【競馬】美咲ママの夜蝶ノート:2025年チャレンジカップ大予想!|競馬-神がかり
妖艶な夜の帳が下りる、寂れた街の一角にあるバー「夜蝶」。店を切り盛りするのは、32歳とは思えない色香と、競馬記者も舌を巻くほどの博識を併せ持つママ、美咲。今夜もいつものようにカウンターに座る常連客、優柔不断な証券マンの祐一に、美咲は特別な情報を明かす。過去の傾向、そして開催時期の変更や別定からハンデ戦に変わったことによる激変。その全てを読み解く、美咲ママの「夜蝶ノート」が今、開かれる。
過去の傾向
「あら、祐一じゃない。今日も疲れた顔してるわね。仕事、大変そうねぇ」美咲はグラスを磨く手を止め、フッと優しい笑みを浮かべた。「美咲さん、最近、競馬の調子どうなんですか?今日のチャレンジカップ、何かいい情報ないですかね?」祐一は、弱々しく尋ねる。
「フフ、相変わらず祐一は、私を頼ってばかりね。しょうがないわね、とっておきの話を教えてあげる」美咲は、奥から一冊の分厚いノートを取り出した。
「今年のチャレンジカップは、開催時期が12月から9月に、別定戦からハンデ戦に変わったから、過去のデータはあまり当てにならないんだけど……。それでも傾向はしっかり掴んでるわよ」
過去の傾向から見る、チャレンジカップの鍵
「まずね、このレースは社台ファームとノーザンファームの2大巨頭の生産馬が、とにかく強いのよ。特に、ノーザンファームは過去2勝、2着4回、3着2回と、安定して好成績を残しているわ。今年も、このファームの馬は要チェックよ」
美咲は人差し指を立てて、話を続ける。
「次に重要なのが、脚質ね。このレースは、逃げ馬がことごとく不振に陥っているわ。むしろ、後方から強烈な末脚で、ごぼう抜きするタイプが台頭する傾向にあるの。だから、前走で速い上がりを使っている馬は、評価を上げるべきね」

「そして、もう一つ。前走で勝利している馬は、信頼度が高いわ。勢いがある馬は、やはり強いのよ」
「どう?少しは参考になったかしら?」
美咲はノートを閉じ、祐一にウインクをした。
「美咲さん、やっぱりすごい!まるで競馬の先生ですね」
「フフ、褒めても何も出ないわよ。でも、せっかくだから、とっておきの本命と穴馬を教えてあげる。これは、内緒よ?」
美咲ママ【激推し:本命&穴推奨馬】
本命 グランヴィノス
「この子は、ノーザンファーム生産馬で、前走勝ち馬。しかも、前走で上がり最速を記録しているの。今年の傾向にもぴったり当てはまる、まさに本命に相応しい一頭よ」
穴 ヴェルテンベルク
「この子は、社台ファーム生産馬で、前走勝ち馬。前走の勝ち方も強かったし、ハンデ戦で斤量も有利になるわ。侮れないわよ」
美咲は、カウンターに置かれたグラスに氷を入れ、静かに微笑んだ。