【ユニコーンS】伏兵カナルビーグル、吉村誠之助騎手との鮮やかな差し切り!佐藤悠太調教師に重賞初制覇をもたらす

2025年ユニコーンSは、3番人気のカナルビーグルが直線で鋭く抜け出し、見事勝利を飾った。鞍上の吉村誠之助騎手の手綱捌きが光り、管理する佐藤悠太調教師にとっては嬉しい重賞初制覇となった。

ユニコーンS京都ダ1900mG3【結果】

ユニコーンS

2025/5/3(祝) 2回京都3日 11R
ユニコーンステークス G3
3歳オープン 馬齢 稍重
ダ右1900m 13頭
ユニコーンSの結果着順5着まで、着順、名前、人気は以下の通りです。
1着: カナルビーグル(3人気)
2着:◎クレーキング(1)
3着:◯メイショウズイウン(2)
4着:▲ベリタバグス(6)
5着:✕ヒルノハンブルク(7)
2025年ユニコーンSの払戻金は以下の通りです。
* 単勝:4番 カナルビーグル 600円
* 複勝:4番 カナルビーグル 150円
* 複勝:8番 クレーキング 110円
* 複勝:5番 メイショウズイウン 140円
* 枠連:4-6 230円
* 馬連:4-8 570円
* ワイド:4-8 250円
* ワイド:4-5 460円
* ワイド:5-8 220円⭕️
* 馬単:4-8 1,640円
* 3連複:4-5-8 910円
* 3連単:4-8-5 6,090円

【レース回顧】

伏兵カナルビーグルが鋭く差し切り!

2025年のユニコーンSは、ドラマチックな幕開けとなった。1番人気に支持されたダミアン・レーン騎乗のクレーキングがまさかのスタートでの立ち遅れ。2馬身半の不利を背負う苦しい展開となる。
レースはサイモンシュバリエがハナを切り、ナダル産駒のヒルノハンブルグ、牝馬ヴィリアリートが追走。勝ったカナルビーグルは中団後方、Kantharos産駒の伏兵ベリタバグスは中団からレースを進める。対照的に、武豊騎乗のメイショウズイウンとクレーキングは後方からの競馬となった。
向正面に入ると、各馬が一団となり、ペースは落ち着いたかに見えた。しかし、この流れを嫌ったか、メイショウズイウンの武豊騎手が大胆な捲りを敢行。一気に4番手の好位まで押し上げた。
迎えた4コーナー、先頭はメイショウズイウン。内ラチ沿いにはヒルノハンブルグ、そして外からは不利を跳ね返そうとクレーキングが猛追する。残り200m、各馬が激しい追い比べを見せる中、馬場の真ん中から鋭く脚を伸ばしたのは吉村誠之助騎乗のカナルビーグルだった。力強い末脚でライバルたちを抜き去り、見事1着でゴールイン。クレーキングが¾馬身差の2着、クビ差でメイショウズイウンが3着に続いた。後方から追い込んだベリタバグスが4着、逃げ粘ったヒルノハンブルグが5着に入線した。
吉村誠之助騎手にとっては、ランスオブカオスに続く重賞2勝目。今日のカナルビーグルのような切れ味鋭い差し脚は、同騎手の持ち味となりつつある。一方、クレーキングは出遅れが痛恨だったが、大幅な馬体増での出走は成長を感じさせた。メイショウズイウンも同様に馬体の成長を示しており、今後の活躍が期待される。
過去のユニコーンS上位馬からは、後に交流重賞で活躍する馬が多数輩出されている。2023年の上位馬、ラムジェット(東京ダービー1着)、サトノエピック(東京ダービー2着)、ミッキーファイト(重賞3勝)はその代表例だ。2025年の上位馬たちも、その後にどのような活躍を見せてくれるのか、注目していきたい。
ちなみに、2018年のJBCクラシックを制したケイティブレイブの勝ちタイムは1分56秒7。また、同年の平安Sを逃げ切ったサンライズソアのタイムは1分57秒3だった。サンライズソアは種牡馬としても新たな道を歩んでおり、2023年産駒にはJRA所属のジャストアダッシュという馬がいる。近いうちに栗東でデビューするかもしれない…というのは、あくまで噂だが。
2023年ユニコーンS
1着ラムジェット―東京ダービー1着
2着サトノエピック 〃 2着
3着ミッキーファイト 重賞3勝

2018年JBCクラシック 良
1着ケイティブレイブ1,56,7/37,0
交流G1―3勝,
2018年平安S 稍重
1着サンライズソア1,57,3/37,0 逃げ

【馬券考察】

上位人気で決着も、確率は常に変動する妙味

今回のユニコーンSは、上位人気馬による決着となった。一般的に、G3の重賞レースで1、2、3番人気がそのまま上位を占めるケースは約6%と言われている。しかし、今回は断然の1番人気に支持されたクレーキングの存在に加え、出走頭数が少なかったこと、そして伏兵と目される馬が少なかったことが、この結果を招いた要因と考えられる。
競馬は、ある意味で確率との戦いだ。全てのレースを的中させることは不可能であり、それを目標とすることは現実的ではない。重要なのは、期待値を考慮した上で、自分自身の馬券購入スタイルを確立し、その中で競馬を楽しむことだろう。時には人気薄の馬に夢を託し、時には堅実な軸馬から手広く流すなど、様々な戦略を試しながら、自分にとって最適なスタイルを見つけることが、競馬とのより良い付き合い方と言えるだろう。今回の結果を踏まえつつも、確率の綾や展開の妙味を常に意識し、次なるレースへと視点を移していくことが、競馬の醍醐味なのかもしれない。

ユニコーンS予想記事↑

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