京都大賞典 2025 浜中俊騎手 勝因解説:ディープモンスターで内を突いた判断の全て|競馬-神がかり

​7歳秋にしてついに掴んだ栄光の重賞タイトル――。2025年の京都大賞典(GII)は、5番人気ディープモンスターが、1番人気の強豪を差し切り優勝するという波乱の結末を迎えました。稍重のタフな馬場、そして先行勢が内を空けた一瞬の隙。

鞍上の浜中俊騎手は、この難解なレースでいかにして勝利への活路を見出したのでしょうか。「内を突く」という決断の裏側にあった、馬場状態、枠順、そしてライバルの心理を読み切った緻密な戦略を、ジョッキーのコメントとレースのラップタイムから徹底的に解説します。長年の期待馬を重賞ウィナーへと導いた、その勝負師としての全判断をここに紐解きます。

京都大賞典【レース結果】

「京都大賞典 2025 荒れた原因」:【単勝90倍】ヴェルミセルが激走!アドマイヤテラが飛んだ

2025年10月5日 3回京都2日目
11R 第60回 京都大賞典(GII)

2025/10/5(日) 3回京都2日 11R
京都大賞典 G2
3歳上オープン (国際)(指) 別定
芝右2400m (Aコース) 稍重
【推奨馬】
◎アドマイヤテラ
◯サンライズアース
▲ジューンテイク
△ショウナンラプンタ
✕ディープモンスター
✕サブマリーナ
✕ボルドグフーシュ

【推奨馬券】
ワイド:◎◯▲ BOX(3点)
馬連 ◎◯▲BOX、◎流し-△✕✕✕
3連複 ◎流し-◯▲△✕✕✕(15点)
3連単 フォーメーション ◎◯▲→◎◯▲→◎◯▲△✕✕✕(24点)
2025年10月5日に実施された京都大賞典(GII)の着順結果(5着まで)は以下の通りです。
​1着:ディープモンスター(5番人気)
​2着:サンライズアース(2番人気)
​3着:ヴェルミセル(15番人気)
​4着:アドマイヤテラ(1番人気)
​5着:ショウナンラプンタ(3番人気)

2025年京都大賞典(GII)の払戻金は以下の通りです。
​単勝(3番 ディープモンスター):1,130円
​複勝
​3番 ディープモンスター:330円
​5番 サンライズアース:250円
​8番 ヴェルミセル:1,660円
​枠連(2枠 – 3枠):680円
​馬連(3番 – 5番):3,690円
​ワイド
​3番 – 5番:1,280円
​3番 – 8番:10,610円
​5番 – 8番:9,850円
​馬単(3番 → 5番):8,770円
​3連複(3番 – 5番 – 8番):99,940円
​3連単(3番 → 5番 →8番):470,550円
ご注意:この結果と払戻金は速報に基づいています。必ずJRA(日本中央競馬会)の公式発表をご確認ください。

2025年 京都大賞典(GII)レース回顧:激戦を制したディープモンスター

2025年10月5日に行われた第60回京都大賞典(GII)は、稍重の馬場コンディションが波乱を呼び込み、7歳牡馬ディープモンスターが劇的な勝利を飾りました。

レース概況:スローペースからの内枠決着​

レースは平均ハロンが11.99秒と、この距離としてはスローペースで流れました。逃げ馬不在の状況で、2着となったサンライズアースがハナを切り、道中も楽なペースで引っ張る形に。

勝負を分けたのは、稍重のタフな馬場での内枠の利と、最後の直線での進路選択でした。

  • サンライズアースが池添騎手のコメント通り、リズム重視で逃げを打ち、向こう正面から下りにかけてペースを維持。直線入り口ではリードを保ちましたが、4コーナーで外に膨らむ幼さを見せ、内側を開けてしまいました。​
  • この開いた内ラチ沿いを突いたのが、5番手集団の内側で脚を溜めていたディープモンスターと、最後方近くから内を通って進出してきたヴェルミセルでした。

