【小倉大賞典】有力馬診断:1800mの刺客が集結!4歳新星センツブラッドか、小倉巧者ショウナンアデイブか?
冬の小倉開催を締めくくるハンデ重賞「小倉大賞典(G3)」。今年は1800mという特殊な距離に絶対の自信を持つスペシャリストたちが顔を揃えました。重賞2着2回と世代屈指の安定感を誇る4歳馬センツブラッド、昨年のリベンジに燃えるショウナンアデイブ、そして小倉牝馬Sから中3週で挑むパレハ。各馬のS指数や過去の走破時計から見えてきた、荒れる冬の小倉を制する「真の適性馬」を徹底比較します。
2026年 小倉大賞典(G3)完全攻略
エラトー
1. 距離適性・コース適性距離: 芝1800mは【3-1-0-1】。唯一の着外も0.2秒差(3歳未勝利戦)と、ベストといえる距離です。2000mではやや甘くなる傾向があり、この1ハロン短縮が勝負どころでの粘りにつながります。
コース: 小倉コースは通算【1-0-0-1】。着外は1年前の壇之浦S(9着)ですが、今年の1月25日に同コースの壇之浦Sを勝利しており、現在の充実ぶりなら小倉の小回り・平坦適性は非常に高いと判断できます。
2. 血統背景父 Saxon Warrior: ディープインパクトの欧州産駒。スタミナと持続力に優れ、日本のタフな洋芝や小回りでの機動力に強みを見せます。
母父 Siyouni: 欧州のスピード血統。この組み合わせは、エラトーが持つ「好位置から速い脚を長く使う」特性を支えています。
3. スピード値・上がり直近の壇之浦Sでは、前半36.4 – 後半33.4という極端なスローペースを5番手から抜け出す瞬発力を見せました。一方で、紫苑S(G2)のように2000mで1分57秒台の速い時計決着になると、現状では上位と少し差が出る傾向があります。小倉の開幕後半の少し時計がかかり始めた馬場、あるいは平均ペースで流れる形が理想です。
4. 脚質・展開脚質: 基本的には「先行・好位差し」。番手でも競馬ができ、前走のように控えて外から差し切る形も習得しており、自在性が増しています。
展開: ハンデ戦のG3ということもあり、斤量次第ではあるものの、立ち回りの上手さを活かせる小倉1800mは絶好の舞台。大崩れしにくいタイプです。
5. 総合評価3勝クラスを勝ち上がった勢いそのままに、相性の良い小倉1800mで重賞初制覇を狙える好素材です。牝馬特有のキレというよりは、**「小回りの立ち回り」と「1800mへの高い適性」**が最大の武器となります。
グランディア
1. 距離適性・コース適性距離: 芝1800m〜2000mが主戦場。特に1800mは追走が楽になり、しまいを活かしやすい距離です。
コース: 小倉コースは過去に実績があり、直線の短い小回りでも、捲り気味に脚を伸ばせる機動力を持っています。中内田厩舎らしく、輸送を含めた調整面での信頼度も高いです。
2. 血統背景父 Harbinger: 洋芝や力の要る馬場に強く、持続力のある末脚を伝えます。小倉のBコース使用時など、少し馬場が荒れ始めても苦にしないパワーがあります。
母父 ディープインパクト: ハービンジャーの持続力に、ディープ由来の瞬発力を加えた配合。切れる脚というよりは「長く速い脚」を使うタイプです。
去勢の影響: セン馬となり、7歳ながらも精神面での安定感が増し、近走は大きな崩れがなくなっています。
3. スピード値・上がり常にメンバー上位の上がりをマークできるのが最大の武器です。前走や近走の重賞(エプソムCや小倉記念など)でも、勝ち馬とコンマ差の競馬を演じており、G3クラスであれば能力は間違いなく上位。展開一つで突き抜けるだけのスピード指数を保持しています。
4. 脚質・展開脚質: 中団から後方に待機し、外から差し切る形。
展開: 小倉大賞典は例年ペースが速くなりやすく、先行勢が苦しくなったところで、この馬のような「差し馬」の出番が回ってきます。小回り特有の捲り差しがハマれば、非常に脅威です。
5. 総合評価近走の充実ぶりは目覚ましく、重賞初制覇まであと一歩のところにいます。ハンデ戦において、実績相応の斤量を背負わされる可能性はありますが、**「中内田厩舎×小倉1800m×差し展開」**という条件が揃えば、軸としての信頼度はエラトーに劣りません。
ケイアイセナ
1. 距離適性・コース適性距離: 1800mは【4-1-2-4】と、キャリアの勝利のほとんどをこの距離で挙げているスペシャリストです。2000mになると最後の一踏ん張りが利かなくなる場面が見られますが、1800mなら持続力を最大限に活かせます。
