなの言い訳にしちゃいかんよ。もっと強くなって、どんな不利があろうと勝ち切るくらいの気概を見せないとね。」デニィは、ニヤリと笑う。
「それに、不器用なのか?力が有るのは間違いないんだけども。」「不器用か。面白いことを言う。競馬の世界で不器用なんて言葉は、負け犬の遠吠えにしか聞こえないぜ。才能があっても、それをうまく引き出せないのは、騎手か調教師のせいだ。それとも、馬主が何か裏工作でもしていたのか?」デニィは、グラスを一気に飲み干し、再び新聞に目を向ける。
「皐月賞除外の後は、正直、立て直すのはしんどかったんだろうな。皐月賞に出ていれば、レースの疲労をケアしてダービーへと向かえたはずだ。出た時にかかっていたのと同じ負荷をかけながら、調教で仕上げてゆくのは並み大抵じゃない」
「皐月賞を回避したことが、ここまで影響したのは想像に難しくは無い。でも、それは言い訳にしかならないんじゃないだろ」
プロのアスリートなら、どんな状況でも結果を出せるように準備しておくべきだ。それに、ダービーを勝ったんだから、もう十分だろう。」デニィは、再びグラスに酒を注ぎながら、こう続ける。「いや、待てよ。もしかしたら、この馬は、もうピークを過ぎたのかもしれない。ダービーという大きな目標を達成したことで、燃え尽きてしまったのかもしれない。それとも、何か別の問題を抱えているのかもしれない。」
デニィは、考え込むようにグラスをじっと見つめる。「いずれにせよ、ダノンデサイルの未来は、まだ分からない。今後のレースで、どんな姿を見せてくれるのか。楽しみにしているよ。」デニィは、再びグラスを傾けながら、そう呟いた。「競馬は人生そのものだ!血統、騎手、コース…。全ての要素が絡み合って、ドラマが生まれる。俺様の予想は、そのドラマの脚本さ。さあ、一緒にその結末を見届けようぜ!」
【注意点】競馬はギャンブルであり、依存症になる可能性があります。未成年者のギャンブルは法律で禁止されています。競馬を楽しむ際は、自己責任で行いましょう。