勝利の立役者:ディープモンスターと浜中騎手

​ディープモンスターは、浜中騎手が「この馬にとってちょうどいい馬場状態。枠順も良かった」と語ったように、稍重の馬場と内枠を最大限に生かしました。道中は内でじっと我慢し、最後の直線でサンライズアースの内を鮮やかに突き抜けて重賞初制覇。期待されながらも勝利に恵まれなかった7歳秋での待望のタイトル獲得となりました。上り3ハロン(34.4秒)は、3着ヴェルミセル(34.3秒)に次ぐ好タイムでした。

激戦の掲示板争い​

2着には、逃げて粘り込んだサンライズアースが入りました。池添騎手も「まだ状態も1週前の時には物足りないところもあった」と語るように、今後の上積みも期待できる内容で、古馬の壁を突破する力を見せました。

最大のサプライズは、15番人気のヴェルミセルです。鮫島騎手が「インをじっとして立ち回る競馬」を狙った通り、最速の上り34.3秒を繰り出し、内から猛追。クビ差の3着に食い込み、3連複99,940円、3連単470,550円という高額配当の立役者となりました。軽量55kgと道悪適性が光った一戦でした。

​1番人気のアドマイヤテラは、直線先頭に並びかけるところまでは行きましたが、乾いた馬場の方が良かったという川田騎手のコメント通り、タフな馬場に脚を取られ4着。3着ヴェルミセルにクビ差で敗れ、人気を裏切る結果となりました。

今後の展望​

勝ったディープモンスターは、この勝利で天皇賞(秋)やジャパンカップへの弾みをつけました。また、2着のサンライズアース、そして15番人気ながら激走したヴェルミセルも、今後の重賞戦線で軽視できない存在となりそうです。稍重の馬場が波乱を呼んだ一戦でしたが、内を通って最後まで脚を使った馬が報われるという、京都の外回りらしい側面も持ち合わせたレースでした。

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京都大賞典 2025 浜中俊騎手 勝因解説:ディープモンスターで内を突いた判断の全て

​7歳秋にしてついに掴んだ栄光の重賞タイトル――。2025年の京都大賞典(GII)は、5番人気ディープモンスターが、1番人気の強豪を差し切り優勝するという波乱の結末を迎えました。稍重のタフな馬場、そして先行勢が内を空けた一瞬の隙。

鞍上の浜中俊騎手は、この難解なレースでいかにして勝利への活路を見出したのでしょうか。

「内を突く」という決断の裏側にあった、馬場状態、枠順、そしてライバルの心理を読み切った緻密な戦略を、ジョッキーのコメントとレースのラップタイムから徹底的に解説します。長年の期待馬を重賞ウィナーへと導いた、その勝負師としての全判断をここに紐解きます。

勝因考察:すべては「内」と「馬場」を味方につけた戦略​

ディープモンスターの勝利は、単なる能力の開花ではなく、浜中俊騎手がレース前の段階から緻密に練り上げ、レース中も冷静に実行した戦略の賜物でした。

​1. レース前の確信:「馬場状態」と「枠順」の恩恵​浜中騎手はレース後のインタビューで「この馬にとってちょうどいい馬場状態。枠順も良かったので、それらを生かして一発を狙っていました」と語っています。

  • 馬場適性(稍重): 過去の戦績からも、ディープモンスターは力の要る馬場を得意としていました。稍重になったことで、スピード勝負よりもスタミナとパワーが要求され、これがこの馬のポテンシャルを最大限に引き出す条件となりました。
  • 内枠(2枠3番): 開幕週の京都は、内ラチ沿いの馬場が最も傷みが少なく、最もロスなく走れるコース。この内枠を引いたことで、「内でじっと我慢して、前が開けばそこを突く」という、最も理想的な作戦が確定しました。

​2. 道中の判断:完璧な「イン差し」への布石​

レースはサンライズアースの逃げでスローペースで流れました。ディープモンスターは、コメント通り「あまり後ろからだと厳しい」という判断のもと、スタートを決め、**道中は終始、先行集団の内ラチ沿い(6-5-7-7番手)**を追走しました。

  • 脚の温存: スローペースで外を回すと、瞬発力勝負になった際に不利になります。浜中騎手は、この馬の持ち味である持続力を生かすため、徹底的に距離ロスをなくし、外から来るプレッシャーを避けて温存しました。​
  • サンライズアースの特性予測: 逃げたサンライズアース(2着)が4コーナーで外に膨らんだことが、ディープモンスターに決定的な進路を提供しました。池添騎手のコメントにもあるように、サンライズアースは「幼さ」から膨らんでおり、浜中騎手は内を開ける可能性をどこかで予測していたかもしれません。