コース: 小倉は過去に壇之浦Sで3着があるなど適性は示しています。開幕後半の馬場で行われる小倉大賞典において、逃げ・先行の粘り込みが効く馬場なら絶好の舞台です。
2. 血統背景父 ディープインパクト: 瞬発力勝負よりも、母系の影響からか「先行して押し切る」持続力型のディープ産駒です。
母 ケイアイガーベラ: ダート重賞を勝った快速馬。この母からスピードとパワーを受け継いでおり、稍重の札幌記念で4着、巴賞で1着など、時計のかかるタフな芝や小回り平坦コースで強さを発揮します。
3. スピード値・上がり巴賞(函館1800m)で1分44秒8という非常に優秀なタイムで逃げ切っており、オープンクラスでも通用する高いスピード指数を持っています。上がりの速さで勝負するタイプではなく、後続に脚を使わせる形が理想です。ハイペースで飛ばしてもバテない心肺機能が武器。
4. 脚質・展開脚質: 基本はハナを切るか、離れた2番手。展開: 自分のペースで運べれば非常にしぶといです。近走の中山金杯や札幌記念では2000mの距離と展開に泣きましたが、1800mへの短縮は大きなプラス。他に行きたい馬(逃げ馬)との兼ね合いが鍵になりますが、ハナを叩ききれば昨年の巴賞のような再現も可能です。
5. 総合評価7歳になりましたが、1800mのオープン・リステッドクラスでは常に上位の力を見せています。前走の中山金杯(12着)は距離と内枠で揉まれた結果であり、度外視可能。**「1800mへの距離短縮」「得意の小回り」**と条件が好転する今回は、単騎逃げが叶えば残り目が十分に期待できる一頭です。
ショウナンアデイブ
1. 距離適性・コース適性距離: 芝1800m〜2000mが主戦場ですが、前走マイルの京都金杯で3着に激走。スピードの持続力が増しており、1800mは現在の彼にとって最も安定して能力を出せるベストな距離と言えます。
コース: 小倉大賞典は昨年2着の実績。小倉の小回りかつタフな展開への適性は証明済みです。高野厩舎らしく、急坂のない平坦コースでのパフォーマンスが安定しています。
2. 血統背景父 ディープインパクト: 晩成傾向にある血統で、7歳にしてキャリアハイに近い状態にあります。
母 シーヴ: 米G1馬を輩出している名牝系(半姉に米G1馬Cathryn Sophia)。母父マインシャフトの影響で、ディープ産駒ながらもタフな流れや立ち回りの上手さが求められる展開に強いのが特徴です。
3. スピード値・上がり前走・京都金杯(3着): 18頭立ての多頭数、マイルの速い流れに対応して1分33秒台の決着をコンマ数秒差。指数的にも極めて高い数値を叩き出しています。
昨年の小倉大賞典(2着): 重賞のタフな流れの中で、勝ち馬ロングランとクビ差の接戦。小倉の馬場を苦にしない力強さがあります。
4. 脚質・展開脚質: 以前は後方からの競馬が多かったですが、近走は好位〜中団で立ち回れるようになっています。展開: 池添謙一騎手とのコンビが定着し、勝負どころでの反応が良くなっています。ケイアイセナが作るであろう淀みのない流れは、この馬の「バテずに伸び続ける脚」を活かす絶好の形となります。
5. 総合評価昨年の2着馬であり、前走の重賞好走からも「今が完成期」と言える充実ぶりです。ハンデも据え置きか微増程度であれば、昨年の雪辱を果たす可能性は極めて高いでしょう。小回りの適性、近走の充実度、そして昨年の実績から、今回のメンバーでも中心的存在となる一頭です。
シルトホルン
1. 距離適性・コース適性距離: 芝1800m〜2000mが主戦場。特に1800mはエプソムCやメイS、ラジオNIKKEI賞など、重賞・リステッドでの好走が集中しているベストディスタンスです。
コース: 直近2走、小倉の2000m(小倉日経賞)で2年連続2着と、小回り適性の高さは折り紙付き。今回は得意の1800mに短縮されるため、追走はさらに楽になります。
2. 血統背景父 スクリーンヒーロー: 自身も晩成でしたが、産駒も加齢とともにタフさが増す傾向があります。特に小回りコースでの「捲り」や「粘り」に定評がある血統です。
母父 ラングフール: ダンチヒ系で、スピードとパワーを供給。先行して粘り込むシルトホルンのスタイルを支えています。
3. スピード値・上がり前走・小倉日経賞(2着): 中1週での参戦となった今回ですが、前走も58kgを背負いながら1分59秒台で粘り込み、非常に高い指数をマークしています。爆発的な上がりはありませんが、前々で運んで11秒台後半を刻み続ける**「スピードの持続力」**に長けており、開幕後半の小倉の馬場は非常に合っています。
