第86回 菊花賞(GⅠ)– 世代の盟主へ、覚醒のエリキングが淀の長丁場を制す –|競馬-神がかり
2025年10月26日(日)3回京都9日 11R 菊花賞(GⅠ)芝右3000m(Aコース)
いよいよクラシック最終章、淀の長丁場3000mを舞台とする菊花賞。この一戦で勝利を掴むことは、世代最強の称号を決定づけるに等しい。今年の戦線は群雄割拠の様相を呈しているが、夏を越して突き抜けた成長を見せる一頭が、堂々と主役の座に名乗りを上げる。
【推奨馬】
本命◎ エリキング
牡 3 (中内田 充正厩舎)
世代トップクラスの実力を秘めながら、そのポテンシャルがここにきて本格的に開花しつつある。
春のクラシック初戦、皐月賞では5ヶ月の骨折休養明けに加え、キャリア初の多頭数に戸惑い、直線でも内ラチ沿いで窮屈になる不運が重なり、力を出し切れなかったのは明白だ。しかし、続く日本ダービーでその真価の一端を見せた。前残りの展開の中、メンバー最速の豪脚を繰り出し、勝ち馬とは差のない5着に食い込んだ。「負けてなお強し」を体現したこの一戦は、世代最強クラスを相手に互角以上の能力があることを証明した。
そして、夏場の休養を経て迎えた神戸新聞杯。ダービーで先着を許したライバル・ショウヘイを目標に捉え、上がり3ハロン32秒3という驚異的な豪脚で難なく差し切る圧巻のパフォーマンスを披露。
この勝利は、心身の成長と、底知れぬスプリント能力が融合した結果に他ならない。この突き抜けた成長曲線を見るに、残されたクラシックの勲章、菊花賞制覇へ向けて視界は良好。現在の充実ぶりは、まさに「世代の盟主」の座を射程圏に捉えたと言えるだろう。(単勝オッズ 4.9倍/2番人気)
対抗◯ エキサイトバイオ
牡 3 (今野 貞一厩舎)
長距離適性の高さに注目し、人気薄ながら対抗評価とした。
父レイデオロの産駒には、長距離の阪神大賞典を制し、天皇賞・春でも2番人気に推されたサンライズアースがおり、豊富なスタミナを持つ。さらに母系はアンバーシャダイから脈々とスタミナが流れる血統背景を持つ。
春のラジオNIKKEI賞では、目を見張る直線の伸びで制覇し、地力の高さを証明。夏休みを挟んだ成長度合いは未知数だが、この血統構成と潜在能力から、一気の距離延長で大舞台での激走に期待する。(単勝オッズ 69.8倍/13番人気)
単穴▲ ミラージュナイト
牡 3 (辻野 泰之厩舎)
本格化を遂げた覚醒の黒鹿毛。春はきさらぎ賞馬や共同通信杯好走馬といった強敵との対戦で涙を飲んだものの、その素質は一級品。
特に春のオープン特別・阪神すみれステークスでは、セントライト記念2着のヤマニンブークリエなどを相手に好勝負を演じ、オープンクラスでの通用を証明した。
夏を越した秋は、3歳以上1勝クラス、札幌日刊スポーツ杯(2勝クラス)と連勝を飾り、ついに本格化の兆しを見せている。これから挑むGⅠの舞台は格段にレベルアップするが、今の充実ぶりは尋常ではない。波乱を呼ぶ存在として警戒が必要だ。(単勝オッズ 24.6倍/10番人気)
連下△ ゲルチュタール
牡 3 (杉山 晴紀厩舎)
好相性のステップレースからの参戦。青葉賞3着でダービー出走権を惜しくも逃したが、条件戦に戻って三田特別(2勝クラス)、日本海S(3勝クラス)と2連勝中だ。近年の菊花賞では、日本海S組が2023年優勝(ドゥレッツァ)、2024年2着(ヘデントール)と好走しており、注目のステップと言える。コンビ継続の坂井瑠星騎手とは4戦4勝の好相性も魅力。(単勝オッズ 11.1倍/5番人気)
特注☆ レッドバンデ
牡 3 (大竹 正博厩舎)
秘めたるゲルマンの血潮。母系フィオドラ(GER)から色濃く受け継いだドイツ血統特有のスタミナと晩成傾向は、まさに長距離戦の鬼。
前走のセントライト記念で見せた、皐月賞馬との激闘は、すでに日本のトップレベルで戦える地力を備えていることの証明だ。この底力こそが、クラシック最終戦の長丁場で活きる。
また、もしレース当日に馬場が渋るようなら、彼の血統が奮い立ち、勝ち負けに絡む快走すら期待できる。まだ見ぬ秘めたる力を武器に、波乱の使者となる。(単勝オッズ 19.4倍/9番人気)
競馬-神がかり
推奨買い目
【馬券戦略】「強気な取捨」と「未知への挑戦」が鍵を握る
今回の菊花賞の予想は、人気上位馬の多くに無視できない不安要素が内在すると判断し、敢えて本命には2番人気のエリキングのみを選択しました。
これは、未知数の要素が多い長距離GⅠだからこそ、**「思い切った予想」**に徹する決断です。特に、下手に人気上位馬を中途半端に抑えてしまうと、伏兵の台頭を考慮した際に馬券の買い目が限定されてしまい、配当妙味を逃すリスクが高まります。
しかし、伏兵の多さを鑑みるに、特定の馬を**「絶対の軸」**として固定することは推奨できません。したがって、今回の馬券戦略は、リライトした推奨馬5頭(◎◯▲△☆)で頭数を絞ったボックスを組むのが得策と判断します。
この戦略であれば、人気馬の信頼性が崩れた際の高配当を射程圏に捉えられます。高難度の3連単は、基本的にあまり推奨できません。
もちろん、**「リスク承知で高配当を狙いたい」**という方は止めませんが、資金配分には十分な注意が必要です。この一戦は、少点数での勝負こそが、的中と妙味を両立させる鍵となるでしょう。
馬連·3連複·3連単
◎◯▲△☆ ボックス
競馬-神がかり
関連記事
▼菊花賞 2025 穴馬は3勝クラス勝ち上がりを狙え!ゲルチュタールが連対候補になる根拠
美咲ママ【過去の傾向分析】⇧
▼【菊花賞2025】爆走穴馬エキサイトバイオの「母系アンバーシャダイ」が長距離の常識を覆す!
