砂塵を切り裂く覚醒 – ミッキーファイト、アンタレスS制覇へ視界良好

昨年の覇者ミッキーヌチバナ、破竹の5連勝でプロキオンSを制したヤマニンウルス、そして現4歳世代屈指の実力馬ミッキーファイトが顔を揃える今回のレース。実績だけを見れば豪華な顔ぶれですが、気になるのはミッキーファイト以外の2頭の近況です。ヤマニンウルスは鮮烈な5連勝の後にまさかの3連敗、ミッキーヌチバナも4連敗と、かつての勢いを陰らせています。実績馬たちがトンネルを抜け出すきっかけを掴むのか、それとも勢いに乗る上がり馬が新たな主役となるのか。各馬の状態面を注意深く見極める必要があり、予想はまさに悩ましい状況と言えるでしょう。

ミッキーファイト

覚醒の時、砂塵を切り裂く新星。ミッキーファイト、重賞制覇へ視界良好

レパードSで鮮烈な重賞初挑戦を飾って以来、底知れぬポテンシャルを示し続ける明け4歳馬、ミッキーファイト。1800mの距離では【2,0,0,0】とパーフェクトな戦績を誇り、初の阪神コース参戦となる今回も期待が高まります。
その実力は、直近の戦績が雄弁に物語ります。強豪が集う名古屋大賞典では見事な勝利を掴み取り、JDクラシックでも僅差の2着と世代トップクラスの力を見せつけました。さらに、古馬GⅠ初挑戦となったフェブラリーSでは、並み居る実績馬を相手に中団から鋭く伸び、堂々の3着入線。明け4歳にして、その成長力と適応能力は目覚ましいものがあります。
デビュー2戦目、中山の1勝クラスで見せたパフォーマンスは圧巻でした。不良馬場の中、2着に5馬身差、3着にはさらに4馬身もの差をつける圧勝劇。その時のタイムは、不良馬場のコースレコードに0.6秒と迫る驚異的なものでした。この一戦からも、ミッキーファイトが秘める爆発的な能力が窺えます。
前走のフェブラリーSでは、勝ち馬コスタノヴァ、2着サンライズジパングといった強豪に肉薄する走りを見せ、確かな成長をアピールしました。古馬との対戦でこれだけのパフォーマンスを見せたことは、今後の重賞戦線においても安定した成績が期待できる証と言えるでしょう。
卓越したスピードとスタミナ、そしてレースセンスを兼ね備えたミッキーファイト。重賞タイトル奪取へ向け、その進化は止まりません。砂の王座を掴む日は、そう遠くないかもしれません。

ヤマニンウルス

覚醒の時を迎えた素質馬、ヤマニンウルス

デビュー以来、8ヶ月、7ヶ月、6ヶ月と間隔を空けながらも、その秘めたるポテンシャルを開花させ、5連勝でプロキオンSを制覇したヤマニンウルス。これまで休養を挟みつつのレース間隔であったが、明け5歳を迎え、ここにきて順調に3戦を消化している点は見逃せない。
特筆すべきは、今回中4週という、これまでのローテーションから考えると短いスパンで出走してきたことだ。これは、陣営が同馬の体質強化に手応えを感じている証左と言えるだろう。前走は、道中でスムーズさを欠く場面が見られ、力を出し切れなかった印象。参考外と割り切って考えるのが妥当だろう。
そして、鞍上には熟練の武豊騎手を迎える。長きにわたり同馬の手綱を取り続けてきた名手の存在は、大きなアドバンテージとなるはずだ。
順調なローテーション、体質強化の兆し、そして信頼の置ける鞍上。全てのピースが揃いつつある今、ヤマニンウルスが再びその才能を爆発させる可能性は決して低くない。

ハギノアレグリアス

安定感抜群!ハギノアレグリアス、得意の阪神で更なる勝利へ

ハギノアレグリアスは、全ダート戦績【7,4,1,5】、1800m戦績【3,3,1,3】、そして阪神競馬場では驚異的な【3,2,1,0】という成績を誇ります。特に、シリウスステークスを連覇している事実は、阪神コースを庭のように得意としていると言っても過言ではありません。
2024年はシリウスステークスでの勝利こそ1勝のみですが、敗れたのは平安ステークスでの7着のみ。しかも、このレースは逃げ・先行馬が有利な展開でありながら、追い込みで届かなかったという内容でした。それ以外のレースでは安定した成績を残しており、その実力は疑いようがありません。
今回、4ヶ月半の休養明けとなりますが、これまでに6度の休み明けを経験し、その内4勝を挙げているように、 休み明けは苦にしないタイプであると言えるでしょう。フレッシュな状態で臨む今回は、更なるパフォーマンスが期待されます。

アンタレスSG3ダート1800【予想】

ミッキーファイト

ヤマニンウルス

ハギノアレグリアス

△マーブルロック

✕ラインオブソウル

参考:買い目

◎◯▲△✕
BOX
  • BOX―馬連、ワイド
  • 3連複、3連単

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