2025年 しらさぎステークス レース回顧と馬券考察

レース展開と結果のポイント

2025年6月22日、阪神競馬場で行われた第1回しらさぎステークスは、3歳以上の馬たちが集うG3レースでした。芝1600mの舞台で、14頭の馬たちがしのぎを削りました。レースは1000m通過が59.1秒という、ゆったりとしたスローペースで流れました。特に前半4ハロンが47.2秒と、かなり落ち着いた入り方でしたね。そこから徐々にスピードアップしていく、まさに瞬発力勝負という展開になりました。最後の2ハロンが11.1秒、11.6秒と速くなっていることからも、いかに最後の切れ味が重要だったかがよくわかります。

【レース回顧】

反省(^_^;)

レース回顧が抜けてました。追加しましたのでよろしかったら見てください

レース序盤:横一線のスタートと先行争い

スタートは出遅れもなく、きれいな横一線で各馬が並び、一団となって出方をうかがっていました。
先手を奪い逃げたのはニホンピロキープ(幸英明)、続いてデビットバローズ(松山弘平)、シヴァース(M.デムーロ)らが固まります。中団にはダイシンヤマト(岩田康誠)、59kgを背負うレーベンスティール(川田将雅)、1番人気のチェルヴィニア(C.ルメール)、51kgのダンツエラン(松若風馬)、キープカルム(坂井瑠星)が続きます。
後方集団にはラケマーダ(小沢大仁)、コレペティトール(井上敏樹)、そしてぽつんと離れてマテンロウオリオン(横山典弘)が追走。馬群は塊となった状態でコーナーへ突入し、1000m通過59.1秒のスローペースとなりました。
最終コーナーを周り直線を向くと、粘り込むニホンピロキープの内ラチ沿いをダイシンヤマトが、外側をデビットバローズが並びかけ、馬場の中程からはレーベンスティールが抜け出しを図ります。残り200m、瞬発力勝負では分が悪いレーベンスティールに、内側からキープカルムが、外からはチェルヴィニアが伸びてきました。

レーベンスティールの抗戦とコレペティトールの猛追

内ラチ沿いで必死に粘り込むダイシンヤマトを横目に、馬場すの中央からはキープカルムとチェルヴィニアが激しい叩き合いを演じながら猛然と襲いかかる。
59kgの斤量と必死に闘うレーベンスティールも、持ち前の勝負根性で食い下がっていた。上位の態勢が決まりかけたかと思われたその時、後方集団が牙を剥き、猛然と襲いかかった。コレペティトール、そしてマテンロウオリオン。彼らは一完歩ごとにその差を縮め、まさに非情な現実がレーベンスティールを襲う。
懸命に前を追うその脚が、まるで砂に沈むように重くなり、必死にもがく姿は痛々しいほどだ。刻一刻と迫りくる漆黒の影が、やがて彼を無慈悲に飲み込んでゆく。しかし、飲み込む側のコレペティトールの勢いはまさしく怒涛。他馬が斤量に苦しむ中、まるで獲物を狙うかのように鋭い眼光を放ち、その脚は止まることを知らない。
一歩、また一歩と大地を蹴り、その度に生み出される爆発的な推進力は、もはや誰も止められない圧倒的な力。レーベンスティールを飲み込み、そしてさらに前へと突き進むその姿は、まさに地獄の底から這い上がってきた鬼神のようだった。

キープカルムの神速の斬れ味

だが、そこまでだ。キープカルムの斬れ味は、まさに白刃が閃光を放つが如し。
一瞬の煌めきと共に、見る者全ての視線を釘付けにし、その刃が疾風の如く駆け抜ける。まるで夜空を切り裂く雷鳴の閃光。あるいは、研ぎ澄まされた日本刀が、寸分の狂いもなく標的を両断するような、絶対的な正確さと圧倒的な速さ。その一太刀は、他の追随を許さぬ、まさに神速の領域と呼ぶに相応しい。

栄光への疾走:キープカルムの鮮烈な勝利

結果、キープカルムが5番人気を覆しての堂々たる1着。
激しい叩き合いの末、チェルヴィニアが1番人気に応えきれずも2着を確保。そして、後方から強烈な末脚を見せたコレペティトールが14番人気ながらも3着に食い込み、波乱を演出した。粘り込みを見せたダイシンヤマトが4着、先行集団から踏ん張ったデビットバローズが5着と続いた。
勝ちタイム1分33秒0で、第一回しらさぎSを制覇したのは坂井瑠星騎手、そして中竹和也調教師。キープカルムの鮮やかな勝利と、コレペティトールの驚異的な追い込みが光る、記憶に残る一戦となった。

上位入線馬たちの輝き

今回のレースで特に光っていたのは、以下の馬たちでした。

1着 ▲キープカルム(5番人気): メンバー中最速の上がり33.4秒を繰り出し、見事に勝利を掴みました。道中は中団に位置し、直線で内からグイッと伸びてきた姿は、まさに「神速の切れ味」という表現がぴったりでしたね。坂井瑠星騎手の素晴らしい手綱さばきと、中竹和也調教師の入念な仕上げが実を結んだ結果だと思います。


