ホウオウビスケッツ「粘り強化」の理由:岩田康誠が語る札幌記念からの修正点【毎日王冠 2着の価値】|競馬-神がかり

2025年毎日王冠は、レーベンスティールの豪快な勝利に沸きました。しかし、敗者の中にも、次なるG1戦線へ向けて確かな進化を見せた馬がいます。それが、見事2着に粘り込んだホウオウビスケッツです。

昨年の課題だった「直線でのバッタリ」が影を潜め、勝馬とわずか1/2馬身差の粘り腰を披露。

鞍上・岩田康誠騎手はレース後、札幌記念での敗戦を受けて陣営が施した具体的な修正点に言及しました。彼の言葉から読み解く、ホウオウビスケッツが手にした**「2着以上の価値」とは何だったのか?今回の走りが示す、G1で勝ち切るための最後のピース**に迫ります。

レース結果

サトノシャイニング「力み」の代償:武豊騎手が指摘した東京芝1800mの壁

2025年10月5日 4回東京2日目
11R 第76回 毎日王冠(GII)

2025/10/5(日) 4回東京2日 11R
毎日王冠 G2
3歳上オープン (国際)(指) 別定
芝左1800m (Aコース) 良
【推奨馬】
◎サトノシャイニング
◯ホウオウビスケッツ
▲チェルヴィニア
△シルトホルン

【推奨馬券】
馬連·ワイド
◎-◯
3連複
◎◯-▲△(2点)
3連単
◎◯→◎◯→▲△(4点)
2025年 毎日王冠(GII)払戻金一覧
​単勝 (9番 レーベンスティール):770円
​複勝
​9番 レーベンスティール:190円
​8番 ホウオウビスケッツ:140円
​10番 サトノシャイニング:120円
​枠連 (7枠 – 7枠):1,890円
​馬連 (8番 – 9番):1,850円
​馬単 (9番 → 8番):4,290円
​ワイド
​8番 – 9番:560円
​9番 – 10番:450円
​8番 – 10番:240円
​3連複 (8番 – 9番 – 10番):1,360円
​3連単 (9番 → 8番 → 10番):13,250円
​※配当は主催者発表のものと照合してください。

​2025年 毎日王冠(GII)回顧:

スローからの電撃戦! レーベンスティールが示すGⅠへの道​

2025年10月5日、秋のGⅠ戦線へ向けた重要な一戦、第76回 毎日王冠(GII)が東京競馬場 芝1800mで行われました。結果は、5番人気のレーベンスティールが、好位から鋭く抜け出し、勝ち時計1分44秒0という高速決着を制覇。4つ目の重賞タイトルを手にし、秋の主役に名乗りを上げました。​

レース分析:見せかけのスローペース​

ラップタイムを見ると、前半1000mが1分00秒6と、毎日王冠としては非常にゆったりとしたスローペースで流れました。しかし、これは逃げたホウオウビスケッツと、これを追走したサトノシャイニング、そしてレーベンスティール以下の集団が、**「ラスト800mから一気にギアを上げる」**ことを前提とした、消耗戦を避けるための駆け引きの結果でした。

​レースの真骨頂は、残り800mからゴールまで。特にラスト3ハロンは11.2-11.1-11.4と息の入らない電撃的な加速戦となりました。​この流れで勝利をもぎ取ったレーベンスティールの上がり33秒3は、後方から猛追したディマイザキッドの33秒2に遜色なく、津村明騎手のコメント通り、彼が乗り難しい面を克服し、東京の広い舞台で末脚を持続させる能力を完全開花させたことを証明しました。​

上位馬の明暗を分けた差​

1着 レーベンスティール(牡5)​津村騎手は、スタート直後にしっかりと好位集団の3番手を確保。逃げ馬を見る絶好の位置取りで直線へ。直線ではサトノシャイニングの外から追い比べに持ち込み、爆発的な加速力よりも、**「スピードを落とさない持続力」**で一歩抜け出しました。重賞4勝は伊達ではありません。天皇賞(秋)へ向けて、その存在感は一気に高まりました。

​2着 ホウオウビスケッツ(牡5)​岩田康誠騎手が「出負けした分」を悔やみつつも、ハナを奪い切り、完璧なエスコートで逃げ粘りました。上がり33秒8は、追い込んだサトノシャイニングの33秒7と比べても粘り強く、昨年の課題だった**「直線でのバッタリと止まる癖」**を克服。本格化の兆しを見せましたが、僅かに勝ち馬の持続力に屈しました。​

3着 サトノシャイニング(牡3)​圧倒的1番人気の期待を背負いましたが、武豊騎手のコメントが全てを物語っています。「少し力んでいた分」。道中2番手で完璧に立ち回りながら、直線でホウオウビスケッツを交わし切れず、レーベンスティールの強襲も許しました。この若さゆえの力みが、高速馬場でのわずかな差となって現れたと言えるでしょう。

