【京王杯SC】雨上がりのターフを切り裂くか!◎シャドウフューリー、渾身の勝負

レース展望春/の東京マイル王決定戦、京王杯スプリングカップ。その舞台は、単なるスピード比べでは済まされない、複雑な様相を呈してきた。

なぜなら、1400mを得意とするスペシャリストと、電光石火の1200mスプリンターが激突するからだ。さらに、今年のレースを読み解く上で見逃せないのが「ローテーション」という要素。各馬がどのような間隔でこの一戦に臨むのか、その戦略が勝敗を大きく左右する可能性を秘めている。そして、追い打ちをかけるように前日の大雨。

これにより、馬場状態は一変し、各馬の適性が問われることとなった。純粋な能力比較だけでは測れない、予測不能な要素が絡み合い、レースはより一層、難解さを増している。果たして、マイルの適性、スプリントの瞬発力、そして変わりゆく馬場への対応力。最後に笑うのは、どの馬か。

シャドウフューリー

静かに闘志を燃やす漆黒の影、シャドウフューリー。

4ヶ月の沈黙を破り、得意の1400mの舞台[3,3,1,2]へと帰還する。実績が示す通り、この距離への適性は疑いようがない。
しかし、今回最大の焦点となるのは「馬場適性」という未知の領域だ。過去の出走経験がないだけに、その判断は極めて難しい。だが、一考の余地はある。爆発的な切れ味を身上としない同馬の脚質は、むしろ力の要る馬場状態こそ、持ち味を活かす活路となるのではないか。
昨年春を境に、逞しさを増した馬体も、安定感という確かな武器を手に入れた証だろう。全ての条件が噛み合った時、シャドウフューリーは眠っていた潜在能力を解放し、波乱を起こす可能性を秘めている。

レッドモンレーヴ

淀のターフに鮮烈な足跡を残す、レッドモンレーヴ。

昨年の2着、そして一昨年の優勝という実績は、この京王杯スプリングカップが陣営にとって年間最大の目標であることを強く示唆しているのではないか。
しかし、今回、その前に立ちはだかるのは「馬場適性」という不確定要素だ。重馬場、不良馬場の経験はない。気がかりなのは、稍重での3戦が全て惨敗に終わっているという事実。もっとも、安田記念というG1の舞台、そして1800mという距離設定は、敗因の一端を担っていた可能性も否定できない。一概に緩んだ馬場への適性がないと断じるのは早計だろう。
だが、同馬の持ち味である追い込み脚質は、馬場が渋った際には不利に働く可能性が高いのも事実。展開次第では、自慢の末脚も不発に終わり、届かないというシナリオも十分に考えられる。
過去の栄光と潜在能力への期待は抱きつつも、今回の馬場状態を考慮すれば、印を僅かに下げるという判断は、決して悲観的な見方ではないだろう。冷静な分析に基づいた、慎重な結論と言える。

ロジリオン

成長と経験を糧に – ロジリオン、リオンディーズの血統が導く未来

前走のダービー卿チャレンジトロフィーでは、酷量を背負い、外々を回る苦しい展開を強いられながらも、勝ち馬から僅か0.4秒差の9着。ロジリオンの敗戦は、決して悲観すべき内容ではない。むしろ、トップハンデ58.5キロを考慮すれば、その底力の一端を示したと言えるだろう。
昨年3歳秋に一時的に減少した馬体は、時間をかけて逞しさを取り戻し、4歳を迎えた今、更なる成長を遂げている。その成長の証が、オープンクラスでの勝利という確かな実績だ。厳しい戦いを経験してきたことは、今回のレースにおいて大きなアドバンテージとなるはずだ。
父は、菊花賞馬リオンディーズ。その血統を受け継ぐロジリオンは、同じ父を持つテーオーロイヤルや、今年の皐月賞馬ミュージアムマイルに匹敵する潜在能力を秘めていると見るのは、決して飛躍した考えではない。
試練を乗り越え、着実に力をつけてきたロジリオン。今回の舞台で、その眠れる才能が開花する可能性を十分に秘めている。

京王杯SC/東京芝1400G3【予想】

シャドウフューリー

レッドモンレーヴ

ロジリオン

△オオバンブルマイ

✕アサカラキング

参考:買い目

人気馬同士の組み合わせでも楽しめるとは思うが、条件設定が大きく変更される事で人気薄にも好走確立が大きくアップした。高配当を狙っていきたい

参考:買い目
  • ◎◯▲△✕
  • BOX
  • 馬連、ワイド
  • 3連複、3連単

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