​3. 瞬間の決断:ライバルの外転と内へのスイッチ​勝負どころは4コーナーから直線にかけてでした。

​1,前を行くサンライズアースが少し外へ進路を取り(膨らみ)、内ラチ沿いに決定的なスペースが誕生。​

2,浜中騎手は迷うことなく、開いたその内を猛然と突く判断を実行。

この一瞬の判断により、ディープモンスターは先頭に立とうと外へ持ち出した1番人気アドマイヤテラや、馬場の真ん中に出した馬たちと接触することなく、最も最短距離を走り抜けることができました。結果、上り3ハロン34.4秒という素晴らしい末脚を繰り出し、先行勢をねじ伏せてゴール板を駆け抜けました。

​今回の勝利は、**「馬場と枠順の利を最大限に活かし、内を空けるライバルのミスを逃さない」**という、浜中騎手の勝利への強い意志と、卓越したレースセンスが光った一戦であったと結論付けられます。

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2025年 京都大賞典(GII)【馬券考察】:馬券検討とレース結果分析

レース結果と推奨馬券の検証 ​2025年

10月5日に行われた第60回**京都大賞典(GII)**は、稍重というタフな馬場コンディションの中、波乱含みの決着となりました。​1着:ディープモンスター(5番人気)​2着:サンライズアース(2番人気)​3着:ヴェルミセル(15番人気)​4着:アドマイヤテラ(1番人気)​5着:ショウナンラプンタ(3番人気)

この結果を受け、事前の【推奨馬】と【推奨馬券】を振り返ります。

本命のアドマイヤテラは4着、単穴のジューンテイクは惨敗に終わり、残念ながらワイド(◎◯▲ BOX)は不的中。また、本命の4着敗退により、馬連と3連複・3連単も的中に至りませんでした。​

レース考察:波乱を呼んだ要因分析

​今回の敗因は、主に本命馬の不振と想定外の穴馬の台頭の2点に集約されます。

1,. 惜しまれる本命馬の敗退と馬場状態の読み違い​アドマイヤテラは1番人気に推されながらも掲示板外の4着に敗れました。直前の混戦で、唯一の牝馬で軽量55kgのヴェルミセルに競り負けたのは痛恨でした。もしアドマイヤテラが馬券圏内に残っていれば、3連複はディープモンスター(1着)とサンライズアース(2着)との組み合わせで約30倍の配当を手にできた計算になります。​

また、レース前の難解さに加えて、当日の稍重馬場への対応を見誤った感があります。

  • ​ディープモンスター(1着)とサンライズアース(2着)は、終始内ラチ沿いでロスなく立ち回り、稍重の馬場と開幕週の恩恵を最大限に活かした好走でした。

2,穴馬「ヴェルミセル」の激走​最も馬券検討を困難にしたのは、15番人気ながら3着に激走したヴェルミセルの存在です。​能力差の少ないメンバー構成の中、軽量55kgという斤量と、京都外回りコースがマッチした結果と見るべきでしょう。

事前に「荒れる」と判断したにもかかわらず、馬券検討において「眼中にない穴中の穴」であったことは反省点です。​正直なところ、18頭すべての馬の道悪適性や斤量差を緻密に網羅し切る作業は非常に骨が折れます。

しかし、今回のような波乱を呼ぶレースにおいては、人気薄でも軽量馬や内枠でロスの少ない競馬ができる馬をもう少し広くマークすべきだったと痛感しています。

今後の教訓

​最終的に上位5頭中、推奨馬7頭の内5頭(◎◯△✕✕)が掲示板を占めた事実は、上位馬の能力自体は正確に把握できていたことを示しています。

しかし、馬券的成功には繋がらなかったため、今後は荒れ馬場・多頭数のレースにおいて、以下の点を深く考慮し、予想の精度向上に努めます。​

馬場状態と枠順の連動性:内枠有利な馬場を意識した時の穴馬選定。

斤量差のインパクト:特に牝馬や軽量馬の激走を許す際のシミュレーション。

​この経験を糧に、次走以降の検討に活かしてまいります。

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