荒れるGⅡオールカマー! デニィが推す穴馬クロミナンスは来るか?|競馬-神がかり
秋のGⅡ戦線がいよいよ幕を開ける! 注目は昨年の有馬記念を制した牝馬レガレイラだが、57キロという斤量と休み明けという不安要素を抱える。混戦模様の今年は、思わぬ伏兵が波乱を巻き起こすかもしれない。ここでは、競馬界の酔いどれ評論家デニィが、今年のオールカマーの行方を大胆に占う。そして彼が「激推し」する穴馬クロミナンスの勝算とは──?

オールカマー中山芝2200G2【レース展望】
ふふ、面白い組み合わせだな。 さて、デニィが独断と偏見でこのレースを斬り込んでやろうじゃないか。
レガレイラ:GⅠ馬の試練
レガレイラはホープフルSと有馬記念を制した牝馬の逸材だが、57キロの斤量は鬼門。古馬の牡馬相手に、この重さを背負って勝ち切るのは至難の業だ。しかも、秋の最大目標が他にあるとなれば、ここは叩き台の可能性も否定できない。それでも、この馬の底力は誰もが認めるところ。能力で何とかしてしまう、そんな想像も膨らむんだよなぁ。
ヨーホーレイク:7歳でも衰え知らず
ヨーホーレイクは前走の宝塚記念で惨敗したが、あれは度外視していい。7歳になった今でも、京都記念の勝ちっぷりや、大阪杯で見せたメンバー最速の上がりは本物だ。ただ、乗り難しい面もあって、展開や馬場に左右される。今回はどこまで能力を引き出せるかが鍵になるだろう。

ドゥラドーレス:重賞初制覇への機は熟した
ドゥラドーレスは重賞タイトルに手が届きそうで届かない、もどかしい競馬が続いている。エプソムCと七夕賞での2着は、まさに”負けてなお強し”の競馬。特に七夕賞では、ハンデ差がありながらも勝ち馬を追い詰める勝負根性を見せた。この馬にとって、そろそろ順番が回ってくる頃合いだ。
コスモキュランダ:得意の中山で本領発揮
コスモキュランダは中山コースでこそ真価を発揮する馬。前走の札幌記念は参考外でいいだろう。アメリカジョッキークラブCで見せたロングスパートは、この馬の真骨頂。立ち回り次第では、大穴を開けてもおかしくない。
ホーエリート:飛躍の牝馬、重賞タイトルへ
ホーエリートは今年に入ってから充実ぶりが目覚ましい牝馬。中山牝馬S2着、目黒記念2着と、相手に引けを取らない走りを続けている。中山の舞台は得意だし、斤量も55キロと恵まれている。この勢いがあれば、重賞初制覇のチャンスは十分にある。
フェアエールング:成長を遂げた技巧派
フェアエールングは小倉牝馬Sを勝って、福島牝馬SとクイーンSでも好走しているように、牝馬同士なら安定した成績を残している。中山コースは苦手としているが、心身ともに成長した今ならこなせる可能性も。上手く立ち回って、上位争いに加わってほしい。
デニィ【激推し:爆走穴推奨馬】
お前ら、分かってねぇな。レースの勝ち負けは、馬の能力だけじゃねぇんだよ。
陣営の思惑、馬の状態、そして何より、運が絡んでくるんだ。
今回、俺が狙うのは、まさにその運を味方につけたベテランホース、
クロミナンスだ。
8歳?
休養明け?
そんなハンデを気にしてるようじゃ、いつまで経っても馬券は当たらないぜ。
10ヶ月半の休養を挟んでこのレースを選んできたってことは、陣営が「ここぞ」と踏んだってことだ。この馬の適性を考えたら、まさにこのオールカマーがベストなんだよ。
特に、不良馬場のAJCC(アメリカジョッキークラブカップ)で3着に好走した実績は、お前らも忘れてないだろ? 週末の天気予報を見ろ。 雨だ、雨!パンパンの良馬場にはならねぇ。そうなれば、問われるのはスピードじゃなく、パワーとスタミナだ。
この馬は、極端なスピード勝負を避けて、自分の得意なスタミナ勝負に持ち込むのが上手いんだよ。年齢という経験が、立ち回りの巧さとなって、馬券師泣かせの追い込みを見せてくれるはずだ。

俺はこういう、一筋縄ではいかない馬が好きでな。周りが「もう終わった」と見放した馬が、最高の舞台で激走する。
これこそが競馬の醍醐味だろ?
G1タイトルを狙うような位置にはいない。だからこそ、このレースは渾身の勝負駆けなんだ。ベテランの意地と、陣営の周到な準備が、俺たちの馬券を厚くしてくれる。
運を味方につけて、爆走するクロミナンスの姿を、その目に焼き付けとけ。
俺の勘は、絶対に外れねぇからな。