​大波乱の秋! 93万馬券が飛び出した京成杯AH|競馬-神がかり

開幕週の中山競馬場に詰めかけた多くのファンは、この結末を誰が予想できただろうか。台風一過の晴天の下、絶好の良馬場で行われた京成杯オータムハンデ。しかし、レースの結末は、鮮やかなターフとは裏腹に、多くの競馬ファンの予想を打ち砕くものだった。13番人気の伏兵がゴール板を先頭で駆け抜け、93万円を超える大波乱となった。なぜ人気馬は敗れ、伏兵たちが躍動したのか、その裏側に迫ります。

京成杯AH【レース結果】

重賞初制覇!7歳牝馬の激走〜

衝撃〜はしる、3連単93万馬券!

2025/9/6(土) 4回中山1日 11R
京成杯オータムハンデ G3
3歳上オープン (国際)(特指) ハンデ
芝右1600m (Bコース)
【推奨馬】
◎カラマティアノス
◯ダイシンヤマト
▲ニシノスーベニア
△シヴァース
✕エリカエクスプレス
✕アスコルティアーモ

【推奨馬券】
単勝 ◎
馬連、ワイド
◎流し ◯▲△✕✕
3連複
◎流し ― ◯▲△✕✕(10点)
3連単
◎流し ― ◯▲△✕✕

【京成杯AH着順:5着迄】
1:ホウオウラスカーズ13人気
2:ドロップオブライト11〃
3:コントラポスト2〃
4:ダイシンヤマト3〃
5:ニシノスーベニア4〃

【払戻金】
払戻金
単勝 1 8,950円 13人気
複勝 1 1,670円 13人気
3 600円 11人気
7 250円 2人気
枠連 1-2 3,730円 20人気
馬連 1-3 51,340円 75人気
馬単 1→3 107,070円 155人気
ワイド 1-3 11,450円 75人気
1-7 6,480円 62人気
3-7 2,170円 29人気
3連複 1-3-7 88,130円 211人気
3連単 1→3→7 934,100円 1591人気

ご注意:この結果と払戻金は速報に基づいています。必ずJRA(日本中央競馬会)の公式発表をご確認ください。

レース回顧

​2025年9月6日(土)中山競馬場 第11R 京成杯オータムハンデ(G3)

大波乱! 差し・追い込み馬が席巻した京成杯AH​台風一過の晴天の下、開幕週の良馬場で行われた京成杯オータムハンデ(G3)。人気の中心は、桜花賞好走の実績を買われ、オークス以来となる3歳牝馬のエリカエクスプレスでした。

しかし、終わってみれば13番人気のホウオウラスカーズが勝利し、2着に11番人気のドロップオブライト、3着に2番人気のコントラポストが入る大波乱となりました。三連単は93万円を超える高配当となり、多くのファンが予想を覆される結果となりました。

レースは1番のアスコルティアーモが先頭に立ち、エリカエクスプレス、ドロップオブライトが続く形でスローペースの展開となりました。前半の1000m通過が57.4秒という遅い流れとなり、先行馬には有利な状況かと思われましたが、勝負は直線で一変しました。

軽ハンデの恩恵を最大限に活かしたのは、最内枠から出走したホウオウラスカーズでした。道中は中団後方で脚を溜め、直線で内ラチ沿いに開いた馬群の間を縫うように鋭く伸びてきました。

残り200mで抜け出すと、そのまま後続の追撃を振り切り、ゴール板を先頭で駆け抜けました。7歳にして初の重賞タイトルを獲得したホウオウラスカーズ。木幡巧也騎手は「…直線は勝負どころで勝手に伸びてくれましたね。現状を維持できれば、まだまだ拾えるところはあると思います」と喜びを語りました。

2着には、先行集団から粘り込みを図ったドロップオブライトが入りました。福永祐一調教師は、この馬のスタミナと持ち味を最大限に活かすレース運びで、見事な連対を果たしました。​

一方、1番人気に推されたエリカエクスプレスは、道中3番手の好位置につけましたが、直線で伸びを欠き11着に沈みました。スローペースながらも、上がり34.1秒という結果は期待を大きく裏切るものでした。

10着に敗れたカラマティアノスが記録したのは33.3秒でした。後方からの競馬で前が壁になる不利があり、不完全燃焼に終わった感は否めません。レースの綾とも言うべきか、運が味方しなかったことが敗因でしょう。

このレースは、結果的にホウオウラスカーズという軽ハンデ馬と展開が噛み合った馬が勝利を収める形となりました。良馬場とはいえ、力の要る中山の馬場が、末脚に優れた追い込み馬ではなく、直線でスムーズに加速できた馬に味方したと言えるでしょう。

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馬券考察

運も味方した大波乱の結末

​前日の台風による影響が心配されましたが、開催当日は鮮やかな緑のターフへと回復し、良馬場で行われました。

​本命に推したカラマティアノスは、後方で脚を溜めて直線勝負に挑むも、馬群に包まれてしまいました。ゴール寸前で前が開きましたが、時すでに遅し。上がりタイムは勝ち馬のホウオウラスカーズより0.2秒遅い33.3秒でしたが、ホウオウラスカーズはスムーズに前が開いたことや52kgという軽ハンデに恵まれた面が大きかったでしょう。カラマティアノスは完全に脚を余しており、残念な結果に終わりましたが、次走以降に期待したいです。

​2着のドロップオブライトは、前走CBC賞で見せた32.3秒の豪脚ではなく、開幕週の馬場と枠順を最大限に活かした好騎乗でした。

​対抗のアスコルティアーモは、これが限界なのかもしれません。また、✕のエリカエクスプレスは人気が先行した感があり、今後は距離を変えるなど試行錯誤が必要になるでしょう。この良馬場で逃げ馬よりも着順を落としたことを考えると、厳しい評価にならざるを得ません。

最終的に13番人気→11番人気→2番人気という大波乱となり、さすがに読み切るのは困難でした。枠順、馬場、展開、騎手の判断力、そして運など、人知の及ばない領域に近いレースだったと言えるでしょう。

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