しかし、3歳ながら古馬一線級相手にこの結果。先々のGⅠでの活躍は確実です。​

敗者の弁と次への課題​

4着 ディマイザキッドは、後方から最速タイの上がり33秒2を繰り出し、展開に恵まれなかったものの能力を示しました。

​一方、3番人気のチェルヴィニアは、道中中団の好位置を追走したものの、直線で伸びを欠き7着に沈みました。陣営のコメントがないため詳細は不明ですが、馬体重がプラス16kgと大幅に増えていた点は気になるところ。この大幅馬体増が、得意の瞬発力を鈍らせた原因かもしれません。

​この毎日王冠は、レーベンスティールという新たなGⅠ候補を送り出すと同時に、秋の飛躍を期す各馬に、**高速馬場での「力み」「立ち回り」「適性」**という、明確な課題を突きつける一戦となりました。

【馬券考察】衝撃の高速決着! 毎日王冠(G2)──次代のスター誕生か

​2025年10月5日、東京競馬場。秋のG1戦線へ向けた重要なステップレース、毎日王冠(G2)は、誰もが息をのむような高速決着となりました。開幕週の恵まれた「良」馬場が後押しし、まさにスピードと持続力が試される一戦となったのです。​

レースを支配した先行勢​

レースを制したのは、5番人気ながら鮮やかな手綱さばきを見せたレーベンスティール。​驚くべきは、この高速馬場で前々でレースを進めながらも、上がり3ハロンは33秒3をマークしたこと。これは、後方から追い込んだ4着馬ディマイザキッドの33秒2とほぼ遜色ない数字であり、彼の並外れた末脚の持続力と、広大な東京コースへの抜群の適性を証明しました。重賞4勝目という確かな実績を積み上げた彼は、次走の**天皇賞(秋)**において、いよいよ主役の一角として浮上してきたと言えるでしょう。

推奨馬たちの明暗

​2着:ホウオウビスケッツ完璧なエスコートで堂々の2着確保。持ち前のスピードでレースを引っ張りましたが、惜しくも勝ち切るには至りませんでした。その実力は誰もが認めるところですが、G1の舞台でよりタイトな流れになれば、なかなか楽な逃げは打たせてもらえないでしょう。上位争いに加わる”力”はあっても、**”勝ち切るための何か”**を掴むには、まだ壁があるのかもしれません。​

3着:サトノシャイニング(1番人気)人気に応え、掲示板は確保したものの、勝負どころで力みが見られ、いつもの伸びを欠きました。このわずかなロスが、高速決着のゴール前で命取りになったと言えます。彼にとって、この「力み」を解消することが、今後のG1戦線で頂点を目指す上での最大の課題となるでしょう。​

着外:チェルヴィニア人気の一角であったにもかかわらず、道中の反応の悪さが気になりました。斤量の問題だけでなく、何かレース当日のコンディションに原因があったのか、あるいは大舞台のプレッシャーなのか。力を出し切れなかったその要因を、陣営は徹底的に洗い出す必要があります。

悔恨の「馬券考察」:あと一歩の決断​今回の決着は**「硬い」**と判断し、馬連・ワイドの1点勝負に踏み切った勇気は評価できます。しかし、結果的にレーベンスティールを拾えなかったことへの悔いは残ります。

波乱なき決着だからこそ…​

「波乱含みは無さそう」という判断は正しかったものの、だからこそ**「期待値の高い2〜3点」**に絞り込む厳しさが求められたレースでした。​特に反省すべきはチェルヴィニアの取捨。「不安要素の比重が強かった」という直感がありながら、「残してしまった」こと。

直感は時に何よりの武器です。不安を感じた時点で「消し」の判断を下す思い切りの良さが、レーベンスティールを拾う余裕を生んだかもしれません。

穴馬の選定と「罠」への誘惑

​シルトホルンに関する私の考察と反省。ここは、自分でも情けなくなるほど、「穴馬を見つけたい」という熱意に溺れてしまった部分だと痛感しています。​あの時、私は「何とかして波乱の糸口を」と、探求心という名の熱病にかかっていた。その情熱自体はライターとして尊いものですが、競馬予想のプロとしては、それが**「甘さ」**に直結してしまった。

舞台は、ご存知の通り**「実力差がハッキリと出やすい東京芝1800m」。このコースは、能力の有無を容赦なく問い詰めてきます。そんな場所で、私は「役者不足」**という明白な事実から目を逸らし、「無理やりこじつける」という、最もやってはいけない思考の罠に陥ってしまったのです。

​**データや実績が示す「明確な壁」を前に、「割り切る潔さ」**こそが、本当は必要だった。​熱い心で穴馬を探しつつも、その候補がこの大舞台で通用するかを冷徹に見極める理性。

このバランスを欠いたことが、今回の最大の反省点です。この悔しさを胸に刻み、次回は必ずや、**「冷静と情熱」が結実した「本物の穴馬」**をお届けすることを誓います。

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