2着 チェルヴィニア(1番人気): 好位からレースを進め、キープカルムと最後まで激しいデッドヒートを演じました。57kgという斤量を背負いながらも、1番人気の実力を存分に見せてくれましたね。惜しくも勝利は逃しましたが、その能力の高さは誰もが認めるところでしょう。


3着 コレペティトール(14番人気): 後方から猛烈な追い込みを見せ、大穴を開けてくれました!上がりは34.2秒。スローペースで前が有利になりがちな展開で、これだけの脚を使えたのは本当に素晴らしいの一言です。井上敏樹騎手の思い切った騎乗がバッチリはまりましたね。


4着 ✕ダイシンヤマト(7番人気): 先行して内ラチ沿いを粘り切り、掲示板を確保しました。展開を味方につけ、持ち味を最大限に活かした走りでしたね。


5着 △デビットバローズ(3番人気): 先行集団から直線も踏ん張りましたが、上位の瞬発力には一歩及ばずでした。能力は十分示してくれましたが、もう少し展開の恩恵を活かせたら、というところでしょうか。

残念ながら力を出し切れなかった馬たち

一方で、今回は力を出し切れなかった馬もいまし

7着 レーベンスティール(◎): 59kgという重い斤量が、やはり大きな影響を与えてしまったようです。直線では一瞬抜け出すかと思われましたが、瞬発力勝負では厳しく、後続の追い込みに飲み込まれてしまいました。重い斤量との戦いに敗れてしまった形ですね。


8着 ダンツエラン(◯): 中団からレースを進めましたが、決め手不足で伸びきれませんでした。51kgという斤量差を活かせなかったのは、ちょっと残念でしたね。


10着 シヴァース(✕): 先行集団で競馬をしましたが、直線では失速してしまいました。距離や展開が合わなかった可能性も考えられます。


9着 ラケマーダ(✕): 後方からの競馬でしたが、コレペティトールのような決定的な切れ味を発揮できませんでした。

今回の馬券検討と反省点

馬券検討:今回のレース結果と展開を考慮すると、スローペースからの瞬発力勝負では、いかに末脚を使えるかが重要であることが改めて浮き彫りになりました。

ワイド ◎―◯(レーベンスティール-ダンツエラン)は、両馬ともに不発に終わり不的中。重い斤量のレーベンスティールが瞬発力勝負で苦戦する可能性を考慮すべきでした。

馬連 ◎―◯▲△(レーベンスティール-ダンツエラン、キープカルム、デビットバローズ)は、本命レーベンスティールが着外に敗れたため不的中。

特に**◎―▲(レーベンスティール-キープカルム)**は、キープカルムが勝利したものの、本命側の不振で外れ。馬連 ◎―✕✕✕(レーベンスティール-ラケマーダ、ダイシンヤマト、シヴァース)も同様に不的中。

3連複 ◎◯流し ▲△✕✕✕、

**3連単 ◎◯→◎◯→▲△✕✕✕**も、本命、対抗がともに馬券圏外だったため、不的中となりました。

レーベンスティールの59kgという斤量と、スローペースでの瞬発力勝負への適性を見誤ってしまった点が、今回の大きな反省点と言えるでしょう。

G3の別定戦で59kgを背負って勝つには、よほど抜きん出た能力が必要になるかと思います。また、今回はスローペースで、斤量が重い馬は瞬発力勝負で不利になったようです。

人気上位馬が重い斤量を背負っていたため、馬券妙味という点からも、もう少し軽斤量の馬や、キープカルムやコレペティトールのような末脚に優れた馬たちにも注目すべきでしたね。

2025年 しらさぎステークス:コレペティトールと井上敏樹騎手の考察

コレペティトールが3着に食い込んできたことは、まさに驚きでしたね。スローペースからの3〜4コーナーでの早めのまくり気味の騎乗が、直線での激変につながった形です。これはちょっとした盲点になりやすい展開だったと言えるでしょう。そして、このコレペティトールを好騎乗に導いたのが、井上敏樹騎手です。

井上敏樹騎手について

井上敏樹騎手は、2019年にデビューした若手ジョッキーです。決して大舞台での騎乗経験が豊富とは言えないかもしれませんが、今回のような思い切った騎乗ができるのが彼の持ち味と言えるでしょう。
特に今回のしらさぎステークスでは、人気の盲点だったコレペティトールを後方から導き、スローペースで前が有利な中、早めに動いて直線での爆発的な末脚を引き出しました。これは、レース展開を読み、馬の能力を最大限に引き出すための、まさにファインプレーでした。若手らしい大胆さと、勝負勘の鋭さが光る一戦だったと言えます。
まだ多くの人に馴染みがないかもしれませんが、今後もこのような光る騎乗で、私たちの想像を超える結果を出してくれるかもしれませんね。今後の彼の活躍にも注目していきましょう。

次回への教訓

今回のしらさぎステークスから得られた大切な教訓は、以下の2点にまとめられます。

斤量と展開のバランスを見極める: 重い斤量を背負う馬が、スローペースの瞬発力勝負でどこまで力を発揮できるのかを、より慎重に分析する必要がありそうです。
ペースと脚質の綿密な分析: レースのペースがどうなるかを予測し、それによってどの脚質の馬が有利になるのかを、これまで以上に深く考察することが重要です。

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