【長距離GII】天皇賞へ繋ぐ京都大賞典! 復権を期すジューンテイク、脅威のスタミナ・サンライズアースをどう見る?|競馬-神がかり
秋の古馬王道路線、その第一関門となるのが京都大賞典(GII)です。天皇賞(秋)、エリザベス女王杯、そしてジャパンカップへと繋がるこの一戦には、日本競馬史を彩る名馬たちが名を刻んできました。今年の主役は、伝説と謳われる2021年世代のトップホースたち。
菊花賞3着のアドマイヤテラ、ダービー実績と規格外のスタミナを持つサンライズアース、そして屈腱炎からの完全復活を期す古豪ジューンテイク。彼らが古馬の強豪相手に世代の力を示し、秋の栄光へ向けてどの馬が飛躍を遂げるのか。長距離戦線を見据えた白熱の激突を徹底分析します。

京都大賞典【推奨馬】
◎アドマイヤテラ
牡 4 (2021年) 友道 康夫厩舎
アドマイヤテラ:伝説の世代を駆けた孤高のステイヤー
彼のキャリアにおいて、ひとつのレースがその非凡な資質を雄弁に物語っています。それは、菊花賞です。
長距離適性が問われる舞台で、アドマイヤテラは見せ場十分のレースを展開。勝負所の第4コーナーで早めに先頭に立ち、タフな粘り込みを図ります。
しかし、ゴール寸前でアーバンシックに交わされ、さらにはヘデントールにハナ差わずかに及ばず3着という結果に終わりました。この敗戦が、いかにハイレベルな戦いであったかは、出走メンバーのその後の活躍を見れば一目瞭然です。
- 優勝したヘデントールは、翌年の天皇賞・春を制覇し、長距離王の座に君臨。
- 4着ショウナンラプンタは重賞戦線で常に上位争いを展開。
- 5着ビザンチンドリームは、天皇賞・春で2着に入り、海外重賞を2勝。さらに今週末には、日本競馬界の悲願である凱旋門賞へと挑みます。
- 6着のダービー馬ダノンデサイルは、ドバイシーマクラシックを制覇し、世界を股にかける活躍。
- そして、なんと16着に敗れたメイショウタバルが、第66回宝塚記念王者という栄光を掴み取りました。
菊花賞で彼らトップホースたちと勝ち負けを演じたという事実こそが、アドマイヤテラが世代トップクラスの資質を備えている動かぬ証拠です。しかし、彼の高いスタミナと精神力とは裏腹に、課題として挙げられるのが「切れる脚」がない点。
爆発的な末脚勝負では一歩譲る可能性があり、今後のレース選択や展開において、この点がどのように影響するかは、陣営にとって最大の懸念材料でもあり、ファンにとっては注目すべきポイントでもあります。
稀代のタフネスを持つアドマイヤテラが、この強豪揃いの世代を代表する一頭として、今後どのタイトルを掴み取るのか。その走りに期待せずにはいられません。
◯サンライズアース
牡 4 (2021年) 石坂 公一厩舎
サンライズアース:爆発的スタミナを秘めたダービー実績馬
彼は、アドマイヤテラと同じく、あの伝説的な世代で実績を残した実力馬です。彼の能力の高さは、クラシックの最高峰、日本ダービーで4着という成績を残したことからも明らか。並み居る強豪を相手に上位に食い込んだ勝負根性は、まさにトップホースの証です。
そして、古馬になってから、その豊富なスタミナとポテンシャルが爆発したのが、春の長距離重賞、阪神大賞典でした。彼はこの舞台で、後続に6馬身もの大差をつけて圧勝。まさに**”ぶっちぎり”**と表現するにふさわしいパフォーマンスで、長距離戦における圧倒的な適性と力を証明しました。この快勝劇は、彼の真価がいよいよ発揮され始めたことを強く印象づけるものでした。
サンライズアースの最大の武器は、疑いようのない並外れたスタミナです。しかし、懸念材料として挙げられるのが、まだ残る気性的な難しさ。この課題を克服し、レースで力を最大限に引き出すことができれば、さらなる大舞台での活躍は確実でしょう。