4. 脚質・展開脚質: 2〜3番手、あるいは逃げ馬を見ながらの好位追走。展開: ケイアイセナという明確な逃げ馬がいるため、番手で折り合いをつけやすい絶好の形が予想されます。早めに前を捕まえに行く機動力があるため、開幕後半の「差し優勢」になりがちな馬場でも、前残りを狙える存在です。
5. 総合評価中1週での小倉連戦というローテーションは非常にタフですが、過去に東京・中山・福島・小倉と場所を問わず走り続けているタフさがこの馬の持ち味です。昨年の小倉大賞典(8着)は後方からの競馬になる不完全燃焼でしたが、近走の「前で受ける競馬」ができれば、上位争いは必至。58kgを背負い慣れている点も、ハンデ戦では強みになります。
センツブラッド
1. 距離適性・コース適性距離: 芝1800mは【1-3-0-0】。重賞(鳴尾記念、ラジオNIKKEI賞)を含め、一度も連対を外していない完璧な適性を誇ります。2000mよりも1800mのスピード持続力勝負が最も輝くタイプです。
コース: 小倉コースは新馬戦(不良馬場)で2着の実績のみですが、福島や中山、京都といった小回り・内回りコースでの好走が目立ち、機動力は非常に高いです。
2. 血統背景父 ルーラーシップ: 持続力とスタミナを供給。小回りコースの勝負どころで動ける機動力はこの父譲りです。
母 サマーセント: マーメイドS(G3)を勝った重賞ウイナー。母父 ハービンジャー: 欧州のタフな下地を加え、さらに母系にはサンデーサイレンスの血も入るバランスの良い配合。重賞級の底力を支えています。
3. スピード値・上がり前走・鳴尾記念(2着): 1分44秒0という超高速決着の中、好位からしぶとく伸びて連対を確保。高い走破時計に対応できるスピードを証明しました。白百合S(2着): ここでは1800mで上がり34秒台前半の脚を使い、勝ち馬とアタマ差。スローでもハイペースでも対応できる柔軟なスピード指数を持っています。
4. 脚質・展開脚質: 好位の4〜6番手で流れに乗れる、理想的な立ち回り型。展開: 4歳馬ということもあり、斤量面で古馬のトップ勢より恩恵を受ける可能性があります。ケイアイセナやシルトホルンが作る淀みのない流れは、この馬が最も得意とする「持続力比べ」の展開になりやすく、好走確率は極めて高いです。
5. 総合評価キャリア9戦で掲示板を外したのは京成杯のみ(8着)。それ以外は全て3着以内という驚異的な安定感を誇ります。特に1800mの重賞で2着が2回あり、今回のメンバー構成でも能力は明らかに最上位級。斉藤崇史厩舎×ゴドルフリンの勝負仕上げであれば、ここで重賞初制覇を飾っても全く不思議ではありません。
タガノデュード
1. 距離適性・コース適性距離: 近走は2000m〜2400mを使われていますが、もともとマイルのG1(朝日杯FS)で0.3秒差の5着に食い込んだスピードの持ち主。1800mへの短縮は、近走のスタミナ強化と相まって非常にバランスの良い条件となります。
コース: 小倉はキャリア初期に経験済み(コスモス賞3着など)。阪神や京都の外回りで堅実な末脚を見せていますが、今のタフな小倉の馬場なら、後方から長く脚を使う形がハマる可能性があります。
2. 血統背景父 ヤマカツエース: 金鯱賞連覇など中距離重賞5勝を挙げた快速中距離馬。その機動力と勝負強さを受け継いでいます。
母父 ハーツクライ: 成長力とスタミナを供給。5歳になって3勝クラスを勝ち上がったように、今まさに本格化を迎えている印象です。
3. スピード値・上がり前走・寿S(1着): 上がり33.6秒という極上の末脚を繰り出して差し切り。スローペースの瞬発力勝負に対応できたのは大きな収穫です。指数面でも、G3クラス(チャレンジC 8着など)で常に大崩れせず走れており、オープンクラスのペースに戸惑うことはありません。
4. 脚質・展開脚質: 中団のやや後ろからじっくり脚を溜める形。
展開: ケイアイセナが引っ張る淀みのない流れを想定すると、この馬の「持続する末脚」が生きる展開になります。小回りのコーナーでどれだけスムーズに外へ出し、加速できるかが鍵。古川吉洋騎手とのコンビ継続も心強い材料です。
5. 総合評価3勝クラスを勝つのに時間はかかりましたが、その分、経験値と地力は非常に高いものがあります。特に2歳時の朝日杯FSで見せたパフォーマンスから、潜在能力は重賞級。「本格化したハーツクライの血」と「距離短縮による追走の余裕」が噛み合えば、ハンデを活かしての激走が期待できます。
