【平安S】ひも荒れ!データで導かれる人気馬は?
妖艶な魅力で常連客を惹きつけるバー「夜蝶」のママ、美咲。彼女のもう一つの顔は、競馬界の奥深きデータまで知り尽くす、隠れた競馬通だ。優柔不断な証券マン、祐一のために、美咲ママが今年の平安ステークスを徹底分析! 過去10年の傾向から、人気馬の安定感、年齢と枠順の意外な事実、そして前走好走馬の真価まで、美咲ママの洞察力が光る。果たして、美咲ママの予測は的中するのか? そして、祐一は彼女の導きで勝利を掴めるのか?
夜蝶
「美咲さん、今週末の平安ステークス、どう思います? 全然わからなくて…。」祐一の弱気な言葉に、美咲は艶然と微笑んだ。「あら、祐一くん。相変わらず優柔不断ね。でも、ご心配なく。美咲ママが、とっておきの情報を教えてあげるわ。」そう言って美咲は、祐一の目の前に競馬新聞を広げた。
平安ステークス 過去の傾向分析

5番人気以内で好走馬の大半を占めている
美咲は指を差しながら説明を始めた。
「まずね、祐一くん。このレースは**3番人気が複勝率90.0%**と、とにかく安定しているの。
過去10年で1番人気が5勝している一方で、3番人気は【1.4.4.1】と、ほとんど馬券に絡んでいるわ。5番人気以内で好走馬の大半を占めているから、穴馬の激走は少ない傾向にあるわね。3連単も荒れる時は荒れるけど、堅い決着も多いわ。」
祐一は真剣な表情で頷く。
年齢と枠順の傾向
勝ち馬は全て5歳以下よ。特に5歳馬は近5年で【4.1.3.17】と非常に優秀。
「それから、勝ち馬は全て5歳以下よ。特に5歳馬は近5年で【4.1.3.17】と非常に優秀。8歳のメイショウハリオ、6歳のカンピオーネやテーオードレフォン、メイクアリープ、バハルダール、そして7歳のスレイマンは、残念ながら勝ち切るのは厳しいかもしれないわね。抑え程度に考えておいた方がいいわ。」
美咲は一息つき、続ける。
「枠順については、京都開催だった過去8回を見ると、優勝馬は9番より内の馬番に集中しているの。外枠の馬も好走はするけど、2着や3着が多いわね。ただ、これはまだ枠順が決まってないから、確定したらまた考えましょ。」
前走成績に見る注目馬

「最も注目すべきは、前走の成績よ。」
「最も注目すべきは、前走の成績よ。」美咲は声を一段と低くした。「勝率が高いのは前走で2着以内に入っていた馬。
特に**重賞(地方含む)で2着以内に入っていた馬は〔6・4・3・16〕で、3着内率が44.8%**と非常に高いわ。ここからは特に注目よ。」
美咲は新聞に目を落としながら、具体的な馬名を挙げていく。
「ジンセイは前走3勝クラスを1着。上がり3ハロン36.0秒は素晴らしい数字よ。まだダートで底を見せていないし、今回が初のダート重賞だけど、期待できるわね。」
「タイトニットは前走のアンタレスSで昇級初戦ながら2着と好走したわ。勝ち馬ミッキーファイトや、プロキオンSを勝ったサンデーファンデーを相手に2着は本物よ。2000mで2戦2勝、右回り7戦3勝、京都4戦2勝と条件も合うわね。」
「テーオードレフォンはオープン戦で2着。距離2100m以上での好走歴もあるから、信頼度は高いわね。」
「そして、何と言ってもブライアンセンスよ。前走マーチSを1着。5歳で覚醒した感じね。京都ダート1900mのアルデバランSで記録した上がり3ハロン35.9秒は、2018年JBCクラシックのノンコノユメの36.3秒を上回る怪物級の末脚よ。4歳時のマーチS大敗を払拭してのリベンジだから、心身ともに充実しているわ。」
穴馬と要注意データ
前走10着以下の馬の巻き返しもある
「一方で、前走10着以下の馬の巻き返しもあるのがこのレースの特徴よ。前走10着以下だった馬は【2.4.1.28】と好走馬も出ているの。
だから、スレイマンとマーブルロックの2頭は、穴馬として面白いかもしれないわね。前走マーチSで14着のスレイマンと、アンタレスSで10着のマーブルロック。このあたりは一発を秘めているかも。」
美咲は少し考えて、注意点を加えた。
「ただし、川崎記念組は成績が悪いわね。【0.0.0.3】と連に絡んだ馬がいないの。だから、メイショウハリオはいくら実力馬とはいえ、前走川崎記念1着というのは割引材料になるわね。あくまでこのレースの傾向からだけど。」
美咲ママの最終見解