規格外のスタミナとダービー実績を併せ持つサンライズアース。「アドマイヤテラ」や「ヘデントール」といった強豪がひしめく世代において、彼が長距離路線で揺るぎない地位を築けるか。今後のレースで、その豊かな資質と気性との戦いから目が離せません。

▲ジューンテイク
牡 4 (2021年) 武 英智厩舎
【馬体・戦績】ジューンテイク:復活への兆しを見せる
古豪ジューンテイク (牡4歳、武英智厩舎) は、2021年生まれのタフな古豪です。キャリア初期には、神戸新聞杯で2着に入り、長距離適性を見せて菊花賞での活躍を大いに期待されました。
しかし、直後に襲った屈腱炎により、彼は長期休養を余儀なくされます。挫折と復調への道のり苦しいリハビリを経て迎えた今年の戦線復帰。
しかし、復帰戦となった5月のエプソムカップでは、レース中に行きたがる(掛かる)面を見せて大敗。続く宝塚記念でも、同様に力を発揮できずに惨敗という結果に終わってしまいました。
この連敗を受け、立て直しを図るための休養へ。そして、前走のチャレンジカップでは、復調への光明が見え始めます。スタートで出遅れという不利がありながらも、直線ではメンバー中最速タイの上がり34.5秒をマーク。結果は敗れたものの、この鋭い末脚は、かつての輝きを取り戻しつつあることを示唆しています。
好走への鍵:得意の京都外回り次走への期待が高まる要因は、彼のコース実績にあります。ジューンテイクは、京都外回りコースで行われた京都新聞杯を快勝した実績を持っています。この勝利の際、彼は先行しながら上がり33.6秒という最速の脚を繰り出しています。
得意舞台で復調の気配を見せた今、スムーズなレース運びさえできれば、好勝負は十分可能と見て間違いないでしょう。かつてのスターホースが、いよいよ本格的な復活の狼煙を上げるかもしれません。
【推奨馬】
◎アドマイヤテラ
◯サンライズアース
▲ジューンテイク
△ショウナンラプンタ
✕ディープモンスター
✕サブマリーナ
✕ボルドグフーシュ
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【推奨馬券】
【プロ推奨馬券:道悪と混戦を凌駕する戦略】
雨が降り続き、タフな道悪馬場が避けられない状況は、ただでさえ実力拮抗のこの一戦を極めて難解にしています。馬場適性という新たなファクターが加わり、波乱の要素は増大。
しかし、手広く抑える中でも、勝ち切るための明確な戦略が必要です。ここでは、伝説の世代の資質を信頼しつつ、配当妙味と的中率のバランスを重視した、手堅いながらも強気の馬券構成を提案します。
■ 本線(期待値重視の戦略)馬場状態が悪化する中、復調気配の単穴▲ジューンテイクの期待値は非常に高いと判断。先行しながら最速の上がりを使える京都適性を評価し、本線はワイドで高配当を狙います。
ワイド:◎◯▲ BOX(3点)
■ 勝負馬券(◎アドマイヤテラからの長距離砲)本命**◎アドマイヤテラは、ハイレベルな菊花賞で早め先頭から粘り込んだ稀代のタフネス**。道悪歓迎の精神力とスタミナを武器に、頭まで信頼します。対抗以下の実績馬に手広く流し、厚い配当を狙います。
馬連 ◎◯▲BOX、◎流し-△✕✕✕
■ 3連系(広範囲カバーと高配当狙い)混戦だからこそ、軸を固定して広範囲に抑えます。◎アドマイヤテラを軸にした3連複で的中を確保しつつ、3連単は本命・対抗・単穴の3頭で隊列を組むフォーメーションで、効率的に高配当を狙います。
3連複 ◎流し-◯▲△✕✕✕(15点)
3連単 フォーメーション ◎◯▲→◎◯▲→◎◯▲△✕✕✕(24点)
【推奨馬券】
ワイド:◎◯▲ BOX(3点)
馬連 ◎◯▲BOX、◎流し-△✕✕✕
3連複 ◎流し-◯▲△✕✕✕(15点)
3連単 フォーメーション ◎◯▲→◎◯▲→◎◯▲△✕✕✕(24点)
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