【バー「夜蝶」美咲ママの緊急速報!】伏兵乱舞の函館2歳S! データが炙り出す激推し本命&穴馬に酔いしれろ!
難解な2歳戦も、まるで目の前のカクテルのようにクリアに見えてくるという。今年は低配当で決着した2024年とは裏腹に、過去には30万馬券や50万馬券が飛び出したこともある函館2歳S。果たして、美咲ママはどんな結論を導き出すのか?
競馬-神がかり
バー「夜蝶」の函館2歳S談義〜美咲ママのデータ分析と祐一の迷走〜
『夜蝶』にて
「あら、祐一くん。今日もいつもの?」
妖艶な笑みを浮かべる美咲ママが、グラスを磨きながら問いかける。薄暗いバー「夜蝶」に、琥珀色の液体が注がれる音が心地よく響く。
カウンターの隅で競馬雑誌を広げていた25歳の証券マン、祐一は、びくりと肩を震わせた。
「は、はい、ママ……。って、今日はそれどころじゃないんです!」
祐一は雑誌を美咲ママの方に差し出す。そこには「函館2歳S」の文字が踊っていた。
「函館2歳Sですか。ふふ、祐一くんも好きですねぇ、荒れるレースが」
美咲ママは微笑むが、祐一は首を横に振る。
「いや、好きっていうか、このレースって、なんで後が続かない馬ばっかりなんですかね? G3のくせに、なんか微妙じゃないですか?」
美咲ママはくすりと笑った。
「あら、祐一くん。それは鋭いところに気づきましたね。確かに、このレースを勝った馬がその後大活躍、なんてケースは滅多にありません。まるで、**『函館2歳S卒業したら、あとは知らん!』**って言われてるみたいね」
「そうなんですよ! でも、この前見つけたんです、タイセイビジョン! この馬だけは古馬になってからも活躍してるんですよねぇ。デビュー戦もすごかったんですよ、阪神の1400mで後方からまくって突き放すなんて、まさに高素質馬! ってことは、やっぱりこのレース、よっぽどの素質がないと勝てないってことですか?」
祐一の熱弁に、美咲ママはまたしてもくすりと笑う。
「まあね。このレースは、とにかく**『スピード命!』**って感じかしら。狭い函館の芝1200mを、スタートからぶっ飛ばせるタイプが強いのよ。だから、本当に将来性のある高素質馬は、そもそもこんな短い距離のG3には出てこない、なんて見方もできるわね。でも、タイセイビジョンみたいな逸材を見つけたら、それはもう、勝負に出るしかないわね!」
美咲ママはそう言うと、カクテルを作り始めた。祐一は身を乗り出す。
「でも、ママ、何かヒントありませんか? その、タイセイビジョンみたいな、お宝馬を見つけるヒント!」
美咲ママは祐一にグラスを差し出しながら、妖しい笑みを浮かべた。
「仕方ないわね、祐一くん。特別に、美咲ママのマル秘データを教えてあげるわ。ただし、飲み代は弾んでもらうわよ?」
美咲ママの函館2歳Sマル秘データ分析!
美咲ママは指を一本立てた。
「まずね、祐一くん。このレースは、穴馬なら関東馬の牝馬よ」
「え、関東馬の牝馬ですか? なんか意外な組み合わせですね」
「そうなのよ。過去6年間で、関東の人気薄が波乱を演出しているんだけど、そのうち5頭が牝馬なの。
まるで『私たち、見くびらないで!』って言ってるみたいね。ただ、前走負けてる牝馬はちょっと割引かしら。ファンシーフリルちゃんとかね。健気で可愛いんだけど、3着内率は12%と低いのよ、かわいそうに」
「へぇ〜。じゃあ、今年は関東馬の牝馬を狙えばいいんですか?」
美咲ママはニヤリと笑う。
「いやいや、祐一くん、早とちりは禁物よ。全体的に見れば、関西馬が圧倒的に強いわ。
過去のデータを見ても、関西馬は勝率11.8%、連対率20.6%、3着内率26.5%。関東馬は勝率3.1%、連対率6.2%、3着内率9.2%と、まるで大人と子供くらいの差があるわね。
今年は出走馬も、関東馬はたった4頭で、残りの11頭は関西馬よ。でも、だからこそ、穴馬として関東馬を入れるのは面白いわね。
みんなが関西馬に注目する中で、ひっそり潜んでいるのが、美咲ママ好みよ」
美咲ママは、再び指を立てた。
「そしてね、祐一くん。函館の1200mは、何と言っても逃げ先行馬が優勢よ。3着内率で比較すると、逃げ先行が40%に対して、差し馬は13.5%、追い込み馬は10.2%と、まるで**『前のめりで頑張れ!』**って言ってるみたいに、前残り傾向が強いわ。
特に、前走ハイペースで先行して勝っている馬は注目よ。グラディスティーナちゃん、ダガノアラリアちゃん、トウカイマシェリちゃん、それから美咲ママの激推し、ブラックチャリスちゃんね」
祐一はメモを取り始めた。
「なるほど! 前に行って押し切れるタイプですね!」
「その通りよ。あとね、祐一くん。勝ち馬は単勝オッズ一桁台が8割を占めているわ。つまり、人気の馬がしっかり走る傾向があるってこと。
今年の想定オッズだと、カイショーちゃんが2.2倍、ブラックチャリスちゃんが2.5倍、マイオウンウェイちゃんが9.1倍、そしてグラディスティーナちゃんが10.5倍ね。祐一くん、この中に美咲ママの推しが2頭いるの、分かるかしら?」
祐一は必死にオッズと美咲ママの表情を見比べる。
「えっと……ブラックチャリスと、グラディスティーナですか?」
美咲ママは満足げに頷いた。
「よくできました。そして、意外と忘れがちなのが、牝馬の存在よ。過去10年で、牝馬が3着内に入着しなかった年はたった2度だけ。8年間は牝馬が馬券に絡んでいるの。可愛らしい見た目に反して、意外とたくましいのよ、牝馬は。
ただ、前走で負けている牝馬は成績が悪いから要注意ね。エスカレイトちゃん、カイショーちゃん、トウカイマシェリちゃん、ブラックチャリスちゃんあたりは、前走勝ってるから期待できるわね」
「最後にね、祐一くん。前走で負けてる馬は、3着内率が12%と低いから、基本的には割引よ」
美咲ママは、少し残念そうな顔で付け加えた。
「ウレシイゴサンちゃん、ケイベエちゃん、ノアールビーナスちゃん、ファンシーフリルちゃん、ワイズギャングちゃん……みんな頑張ってるんだけどねぇ」
祐一は、美咲ママの話にすっかり引き込まれていた。
「す、すごい…! ママ、まるで競馬記者みたいですね!」
美咲ママは妖艶に笑う。
「ふふ、美咲ママはね、見えない努力を惜しまないタイプなのよ。で、祐一くん、今日のメインディッシュは、この子たちよ」
美咲ママ【激推し·本命&穴馬】
美咲ママは、カウンターに並べられたボトルの中から、とっておきの一本を手に取った。
「今回の函館2歳S、美咲ママの
激推し本命馬は、
ブラックチャリスちゃんよ。
そして、
激推し穴馬は、
グラディスティーナちゃん。
この子たちは、きっとあなたに素敵な週末をプレゼントしてくれるはずよ」
祐一は、グラスに入った琥珀色の液体と、美咲ママの推し馬の名前を交互に見つめ、優柔不断な表情で悩んでいた。「うーん……でも、やっぱりもう一杯飲んでから決めようかな……」美咲ママは、そんな祐一の頼りない姿に、またしてもくすりと笑うのだった。
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