田原邦男オーナー歓喜!オニャンコポン、七夕賞で奇跡の3着入線

七夕賞では、11番人気のオニャンコポンが3着に激走し、馬主の田原邦男氏を大いに喜ばせました。田原オーナーがこれまでに所有した代表馬には、秋華賞を制したブラックエンブレムがいます。

オニャンコポンにとって今回のレースは、引退か現役続行かを決める大切な一戦でしたが、見事に好走。この結果を受け、現役を続行することになったようです。

一方で、第61回七夕賞を制したのは、2番人気のコスモフリーゲン(柴田大知騎手)でした。レースでは逃げて粘り込む展開を見せ、最後は1番人気のドゥラドーレスに猛追されましたが、アタマ差でこれをしのぎ切り、自身初の重賞制覇を飾りました。

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七夕賞【レース&予想結果】

◎パラレルヴィジョン大敗する

2025/7/13(日) 2回福島6日 11R
七夕賞 G3
3歳上オープン (国際)(特指) ハンデ
芝右2000m (Bコース) 15頭  良
【予想:推奨馬印】
◎パラレルヴィジョン 9着/12人
◯コスモフリーゲン 1着/2人
▲シリウスコルト 8着/3人
△シルトホルン 4着/4人
✕ドラゴンヘッド 5着/10人
✕セブンマジシャン 6着/7人
✕バラジ 11着/5人
✕ドゥラドーレス 2着/1人
【参考:馬券】
馬連·ワイド ◎流し ◯▲△✕✕✕✕ 7点
3連複 ◎流し ◯▲△✕✕✕✕ 21点

2025年七夕賞の結果は以下の通りです。
1着: ◯コスモフリーゲン (2番人気)
2着: ✕ドゥラドーレス (1番人気)
3着:  オニャンコポン (12番人気)
4着: △シルトホルン (4番人気)
5着: ✕ドラゴンヘッド (10番人気)

2025年七夕賞の払戻金は以下の通りです。
* 単勝 (2番 コスモフリーゲン): 420円
* 複勝:
* 2番 コスモフリーゲン: 160円
* 15番 ドゥラドーレス: 140円
* 7番 オニャンコポン: 790円
* 枠連 (2-8): 620円
* 馬連 (2-15): 780円
* ワイド:
* 2-15: 420円
* 2-7: 4,040円
* 7-15: 3,510円
* 馬単 (2-15): 1,440円
* 3連複 (2-7-15): 15,500円
* 3連単 (2-15-7): 50,320円

ご注意:この結果と払戻金は速報に基づいています。必ずJRA(日本中央競馬会)の公式発表をご確認ください。

2025年 七夕賞 レース回顧

レース展開

福島芝2000mは、正面ホームストレッチ奥の4コーナーポケットからのスタートとなります。ゲートが開くと、オニャンコポン、コスモフリーゲン、ショウナンマグマ、シリウスコルト、シルトホルンが好スタートを切り、最初のコーナーを目指しました。
2コーナーでは、コスモフリーゲン(柴田大知騎手)が2番手のショウナンマグマ(三浦皇成騎手)に3馬身差をつけ、さらにそこから5馬身ほど離れてシリウスコルト(古川吉洋騎手)、シルトホルン(大野拓弥騎手)が続きます。1番人気のドゥラドーレス(戸崎圭太騎手)は中団で脚を温存。オニャンコポン(菅原明良騎手)はスタート直後は先行しましたが、ここで一旦ポジションを下げています。
後方にはセブンマジシャン(丸山元気騎手)、パラレルヴィジョン(津村明秀騎手)、初の重賞制覇を狙う横山琉人騎手騎乗のドラゴンヘッドが続き、最後方からはマテンロウオリオン(横山典弘騎手)がレースを見据えていました。1000m通過は59.4秒と、さほど速いペースではありませんでしたが、馬群は縦に長く伸び、各馬の間隔が開いていました。


直線での攻防

3コーナーに入ると、縦に長かった馬群は少しずつ凝縮され、引っ張られて伸びていたゴムが元に戻るように一つの塊となり始めました。
そして、400m標識を過ぎて直線に向かうと、逃げていたコスモフリーゲンは失速するどころか、さらに加速して後続との差を広げます。