ナムラエイハブ
1. 距離適性・コース適性距離: 芝1800mは【1-2-1-3】。数字以上に内容が濃く、リステッド(カシオペアS)2着や3勝クラス勝ちなど、この距離が最も高いパフォーマンスを発揮できる条件です。
コース: 小倉は昨年の小倉記念(8着)以来。2000mは少し長い印象がありましたが、1800mへの短縮、かつ小回りでの立ち回りが求められる今回、コース適性は非常に高いと判断できます。
2. 血統背景父 リアルスティール: ドバイターフを制した名中距離馬。その産駒らしく、速い上がりにも対応しつつ、先行してしぶとく粘る持続力を併せ持っています。
母父 エンパイアメーカー: 北米の力強い血統で、これが入ることにより、開幕後半のタフになり始めた小倉の芝にも対応できる馬力の強さを補完しています。
3. スピード値・上がりカシオペアS(2着): 1分45秒0の好時計。勝ち馬オーロラエックスとクビ差の接戦を演じており、オープンクラスでのスピード指数は完全に上位です。
鳴尾記念(9着): 前走は1.0秒差と敗れましたが、前半34.1秒のハイペースを2番手追走という厳しい形。今回、ケイアイセナが作るであろう流れを3〜4番手で我慢できれば、巻き返しは容易です。
4. 脚質・展開脚質: 2〜4番手からの先行策。
展開: 逃げ馬(ケイアイセナ)と番手候補(シルトホルン)がいる中で、それを見る形で運べるのは理想的。目標を前に置いて、勝負どころの4コーナーから早めに踏んでいく形がベストです。
5. 総合評価近走の重賞では展開に恵まれない面もありましたが、「1800m・平坦・小回り」と条件が揃う今回は激走の予感が漂います。ハンデ56kgも背負い慣れた斤量であり、センツブラッド(56kg)やグランディア(57kg)といった人気どころと比較しても、立ち回りの上手さで一矢報いる可能性は十分にあります。
パレハ
1. 距離適性・コース適性距離: 芝1800m〜2000mが主戦場。特に1800mは【2-1-0-1】と連対率が非常に高く、立ち回りの巧さが最も生きる距離です。
コース: 福島記念3着、小倉牝馬S7着(0.3秒差)など、小回り・平坦・内回りコースへの適性はメンバー中でもトップクラス。特に「福島の小回りで動ける脚」は小倉大賞典の舞台に直結します。
2. 血統背景父 サトノクラウン: 宝塚記念や香港ヴァーズを制したタフな中距離馬。その産駒らしく、少し時計のかかる馬場や、淀みのないタフな展開に強いのが特徴です。
母父 ディープインパクト: 瞬発力を補完。父の持続力と母父のスピードがバランスよく配合されており、小回りでの一瞬の加速に長けています。
3. スピード値・上がり福島記念(3着): 2000mを2分00秒2、上がり33.6秒という極めて高いパフォーマンスを披露。指数的にも重賞ウイナーと遜色ない数値を叩き出しています。爆発的なキレよりも、勝負どころでスッとポジションを上げられる機動力に長けており、開幕後半の馬場に強いタイプです。
4. 脚質・展開脚質: 中団のやや後ろに控え、3〜4コーナーから捲り気味に押し上げる差し。
展開: ケイアイセナが作るハイペースは、この馬にとって願ってもない展開。エラトーやシルトホルンといった先行勢を射程圏に入れながら、外から長く脚を使って追い込む形が理想です。主戦の鮫島克駿騎手が継続騎乗予定なのも大きなプラス。
5. 総合評価五稜郭Sでエラトーを負かしている実績があり、現在の充実度なら牡馬相手の重賞でも引けを取りません。440kg前後の小柄な牝馬ですが、非常に勝負根性が強く、混戦のハンデ重賞でこそ真価を発揮するタイプです。ハンデも牝馬ということで恵まれる可能性が高く、馬券検討には欠かせない一頭と言えます。
展開予想:ハイペースの持続力勝負
逃げ: ケイアイセナ
番手: シルトホルン、ナムラエイハブ、エラトー
中団: センツブラッド、ショウナンアデイブ、パレハ
後方: グランディア、タガノデュード
【シミュレーション】ケイアイセナが平均より速いラップで飛ばし、淀みのない展開に。3コーナー付近からシルトホルンやナムラエイハブが早めにプレッシャーをかけ、先行勢には厳しい持久力戦を想定。こうなると、好位で我慢できるセンツブラッドや、昨年の再現を狙うショウナンアデイブ、さらに外から捲り差すパレハに絶好の展開が向きます。
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