【2025阪神C回顧】超抜レコード決着!激流を制した「地力」と「執念」
阪神の芝1400m、Bコース。時計の出やすいコンディションではありましたが、前半3Fが33.0秒という殺人的なハイペース。逃げたジューンブレアには酷な展開となりましたが、その分、短距離界のトップランナーたちが持てるスピードと底力をフルに発揮する、見応え十分の一戦となりましたね!
レース回顧&考察
覇者ルガル:GⅠ馬の誇り、ここにあり!
勝ち時計1.19.0。この異次元の決着を制したのは、春の高松宮記念馬ルガルでした。鮫島駿騎手が「スタートに全集中した」と語った通り、好発から道中は5番手付近。ハイペースに惑わされず、直線で抜け出す姿はまさに王者の風格でした。
最後はナムラクレアとの凄まじい叩き合いになりましたが、ゴール前でグイッとひと伸びしたあたり、この馬の勝負根性には脱帽です。前走の敗戦を糧に見事に立て直してきましたね。
ナムラクレア:負けて強し、驚異の末脚
1番人気に支持されたナムラクレア。ハナ差の2着に敗れはしたものの、上がり最速33.2秒の末脚はまさに「現役屈指」。
ルメール騎手が「忙しかった」と振り返る通り、1400mの激流で追走に苦労する場面もありましたが、直線での伸び脚は鳥肌モノでした。7歳を迎える来年も、高松宮記念で悲願のGⅠタイトルを狙える力があることを改めて証明してくれました。本当に頭が下がります。
激アツ㊙️穴 グレイイングリーン(4着):後方一気!
推奨馬たちの激闘を振り返る
◎ ジューンブレア(11着):果敢な逃げも「距離」に課題か好スタートからハナを奪い、気負いのないスムーズなフォームで逃げたジューンブレア。一時は逃げ残りの予感さえ漂わせましたが、33.0秒という殺人的なラップが最後に響き、直線で失速。11着と悔しい結果に終わりました。レコード決着となったこの展開は流石に厳しかったと言わざるを得ません。レース後、武豊騎手も「若干長いかも……」とコメントを残しており、次走以降の距離短縮で見直したい一頭です。
◯ フォーチュンタイム(3着):大舞台で示した「次代の主役」への片鱗4番人気で3着と大健闘を見せたのがフォーチュンタイムです。勝ち馬ルガルと同じ上がり33.9秒をマークしましたが、特筆すべきは道中の立ち回り。3角手前で勝ち馬の直後という絶好のポジションを確保し、直線でもしぶとく食い下がりました。来年以降、短距離戦線では常に警戒が必要な存在へと成長しています。
穴 ヨシノイースター(6着):枠を活かしたベテランの意地7番人気のヨシノイースターは、1枠2番という絶好枠を最大限に活かした好走を見せました。上位2頭は別格の強さでしたが、展開や枠順次第でまだまだ重賞戦線でも馬券圏内に食い込める力があることを証明してくれましたね。
激アツ㊙️穴 グレイイングリーン(4着):後方一気!13番人気の意地今回、前崩れの展開ならチャンスありと指名したグレイイングリーン。まさに狙い通りの展開となり、4着とあわや馬券内という激走を魅せてくれました!7歳にしてこのキレ。距離やコースの相性次第で、今後も目が離せない存在です。
🔥 ナムラクレア:ハナ差に泣くも、地力の高さに脱帽1番人気に支持されたナムラクレアは、ゴール前で勝ち馬とクビの上げ下げという壮絶な叩き合いに。わずかハナ差で2着を逃しましたが、上がり33.2秒の末脚は圧巻の一言。来年は7歳となりますが、高松宮記念を目指す道中で見せたこのパフォーマンス。改めて「現役屈指の地力」を認めざるを得ない素晴らしい走りでした。
🏆 勝ち馬:ルガル(1着)58kgの斤量を背負いながら、このレコード決着を勝ち切ったルガル。好位から鋭く伸びた内容は、まさにGⅠ馬の底力。鮫島駿騎手のエスコートも見事で、短距離王者の貫禄を改めて見せつけました。
競馬-神がかり
総評:来春の短距離戦線が見えてきた!
レコード決着となった今年の阪神カップ。上位を占めたのはやはり「スプリント能力の絶対値が高い馬」たちでした。ルガルの復活、ナムラクレアの安定感、そしてフォーチュンタイムの台頭。
この3頭は2026年の高松宮記念でも中心的な存在になることは間違いありません。一方で、ジューンブレアのように距離適性を見直すべき馬も見えてきた、収穫の多い一戦でしたね!
