【第75回朝日杯FS】京王杯2歳S覇者 ダイヤモンドノットに立ちはだかる「キャリアの壁」
2023年12月17日に阪神競馬場で行われる第75回朝日杯フューチュリティステークス(GI)。2歳王者を決める一戦で、京王杯2歳ステークス(GII)を圧勝したダイヤモンドノット(牡2、福永祐一厩舎)が上位人気の一角を占めると予想されています。しかし、その素質馬に、過去のデータが示す**「キャリアの壁」**が重くのしかかるかもしれません。
過去の傾向
堅実派の素質馬、前走圧勝の裏で
ダイヤモンドノットは、これまでにキャリア5戦を消化し、全てで掲示板(5着以内)を外していない堅実派です。唯一大きく敗れたのは、小倉の未勝利戦。このレースの勝ち馬は、後に阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)を制するスターアニスであり、1.7秒差をつけられての4着という結果でした。
しかし、前走の京王杯2歳Sでは、2着馬に3馬身差をつける圧巻のパフォーマンスで勝利。改めてその高い素質を証明しました。
データが示す「不吉な影」
- ここで懸念されるのが、朝日杯FSにおける過去のデータです。
- キャリア5戦以上は皆無: 過去の朝日杯FSの勝ち馬を見ると、キャリア5戦以上でGIを制した馬は存在しません。ダイヤモンドノットは既に5戦を消化しており、このデータは大きなジンクスとして立ちはだかります。
- 京王杯2歳S組の苦戦: 前走が京王杯2歳Sだった組の過去成績は【0.2.2.24】。連対率、勝率ともに低調で、GIの壁に阻まれるケースが目立ちます。
- 昨年の敗戦例: 昨年の京王杯2歳S勝ち馬であるパンジャタワー(今年のNHKマイルカップ覇者)は、朝日杯FSでは4番人気に支持されながらも12着と大敗を喫しています。
🎯 試される「GIの適性」と「疲労」
前走の圧勝劇でGIの有力候補に躍り出たダイヤモンドノットですが、このキャリアの多さは、**「早期の完成度」と同時に「疲労蓄積のリスク」**も示唆します。また、京王杯2歳Sが東京の高速馬場でのレースであったのに対し、タフさも要求される阪神芝1600mへのコース替わりも、対応力が試されるポイントとなるでしょう。
ダイヤモンドノットは、確かにデータ的なジンクスを背負っているけど、前走で見せた能力の絶対値はトップクラス!過去のデータは「傾向」を示すものであって、「絶対」じゃない。
彼が持つスピードと安定感が、ジンクスを打ち破る武器になるはずだよ!さあ、この強力な素質馬が「キャリアの壁」を打ち破って2歳王者に輝けるか、一緒にレースを楽しみに見届けよう!
