2025 チャンピオンズカップ(G1)最終展望:ダート王座は混戦!穴党注目の激走候補たち
12月7日(日)、中京競馬場で行われるダート最強決定戦、チャンピオンズカップ(G1)。今年は絶対的な「王者」と呼べる存在が不在で、例年になく極めて混戦ムードが漂っています。実績馬、新興勢力、そしてベテランの意地が交錯する、まさに群雄割拠の様相。
言っちゃあ悪いが…現時点では新参者と売れ残りとでも見て取れなくもない、底知れない不安要素を抱えたメンバー構成です。私自身の予想も、今回はかなりの穴びいきとなっており、確率論で言えば微妙なラインにあることは否めません。
しかし、だからこそ穴党にとってはたまらない、大波乱の予感が漂う今年のメンバーを、不安と期待を込めて徹底分析します。
勢力図:不在の王者が生んだ「伏兵時代」
今年の最大のテーマは「絶対王者の不在」です。レモンポップの引退、各路線のトップホースたちが王座を狙い、どの馬にもチャンスがある状況です。実績馬と若手の新興勢力、そして古豪が入り乱れ、「すべてが伏兵」と言っても過言ではないほど、波乱の機運が高まっています。
🎯 有力候補:世代トップと悲願の王座奪取を狙う猛者
◎ ウィルソンテソーロ:悲願のG1獲りへ、立ちはだかる壁は己のジンクス
前走JBCクラシックでの5着敗退(着差2.2秒)は、初コースの船橋とローテーションによる目に見えない疲れが影響したと見られ、不安視する必要はないでしょう。本馬の真価は、過去レースで**「上がり最速」をマークした際の高いリピーター率にあり、3着内率は驚異の80%を誇ります。昨年の王者レモンポップを追いかけ続けた経験は伊達ではありません。レモンポップ不在の今年は、悲願のG1タイトル獲得へ、まさにビッグチャンス到来**です。
◯ ラムジェット:新興世代の旗手、底知れないポテンシャル
前走みやこSは不良馬場の中、レコード決着を最後方から追い込み3着と、改めて能力の高さを見せつけました。中京コースは新馬・条件戦で2戦2勝と相性抜群。2024年東京大賞典では、後の世界トップクラスのダートホース、フォーエバーヤングに肉薄する2着と、その底知れない素質は折り紙つきです。今後のダート界を背負う存在として、このG1で結果を求めます。
🔥 ナルカミ:世代トップ!坂・左回り懸念を払拭し王座獲りへ
6戦5勝と実績は抜群。最大のハイライトは前走ジャパンダートクラシック(JDC)で、二冠馬ナチュラルライズに3馬身差、3着馬には9馬身差をつける圧勝劇でした。その3着馬ルクソールカフェは武蔵野SでフェブラリーS勝ち馬コスタノヴァを下しており、ナルカミの世代を超越した強さは間違いありません。
過去に不安視された「坂」と「左回り」への適性も、実績から問題はないと解釈します。中山の急坂、高低差のある盛岡競馬場での勝利実績があり、中京の坂を克服するタフネスは備わっています。また、盛岡が左回りであるため、コース適性の懸念も払拭されます。唯一の着外は中京ですが、返し馬でのパニックが原因であり、度外視可能です。
ウィルソンテソーロという古馬の猛者に、3歳馬が挑むロマンと確かな実力。今年のレースの最大の注目馬となるでしょう。
💥 激穴・穴推奨:大波乱を演出する「サプライズ」候補
今年は枠順やメンタルといった要素が、能力以上に結果を左右する可能性が高いと見ています。
激穴㊙️ ペプチドナイル:精神のスイッチが入れば一変!
昨年のチャンピオンズカップで着差0.4秒の5着と好走し、騎乗した藤岡佑介騎手が「来年リベンジ」を誓った一頭。フェブラリーS勝ちの実績を持つ実力馬です。前走の武蔵野Sは先行争いで失速しましたが、騎手は敗因をメンタル的なものと分析。体調は万全で、明け3戦目となる今回は上積みが見込めます。体調の充実が精神を押し上げることがあれば、一気の復活があっても驚きません。リベンジに燃える藤岡佑介騎手の手綱捌きに期待です。
穴㊙️2 ウィリアムバローズ:神の贈り物!恵みの1枠1番を活かせ
逃げ馬にとって最高の**「1枠1番」**というスペシャルコースが与えられました。2017年のコパノリッキーがこの枠から3着に激走した再現を期待させます。隣に逃げ馬がいますが、斤量の関係からハナを譲る可能性が高く、ナルカミも深追いはしないと見れば、楽な単騎逃げの展開が濃厚です。
中山の急坂を得意とし、小回り左回り経験もある同馬にとって、中京は能力を活かせる舞台。人気薄で展開の利を得た今回は、逃げ切り、もしくは粘り込みによる激走の可能性を秘めています。
