【中山牝馬S】リベンジなるか!クリスマスパレード、前走不利を糧に女王の座を狙う

今週の中山牝馬Sに出走するクリスマスパレード。前走の中山金杯組では、レコード決着となった次走レースで、上位入着馬が次走で軒並み大敗する中、不利な馬場状態の中4着と健闘を見せた。今回は、前走の雪辱を期し、春のG1へ向けて弾みをつけることができるか。注目が集まる。

【中山牝馬S】クリスマスパレード、中山巧者ぶりを発揮!高速馬場で輝く

春の訪れを告げる中山牝馬S。今年も豪華なメンバーが集結し、熱戦が期待される。中でも注目を集めるのは、中山コースを得意とするクリスマスパレードだ。前走の中山金杯では、緩んだ馬場状態に苦しみながらも4着と健闘。レコード決着となった次走レースで、中山金杯組上位入着馬が軒並み大敗する。中山コースでは、新馬戦、水仙賞、紫苑Sと3勝をマーク。いずれも安定した先行力と、長く良い脚を持続する末脚が光る内容だった。特に紫苑Sでは、高速馬場の中、鮮やかな抜け出しで勝利を飾っており、今回の舞台設定は同馬にとって絶好の条件と言えるだろう。父は、数々の名馬を輩出しているキタサンブラック。母系も優秀で、スピードとスタミナを兼ね備えた血統背景も魅力だ。今回は、前走の雪辱を期し、万全の態勢でレースに臨む。得意の中山コースで、自慢の末脚を炸裂させ、春のG1戦線に向けて弾みをつけるか。

クリスマスパレードChristmas Parade  牝4 青鹿 2021/03/29生

父キタサンブラック

父キタサンブラック
(ブラックタイド)
[主な産駒]イクイノックス(JC、有馬他6冠)クロワディノール(ホープフル)ソールオリエンス(皐月賞)

母ミスエリカ

母ミスエリカ(USA)

2代母Le Relais(USA)

  • 【生産牧場】ノーザンファーム
  • 【馬主】G1レーシング
  • 【調教師】加藤士津八(美保)[主な重賞]3勝

【主な競走成績】

全成績[3,0,1,3]中山[3,0,1,1]

中山牝馬S

2025/3/8(土) 2回中山3日 11R
中山牝馬ステークス G3
4歳上オープン 牝馬 ハンデ
芝右1800m (Aコース) 14頭 良
3着4枠6番 1人気 3.8倍
牝4 458kg(-2) 石川裕紀(56.0)
②②②②-③ 先行 1:47.2 (35.3)
レースラップ
36,5-34,9-35,7=1,47,1
3歳以上重賞ラップ
36,0-36,1-35,6=1,47,7
今回のレースでは、逃げ・先行勢が軒並み失速する中、クリスマスパレードだけが最後まで粘り強く走り切りました。これは、見た目以上に馬場状態が悪かったためと考えられます。
実際に、逃げたペイシャフラワー、続いたコンクシェル、セキトバイーストらは、最後の直線でスタミナ切れを起こし、大きく失速しました。また、ビヨンドザヴァレーは直線で前が塞がり、外へ持ち出すロスが響き、脚を余す結果となりました。
一方、中山巧者ぶりを発揮したホーエリートは、アタマ差の2着と健闘しました。
上位に入線した馬たちのハンデが54kgだったことからも、今回のレースはスピードよりもスタミナや先行力、そして緩んだ馬場への適性が問われる展開だったと言えるでしょう。

中山金杯

2025/1/5(日) 1回中山1日 11R
日刊スポ賞中山金杯 G3
4歳上オープン ハンデ 良
芝右2000m (Bコース) 18頭
4着7枠15番 1人気 4.4倍牝4 460kg(-4) 石川裕紀(55.0)
①①①①-④ 逃げ 1:58.5 (36.1)
レースラップ
34,9-47,5-35,7=1,58,1
3歳以上重賞ラップ
36,2-48,7-35,5=2,00,4
3ヶ月の休み明けで臨んたクリスマスパレード。スタートから3ハロンは平均より1.3秒も速いラップを刻み、激しい先行争いが繰り広げられました。
1000m通過も58.7秒と非常に速いペースで、馬群は先頭4頭と後続馬群に分かれ、やや縦長の展開となりました。先頭はクリスマスパレード、それにホウオウビスケッツ、ボーンディスウェイが続き、セイウンプラチナとディオスバリエンテがその後ろに位置していました。最後の直線では、粘るクリスマスパレードとボーンディスウェイを、馬場の中央からアルナシームとマイネルモーントが力強く抜け出し、差し切り勝ちを収めました。
アルナシームの上がり3ハロンは34.6秒でした5着のギャラクシーナイト、6着のパラレルヴィジョンまでが0.4秒差という混戦でした。このレースでレコード決着となった中山記念では、中山金杯から参戦したアルナシームやパラレルヴィジョンらが軒並み大敗を喫しました。これは、中山金杯の馬場状態がかなり悪かったことを示唆しています。
注)レース中の映像を見ると、直線ではキックバックが舞うほど馬場が緩んでいたと思われます。特に、スピードタイプのクリスマスパレードにとっては、このような馬場状態が不利に働いたと考えられます。

秋華賞

2024/10/13(日) 5回京都4日 11R
秋華賞 G1
3歳オープン 牝馬 馬齢 良
芝右2000m (Aコース) 15頭
5着7枠13番 8人気 19.7倍牝3 464kg(+4) 石川裕紀(55.0)
②②②②-⑤ 先行 1:57.6 (35.8)
レースラップ
34,5-45,2-36,7=1,57,1
3歳以上重賞ラップ
35,2-48,5-34,9=1,58,6
レース展開セキトバイーストがスタートから他馬を大きく引き離し、5馬身以上の差をつける大逃げを打ちました。2番手にはクリスマスパレードが続き、そこからさらに4、5馬身離れて、後続馬が一団となって追走する展開となりました。しかし、4コーナーで後続馬が一気にセキトバイーストに追いつきました。
クリスマスパレードの粘り
そこからのクリスマスパレードの粘り強さは際立っていました。
通常であれば、後続馬に追いつかれた時点で崩れてしまうところを、クリスマスパレードは粘り続け、勝ち馬チェルヴィニアから0.5秒差の5着に入線するという素晴らしい走りを見せました。
今後の展望ハイペースな展開でも崩れずに走り切るクリスマスパレードのスピードは非常に優れており、今後も高速馬場のレースでは有力候補となるでしょう。

Follow me!