2025年 札幌2歳ステークス レース回顧:ショウナンガルフの衝撃と「新種牡馬」の台頭|競馬-神がかり

2025年の札幌2歳ステークスは、ただの重賞では終わらなかった。後方から次元の違う末脚を繰り出したショウナンガルフが、力で他馬をねじ伏せる圧巻の勝利。

しかし、このレースの真の衝撃は、勝者だけでは語れない。

逃げ粘り2着に食い込んだジーネキング、そしてその父であるコントレイル。さらに、新潟2歳ステークスを圧勝したリアライズシリウスの父、ポエティックフレア。

新時代を予感させる2頭の新種牡馬が、次なるクラシック戦線への布石を打った。この一戦は、単なる結果以上の、日本の競馬界に新たな潮流が生まれることを告げる序章となったのだ。

札幌2歳ステークス -【結果】

ショウナンガルフ光芒一閃!

札幌2歳ステークス【着順結果】

2025/9/6(土) 2回札幌5日 11R
札幌2歳ステークス G3
2歳オープン (国際)(特指) 馬齢
芝右1800m (Cコース) 良
​【推奨馬】
​◎スマートプリエール
◯ポペット
▲ロスパレドネス
△ミリオンクラウン
✕ヒシアムルーズ
✕オブラプリーマ
​【推奨馬券】
​馬連、ワイド
◎流し― ◯▲△✕✕
3連複
◎流し ◯▲△✕✕(10点)
3連単
◎流し→◯▲△✕✕(20点)
​【札幌2歳ステークス:着順(5着迄)】
​1:ショウナンガルフ1人気
2:ジーネキング10〃
3:スマートプリエール4〃
4:アーレムアレス2〃
5:ロスパレドネス3〃

​【払戻金】
​単勝 4 340円 1人気
複勝 4 170円 3人気
1 590円 10人気
11 170円 2人気
枠連 1-4 6,330円 22人気
馬連 1-4 4,640円 18人気
馬単 4→1 6,300円 23人気
ワイド 1-4 1,370円 16人気
4-11 460円 3人気
1-11 1,580円 22人気
3連複 1-4-11 6,410円 20人気
3連単 4→1→11 32,110円 106人気
​ご注意:この結果と払戻金は速報に基づいています。必ずJRA(日本中央競馬会)の公式発表をご確認ください。

札幌2歳ステークス-【レース回顧】

ショウナンガルフ、底力を見せつけた豪快な差し切り勝ち

​2025年9月6日、札幌競馬場で行われたG3札幌2歳ステークスは、鞍上・池添謙一騎手騎乗のショウナンガルフが、後方から一気の末脚で差し切り、重賞初制覇を果たしました。

スローペースで流れたこの一戦は、道中、大穴のジーネキングが軽快に逃げる展開となりました。前半の1000m通過が1分2秒6と、2歳戦としては非常にゆったりとした流れ。先行勢はヒシアムルーズ、サンセットゴールドらが追走する中、人気を集めたショウナンガルフは後方でじっくりと脚を溜める形を選択しました。

勝負の最終直線。逃げるジーネキングがセーフティーリードを保ち、そのまま押し切るかと思われましたが、ここで後方からただ1頭、次元の違う末脚で迫ってきたのがショウナンガルフでした。残り200mを切って、一完歩ごとに差を詰め、ゴール前でクビ差捉えるという劇的な勝利。池添騎手の冷静な判断と、馬のポテンシャルの高さが光る、まさに横綱相撲でした。

​敗れはしたものの、2着に粘り込んだ10番人気のジーネキングも大健闘と言えるでしょう。コントレイル産駒として注目される中、自身のペースに持ち込み、後続を完封しようかという見せ場を作りました。この馬の先行力と粘り強さは、今後も要注意です。

また、3着に入った4番人気のスマートプリエールも、上がり勝負に対応しての堅実な走りを見せました。勝ったショウナンガルフには及ばなかったものの、牝馬ながら牡馬相手に堂々の競馬。この先もクラシック戦線で活躍が期待されます。

一方で、期待されたアーレムアレスやロスパレドネスといった人気馬は、スローペースの展開が合わなかったのか、上位進出は叶いませんでした。特に先行勢は、逃げ馬以外は総崩れという厳しい結果となり、このレースが完全に後方から差し込む馬に有利な流れだったことを物語っています。​ショウナンガルフの勝利は、その圧倒的な末脚が本物であることを証明しました。今後の活躍がますます楽しみになる一戦でした。

競馬-神がかり

【馬券考察】

ショウナンガルフの強さと馬券戦略の反省

ショウナンガルフの強さは本物でした。スマートプリエールとの兼ね合いで消しとしましたが、仕方ありません。よほどの確信があったなら、この2頭から人気薄へ流すという戦略もあったのでしょう。結果から見れば、それが正解の戦略だったようです。

穴馬ジーネキングの評価

結局のところ、ショウナンガルフを消した上に、大穴のジーネキングを拾いきれませんでした。枠順とショウナンガルフの後方待機によりスローペースとなったことで、千載一遇の好機を捉えたのでしょう。

新種牡馬「コントレイル」と「ポエティックフレア」の可能性

ジーネキングに関しては、さらに思うことがあります。父コントレイルについてですが、三冠馬としてその名を馳せ、2歳、3歳、4歳で最優秀牡馬に選出された名馬ですね。

今年から産駒がデビューしていますが、2歳戦の新馬、未勝利で勝率16.1%、連対率45.2%、3着内率58.1%と破格の数字が出ています。特に牝馬に注目すべきで、今後も3歳春まではこの傾向が続く可能性があります。

それでも、スマートプリエールにはせめてジーネキングを差し切ってほしかったのですが、逆に考えると、もしかすると恵まれた2着と見られるジーネキングが、想像以上に完成度が高い可能性も考えられるのではないでしょうか。現に、逃げたジーネキング以外の先行馬は全滅しました。

今後はジーネキングや、父コントレイル産駒を3歳春まで「要警戒馬」としてマークしていきましょう。

ちなみにですが、先週新潟2歳ステークスを4馬身ちぎって勝ったリアライズシリウスの父も新種牡馬でして、ポエティックフレアも完成度が高く、現段階での産駒成績が優秀ですので忘れずに、記憶の片隅に入れておきましょう。

競馬-神がかり

関連記事

美咲ママ:【過去の傾向】

札幌2歳Sの穴はポペット!新馬戦の上がり33.9秒が示す可能性とは

札幌2歳ステークス【予想記事】

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です