その影を追うように、戸崎圭太騎手は人気のドゥラドーレスに渾身の檄を飛ばし、激しく鞭を打ちました。

一方、内ラチ沿いを粘り込んでいたシルトホルン、シリウスコルト、そして隣にいたショウナンマグマらは疲れを隠せず失速し、後続に飲み込まれていきました。
遂には、逃げ粘るコスモフリーゲンにドゥラドーレスが馬体を併せ、残り2ハロンから壮絶な一騎打ちとなります。

1馬身から半馬身へと差が縮まり、クビ差、そしてアタマが重なった状態で2頭はゴール板を駆け抜けました。


オニャンコポンの奇跡的な3着

オニャンコポンの菅原明良騎手は、4コーナーを回りながら内ラチ沿いへと進路を取りましたが、そこで「しまった!」と叫びたくなるような状況に直面します。
前方には手応えの悪くなった先行馬が重なり合っていたのです。このままでは前が壁になり、進路がありません。

「まずい、このままじゃ駄目だ」――おそらくそう感じた菅原騎手は、おもむろに左へと手綱を引き、急展開!これには直後にいたリフレーミングとM.デムーロ騎手も驚いたことでしょう。
デムーロ騎手にはこの後、米遠征が控えている身。危険は避けたいという気持ちもあったかもしれません(定かではありませんが)。
もっとも、リフレーミングにはすでにスタミナが残っていなかった可能性も考えられます。
菅原明良騎手は、レース前に田原邦男オーナーから「進退を見極めてほしい」と進言されていたと言われています。

だからこそ、無謀とも思える手綱さばきを敢行してまで、この勝負に挑んだのでしょう。

結果、この大胆な進路変更が功を奏し、外から追い込んでくる各馬を尻目に、見事3着に食い込むという奇跡的な結果を導き出しました。


最終結果

最終的に、1着はコスモフリーゲン、2着はアタマ差でドゥラドーレス、そして3着には3馬身半差でオニャンコポンが入線しました。

この七夕賞は、勝ったコスモフリーゲンとドゥラドーレスの壮絶な叩き合い、そしてオニャンコポンの劇的な3着入線と、記憶に残るレースとなりました。

馬券考察:戦略と反省

今回の七夕賞における馬券戦略について、いくつかの考察と反省点があります。

予想記事の【参考:馬券】コーナーでも触れたように、人気薄の軸馬(◎パラレルヴィジョン)から上位人気馬へ流すという戦略自体は、高配当を狙う上で有効なアプローチだったと考えています。しかし、やはり人気薄の馬が好走する確率は決して高くないため、結果的に的中率が悪くなってしまう点は否めません。


この点を踏まえると、軸馬を人気薄に絞るのではなく、上位人気馬3頭と、穴をあける可能性のある人気薄2頭を組み合わせた5頭ボックスという選択肢も検討すべきだったでしょう。

例えば、今回のレースであれば、1・2番人気のドゥラドーレス、コスモフリーゲンに加えて、人気上位から1頭、そしてオニャンコポンのような激走条件に合致する人気薄を複数加える形です。


特に、オニャンコポンに関しては、過去10年間の傾向データで「斤量3キロ減」という激走条件に当てはまっていたとのこと。

このようなデータを見落とさず、もう少し冷静に判断し、馬券に組み込むべきでした。

データに基づいた客観的な視点を取り入れることで、的中率向上に繋がる可能性は十分にあります。

次回のレースでは、これらの反省点を活かし、より多角的な視点から馬券戦略を練っていきたいと思います。

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16頭のサラブレッドが咆哮とともに飛び出す。観衆の視線が上位人気馬に集まる中、ひっそりと4枠7番に収まった栗毛の馬、マデイラには、単勝213.4倍という数字が静かに物語るように、ほとんど期待の声は寄せられていなかった。

鞍上を務めるのは、ベテランの域に達しつつあった大野拓弥騎手。彼は静かに、しかし確かに、マデイラの背に跨っていた。

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